Baldur’s Gate 2 EE(バルダーズ・ゲート2EE)SoA攻略記(その9)

こんにちは、ゆうじんです。

お待たせしましたバルダーズゲート2EEの攻略記その9です。

前回は、イモエンを助けてくれる組織への口利き料を貯めるため、デアルニス・キープに向かったガラコ一行。やっとのことで、アスカトラ郊外に出たのですが、毒を受けた男性を助けるため、再びアスカトラに戻ることになりました。

●主人公ガラコ:人間。邪神バールの子供の一人だが、優しさを無くさない好青年。魔法を許可なく使い、カウルド・ウィザードに捕まった幼馴染イモエンを探している。
ミンスク:人間。典型的な脳筋レンジャー。イレニカスにダイナヘールを殺され、復讐を誓う。ハムスターのペット「ブー」を愛する優しい一面も。
ジャヘイラ:ハーフエルフ。夫カリードをイレニカスに殺されたドルイド未亡人。ハーパーズの一員。夫を惨殺されたトラウマで最近は情緒不安定。
ヨシモ:人間。独特な口調とイントネーションで、強烈なインパクトを醸し出すエセ忍者。ひょっとするとパーティ一番の常識人。
エアリー:有翼エルフのメイジ/クレリック。奴隷生活で翼を切断されるも、汚れのない無垢な女の子。卑怯なまでの設定にやられる人が続出。
ナリア:人間。デアルニス家令嬢。お屋敷から抜け出すために鍵開け技術を磨いたシーフ/メイジ。根は良い娘だが、世間知らずのネイティブお嬢様。

しかも、戻った先では、懐かしい人物ツァーに会ったのでした。ツァーはイモエンを助けるための情報を知っており、それを教える代わりに、ハーパーズのアジトに潜入したまま戻らないモンタロンを助けて欲しいとのこと。仕方なく、ガラコたちはハーパーズのアジトに潜入します。ガラコたちは、魔法で姿を変えられたモンタロンとおぼしき鳥をツァーの元へ持ち帰ることに成功しますが、実はそれはハーパーズの策略で、鳥はモンタロンではなく、ハーパーの一員でした。油断していたツァーはハーパーに心臓を一突きされて殺されてしまいます。

お金を貯めるために、デアルニス・キープに行きたいのですが、トラブル続きで、なかなか目指すことができません。

今回は、なんとかしてデアルニス・キープまで着くように目指して行きましょう。

では、はじまり〜、はじまり〜。

※なお、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完して追加している部分がありますので、ご容赦ください。

※キャラ画像はブリリアントサービスさんの「星宝転生ジュエルセイバー フリーコンテンツ」を利用させていただいています。

一難去ってまた一難!

ツァーやモンタロンとは別に仲が良かったわけではないですが、ハーパーズの策略で彼らを殺されてしまい、精神的に重い状況です。とにかく、一度、宿屋で休んでから次に行こうと思います。ドック地区にある宿屋シー・バウンティ亭に向かいます。

宿屋に入るとすぐに、奥にいた男が声をかけてきます。

プロイヤー男爵「おお、愛しのジャヘイラ。君に会えるとは嬉しいことだ。さあ、座って話でもしないか?」

ん、ジャヘイラ姉さんのお知り合いでしょうか?

ジャヘイラ

「人違いじゃないかしら。あなたに見覚えはないわ。」

プロイヤー男爵「覚えていないのか。まあ、最後に会ってから随分時間が経っているからな。私はプロイヤー男爵だ。カリムシャンのプロイヤー家の。どうだ。思い出したか?」

ジャヘイラ

「いえ、あなたの顔に見覚えはないわ。お仕事を教えていただければ思い出すかも…」

プロイヤー男爵「私を破滅させておいて覚えていないのか。お前やハーパーの仲間どもが、カリムシャンで私が奴隷売買をしていると訴えたんじゃないか。そのおかげで、仕事を失い一文無しになってしまったのに。お前は何も覚えていないのか。」

どうやら、この男はジャヘイラ姉さんが昔、退治した奴隷商人のようです。

ジャヘイラ

「それをあなたの口から言って欲しかったのよ。他の人たちにも聞いて欲しかったしね。よく覚えているわよ、プロイヤー。まだ新しい人生に馴染めていないようね。」

わお、ジャヘイラ姉さん、少しやりすぎです。相手の傷口に塩を塗るようなやり方ですよ。

プロイヤー男爵「ジャヘイラ、お前が私に与えた苦しみのお返しをしてやる。お前を偶然見つけたのではないのだよ。」

そういうと、プロイヤー男爵が雇ったメイジたちが突然、転移してきて、ジャヘイラに何かの魔法をかけます。

ジャヘイラ

「何をしたの、プロイヤー!?話しなさい!」

プロイヤー男爵「それは邪悪な呪いというささやかな贈り物だよ。お前がゆっくり死んでいく姿を見られないのが残念だが、お前が死に蝕まれていく姿を思いながら私は眠ろう。ベルグラードに会ったら、よろしく言ってくれ。ハハハハハ。

そして、プロイヤー男爵とメイジたちは転移し、消え去ります。

プロイヤー男爵追跡!

早速、呪いが効き始めたのか、ジャヘイラの様子がおかしく、あきらかに顔色が悪くなっています。

ガラコ

「大丈夫か?ジャヘイラ、少し顔色が悪いぞ。奴を見つけてすぐに呪いを解かせよう。」

ジャヘイラ

「そうね。呪いが私だけを狙った特別なものなら、普通の方法では呪いを解くことができないわ。」

ジャヘイラに、プロイヤー男爵の追跡の手がかりになりそうなことを聞いてみると、いくつかアドバイスをしてくれます。

  • プロイヤーは今は貧乏だと言ったので、貧しい地域に住んでいる可能性が大きい。ただし、すぐには見つからないだろう。
  • プロイヤーに力を貸したメイジは、奇妙な色の服を着ていた。行政庁舎で聞けばわかるかもしれない。
  • ベルグラードとはプロイヤーに影響を与えた商人の名前だ。彼はコパーコロネットによく出入りをしていたので、バーテンダーのベルナルドが知っているかもしれない。

どれでも攻略できるのでしょうが、コパーコロネットのベルナルドはガラコもよく知っています。他の方法を探るより確かな気がします。コパーコロネットに向かいましょう。

また悪夢!!

しかし、その前にとにかく、宿屋に泊まりましょう。策略に、呪いにと、次から次へと重いイベントが起こるので、ちょっと精神的に疲れます。

やっと宿屋の粗末なベッドに潜り込み、眠り始めると、可哀想にガラコはまたもイレニカスが出てくる悪夢を見ます。イレニカスが何らかの方法で、ガラコに夢を見せているのでしょう。

イレニカス

「お前は殺戮の申し子なのだ。お前さえ望めば力を持ちうるのだ。自らの役割を果たし、運命に従うのだ。さもなくば、その代償を他人が払うことになるぞ。」

イレニカスは、ガラコに自らに秘められた力を受け入れるように繰り返し言ってきます。そして悪夢から覚めます。

(´・ω・`)しょぼしょぼ 正直、寝不足になります。勘弁してください。

ベルナルドに聞いてみよう!

調子の悪いジャヘイラを連れ、早速、コパーコロネットのバーテン・ベルナルドに話を聞きます。

ベルナルド「ん、どうしたんだ、ジャヘイラ! まるで幽霊のような顔をしているぞ。病気なのか。」

ジャヘイラ

「大丈夫よ… ただ… 情報が欲しいの。ベルグラードを探し出したいのよ。」

ベルナルド「悪いな、ジャヘイラ。奴はこの辺りにはもういないよ。奴はつい最近、死んだんだよ。その様子は、まるで今のあんたとそっくりだった。どうなっているんだ。」

ジャヘイラ

「ベルナルド、お願いがあるわ。ベルグラードの遺体はどこで見つかったの?」

ベルナルドは、ベルグラードの遺体は、スラムの東側で見つかったと教えてくれます。

ジャヘイラの髪を回収!

ベルナルドから教えてもらった通り、スラムの東側の家を一軒一軒調べていきます。そして、ある空き家で、ついにプロイヤー男爵を発見します。

プロイヤー男爵「ああ、ジャヘイラ。なぜ会いにきた?命乞いか、それともひれ伏すためにか?」

ジャヘイラ

「私は死にかけているけど屈しないわ。私は私自身を奪い返しにきたのよ!」

プロイヤー男爵「それでは、私の雇った者たちに会ってもらおう。彼らを雇うのに有り金をはたいたが、その価値は十分ある。さあ、殺すのだ!」

そういうと、メイジたちが3人転移してきて戦闘になります。

メイジたちはストーンスキンで防御を固めたり、シャドウドアを使ったりしますが、いかんせん部屋の中が狭く、あまり効果はありません。

ガラコ一行はそれほど苦労せず、メイジと男爵を倒します。男爵の遺体を調べると、“ジャヘイラの髪”を発見します。

どうやら、これを使ってプロイヤー男爵はジャヘイラに呪いをかけたようです。髪を取り戻したことで、ジャヘイラの呪いが解けます。体力が消耗しるためすぐに元気になるわけではありませんが、宿屋でゆっくり休むと元気になりました。良かったです。

デアルニス・キープへ

ガラコ一行は、ナリア令嬢の故郷デアルニス・キープへ到着します。キープに到着すると、やっとナリアは敵が何なのかを教えてくれます。

ナリア

「デアルニス・キープはトロールに包囲されているの。2、3日前の夜から、本格的な攻撃を受けはじめたわ。キープが陥落していたら、助けるのは難しいかもしれない。これを教えた他の冒険者たちはみな尻込みしちゃって、言いずらかったの。ごめんなさい。それと敵は蛇みたいな生き物も連れているわ。」

確かにトロールは、火か酸かで最後にとどめを刺さないと復活してくる厄介な相手です。しかし、ガラコは“炎の剣”を装備しており、これまでも何回か倒しているので、それぐらいでは驚きません。ただ、キープを包囲しているって、軍団並なら厳しいですね。

アラート司令官の砦

キープの正門に着くと橋があげられており、入ることはできません。多数の敵相手に正面から潜入するのも厳しいでしょうから、他の潜入方法を考えます。

ナリアが、城の外に逃げのびた者が、杭で柵を作って砦にしていることを教えてくれたので、そちらに向かいます。

砦は本当に簡素なもので、手酷く敵にやられ、急いで作ったものであることがよく分かります。

砦を指揮しているアラート司令官に話を聞くと、敵はトロールとユアンティとのこと。トロールとユアンティは、地上と地下から一斉に攻撃してきたが、そのために穴を掘るモンスターも連れていた。敵はキープを占領すると、正門を閉ざしたため、デアルニス卿とその妹、デルシア女侯爵が生き延びているかどうかはわからない。そしてキープへの秘密の入り口が、この砦の北にあることを教えてくれます。

最後に、もしキープの中に潜入するなら、正門の跳ね橋を下ろしてくれたら、アラート司令官を始め兵士が助けることができるだろうとのこと。これは大事なので覚えておきましょう。

秘密の通路から潜入!

教えてもらった場所を調べると、秘密の通路があり、そこからキープに潜入します。

秘密の通路から潜入し、キープを探索します。入ってすぐのところに隠し部屋があり、そこで使用人のディルソンを発見します。

ディルソン「ナリア様は慈善事業のつもりで、おいらたちを助けているだけさ。下町に行って、俺たちを理解した気でいる。ま、やる気はかうけどね。それより、敵は30人くらいだ。でかいトロールがいてそいつが指揮しているようだぞ。」

ナリアは決して悪い娘ではないのですが、上から目線の行動や言動は、やはり周りはわかっているようです。根は良い娘なので、人生経験を積めば、良い領主にはなると思います。頑張れ!

さあ、それにしても、トロールたちが30匹、でかいのもいると聞くと、自分たちだけで攻略するのは面倒ですね。正門を開けて協力してもらいましょう。

ディルソン「デアルニス卿は今朝までは生きておられた。彼は解体して持っていた武器の部品を取ろうとしていたんです。多分、彼は地下牢に連れて行かれたと思う。それと、狂ったように穴を奇妙なモンスターがいるが、奴らは食べるのが大好きだ。特に、犬のシチューには目がなくて、食べている間は注意をそらせるはずだ。

デアルニス卿は、強い敵に対峙すべく何やら武器を手に入れようとしていたらしいですね。見つければ力になるかもしれません。また、穴掘りのモンスターの注意をそらすには食事を用意すればよいことが分かりました。とにかく、まずは正門を開けに行きましょう。

跳ね橋、下ろした!!

トロールやユアンティを倒しながら進みます。トロールは、ガラコの“炎の剣”と、アラート司令官にもらった“アロー・オブ・ファイア(炎の矢)”できっちり止めを刺しておきます。

しばらく進むと中庭に出ます。中庭には犬が4匹います。そういえば、穴を掘るモンスターが犬のシチューに目がなく、それがあれば注意をそらせると聞きましたね。可哀想ですが、犬を倒して、肉を回収しておきます。

中庭の先には、跳ね橋があります。中庭と外部を隔てる門の上に、跳ね橋を上げ下げるするレバーがありました。レバーを動かして、跳ね橋を下ろします。

すると、アラート司令官が率いる砦にいた兵士が助けに来てくれます。司令官や兵士は、近くにいるトロールやユアンティを倒してくれます。

そして、司令官たちは、倒せるだけの敵を倒して、後をガラコたちに任せるぞと言って戻って行きます。全ての敵ではないにせよ、随分と敵を減らしてくれたようなので、攻略が捗ります。

ガラコの3分クッキング

デアルニス卿の捜索を続けると、キッチンを見つけます。

ここで料理ができるようなので、先ほど手に入れた犬の肉を使ってシチューを作ります。

できあがったシチューをポットに入れておきます。穴掘りモンスターの注意を引きつける時に使いましょう。シチューのアイテムの説明を読むと、穴掘りモンスターがアンバーハルクということがわかります。ネタバレですやん。

ちなみに、アンバーハルクは、カブトムシなどの昆虫と、類人猿のあいのこのような容姿で、やすやすと岩などを掘ることのできる 大柄なモンスターです。殻が硬いモンスターなので、確かに戦いを避けられるなら避けた方がいいでしょう。

根っからの貴族叔母さん

捜索を続けるガラコたちですが、デアルニス卿が捕まっていると思しき牢屋は地下にあり、地下へは2階のナリアの叔母、デルシア女侯爵の部屋から行けるようです。

2階に上がって捜索を続けます。そしてやっとの事で、デルシア女侯爵を見つけます。

しかし、この叔母さん、根っからの貴族で、身を守ってくれていた兵士や、助けにきたガラコにも横柄な態度のままです。下賤な者といるくらいなら、死んだ方がましという感じです。仕方ないので、叔母さんには部屋で隠れておいてもらいます。

デルシア女侯爵「デアルニス卿は地下に囚われています。彼らはデアルニス卿からお金のありかを聞き出そうとしているようです。彼を助けてちょうだい。それがあなたの役割でしょう。」

いやいや、ナリアを上回る上から目線。ナリアが可愛く見えます。さすがに申し訳ないと思ったのか、ナリアがフォローしてくれます。

ナリア

「あなたの方が抑えてくれてありがとう。彼女はそれなりに礼儀を心得ているのだけれど、もう自分のやり方を変えられないのよ。さあ、父を助けに行きましょう。」

頑固な叔母さんですが、ナリアのフォローに免じて許しましょう。

秘宝フレイル・オブ・エイジス

叔母さんの部屋を通って地下に行けるようですが、もう少し2階を探索しておきます。すると、たくさんのゴーレムたちが守っている部屋を見つけます。

何か隠された宝があるのでしょうか。ゴーレムの中でひときわ大きいアイアンゴーレムを倒すと、武器の部品を落とします。これまでの探索で見つけた他の武器の部品と合わせることができそうです。

1階にあった魔法の鍛冶場で、これまで集めた部品を組み立てることができました。

部品を組み立てると、フレイル・オブ・エイジス+3という強力な武器が完成します。

このフレイルは、デアルニス卿が若い頃の冒険の記念として所有していた強力な魔法のフレイルです。命中時、3分の1の確率で対象はスロー状態になり、火炎、冷気、酸の追加ダメージがある強力な武器です。デアルニス卿が組み立てようとしていた武器とはこれのことですね。

炎、酸のダメージがあるので、トロール退治の最終兵器です。“炎の剣”はミンスクに装備させ、ガラコはこの“フレイル・オブ・エイジス”を身につけさせます。さあ、これでボスのトロールとの最終決戦の準備はできました。彼らがいると思われる地下に向かいます。

ヨシモ大活躍!

2階の叔母の部屋の奥にある地下に向かう階段を降りて行きます。地下に入ると、事前に調べていた通り、穴掘りモンスター・アンバーハルクが飼われており、ガラコたちの行く手を塞いでいます。犬のシチューを設置する餌場は、アンバーハルクたちがいる部屋の先にあります。

どうやって攻略するか悩みましたが、ヨシモが、シーフの特殊技能ハイド・イン・シャドウで姿を消し、アンバーハルクたちの間を通り過ぎ、単独でシチューを設置することに成功します。

グラッチェ、ヨシモ!口調は怪しいですが、ここという場面では頼れる男です。

ボストロール・トーガル!

アンバーハルクたちをやり過ごし、先に進むと、今回の襲撃のリーダー・トーガルという大きなトロールがいました。

トーガル「ここに来るなんて馬鹿だ!トーガルが皆殺しにしてやる」

ナリア

「このモンスター!私の家から追い出してやるわ。ここから出て行くか、ここで死ぬかよ!選びなさい!!」

トーガル「ではお前たちには死んでもらおう。そういう約束だった。俺たちは、もっと強い奴との約束を守る!」

ナリア

「何ですって?何の約束?誰かにそそのかされたの?あなたを操っていたのは誰!」

しかし、トーガルたちは口を割らず、戦闘突入です。炎属性をもつ武器でガラコとミンクが直接攻撃し、後衛たちも炎の矢を使って敵を射掛けます。

強力な武器フレイル・オブ・エイジスがここで大活躍し、後衛陣のサポートも効果的です。

時間が少しかかりましたが、トロールたちを無事に殲滅しました。しかし、トーガルが何者かとの間で約束をしていたことをほのめかしていましたが、それが誰かまではわかりませんでした。残念です。気持ちが悪いですね。

トロールたちを倒した後、周囲を調べてみます。すると、ナリアの父、デアルニス卿が殺されたのを発見します。ナリアも動揺します。

ナリア

「この獣たちめ!お前たちがここに残した汚れは、私がすべてきれにするわ!この私が、絶対に…。みんな、ここから出ましょう。できるだけのことはしたわ。こんな状態を見るのは、今は辛いの。」

無残に父が殺され、ナリアの心の傷は深いはずです。彼女の気持ちを汲んで、皆、地下から出ます。

ガラコ領主になる!

地下から出ると、キープに残る戦いの跡を見ながら、ナリアが呟きます。

ナリア

「私… 私の家、父さん… 何が残っているの? こんな事をしたのは… 誰なの…」

ガラコ

「君のお父さんを救えなくて残念だ。すまない。」

ナリア

「いえ、感謝しているわ。ちゃんとお礼はするわ。父がいなくなったから、これからは私が…ああ。貴方にお願いしたら、いや、忘れて。」

ナリアは、きちんとガラコたちに礼を言います。しかし、何か言いかけて口ごもります。我々で力になれる事であれば、なりたいと思います。ナリアに何を言いかけたか、聞いてみます。

ナリアに口ごもった理由を聞くと、「キープがこんなことになり、父もなくしたため、家を存続させるために許嫁と結婚して、この地を守ることになると思う。しかし、ナリアはその許嫁のことが嫌いで、貴族社会に縛られるのもいやだ」とのこと。そして、ナリアは驚くべき提案をガラコにしてきます。

ナリア

「協定を結ばない? もちろん私たちだけの秘密よ。ここを統治する権利をガラコに譲るわ。貴方が領主になれば、許嫁のロウナル一族に対抗できると思うの。貴方は領主だけど、血縁上の後継者は私だから、土地は私のものだけどね。」

( ´∀`)Σ⊂(゚Д゚ )なんでやねん!

しかし、ナリアは本気のようです。ガラコは正直、冒険者の気ままな生活の方が良いのですが、ナリアの困った顔をみて、彼女を助けるために、提案を受けることとします。

自分が領主でいる限り、民の立場に立った領主でいようと思うとともに、役割が果たせたら、また、正当な後継者ナリアに、その地位を返すつもりです。

さあ、今回はここまで。まさかガラコが領主になるとは思っていませんでしたが、本当に波乱万丈の展開です。

これまでの冒険で、イモエンを助けるための口利き料が貯まったので、次回は、ゲイランに口利き料を渡しにいきましょう。

では。