XCOM: Enemy Within(エックスコム)攻略記(その24)【完】そして、地球を人類の手に…

こんにちは、ゆうじんです。

お待たせしましたXCOM: Enemy Within(エックスコム)攻略記その24です。

今回は、エックスコム 攻略記の最終回となります。謎のエイリアンの侵略に対して、地球代表として戦ってきたXCOMですが、ついに敵の中枢に反転攻勢をかけます。どんなラストとなるか楽しみです。ぜひ最後までご声援のほどお願いいたします。

さて、前回、超能力兵士スナイパーAnnetteがエーテル装置を起動し、エイリアンの集合意識にアクセスすることに成功したXCOM。集合意識にアクセスしたAnnetteにはエイリアン軍の真実が視えます。エーテル族は、他の惑星を侵略し、そこの生き物を征服して実験台にすることで、エイリアン軍団を作り上げて来ていました。地球への侵略も、人類を配下に加えるためだったことがわかります。

●主人公:XCOMプロジェクトの司令官(ただし一人称ゲームなので顔グラも声もない)。地球に侵略してきたエイリアンの『集合意識』にアクセスし、彼らのリーダーと本拠地をつかんだ。そして、最終決戦に臨む、地球を取り戻すために。
他の主な登場人物・エイリアン(クリックすると開閉します)
ブラッドフォードXCOMプロジェクトの本部を統括している。戦術部隊への指示と、司令官に定期的な報告が仕事。緑色のセーターがトレードマーク。司令官の良き副官。頼りになるやっちゃ。
ドクター・バーレンXCOMプロジェクトの技術責任者。エイリアンの研究・解剖・尋問に目がない美人系マッドサイエンティスト。とうとう遺伝子操作まで手がけだす。
ドクター・シェンXCOMプロジェクトのエンジニアリング部門の責任者。研究部門の成果を、実際に形にしてくれる心強いおやっさん。最新鋭戦闘機ファイアストームの生みの親。
ビッグスカイスカイレンジャー“ブードゥースリーワン ”のパイロット。XCOMの兵士たちを戦地に運んでくれる。
評議会:XCOMプロジェクトを支援してくれる国々みたいだが謎に包まれている。連絡係の人物の顔はいつも逆光で見えない。
セクトイド人類が初めて遭遇したエイリアン。大きな頭にひょろりとした体。各個体は全く同じDNAを持ち、高度なクローン技術の産物と推測される。テレパシーも使う。
シンマン:メガネのサラリーマンにしか見えないエイリアン。地球への潜入のために擬態しているものと推測される。倒すと毒霧を発する厄介なお方。
シーカー:タコのような形をした浮遊型エイリアン。こちらを発見するとステルスモードで透明化する。幸い未経験だが、触手に触るとまずいらしい。
フローター空中に浮遊しているエイリアン。機械と融合している上半身だけの姿にビビります。その能力を活かして、高低差を物ともせずに移動してくる。
ヘビーフローターフローターの装甲や武装を強化した上位エイリアン。装甲が厚くなり、弱点だった有機的な部分があまり見えなくなっている。
クリサリドどう猛な爪がはえた多足の昆虫タイプのエイリアン。近距離攻撃しかできないが、攻撃力は強い!倒された相手はゾンビとして復活するゾ!
アウトサイダー:墜落したUFOで目撃された強面のエイリアン。生け捕りにしようとしたところ、エイリアン基地からの信号を受信しているクリスタルを残して消滅した。
ドローン:空中を浮遊する小型のドローン。エイリアン基地で初めて出現した。エイリアンというよりロボット?
サイバーディスク:登場時はホバリングする円盤。楽勝と思って近づくと、ヤドカリのようなロボットに変形する。攻撃力も高い。
メクトイドボディーアーマーを装備したようなセクトイド。これまた攻撃力が高い。頭身が高いわりに瞳はつぶら。。。
セクトポッド:高い攻撃力、体力と最強クラスの上位エイリアン。ただ、見た目はもう完全なロボット。小型爆弾を撒き散らす最恐攻撃を放つ。会いたく無いです。
ミュートンアーマーを着たミュータントのようなエイリアン。顔が怖い。そして攻撃力が高くて痛い(泣)
ミュートンエリート:赤色のヘルメットとアーマーを着用したミュータントのエリートタイプ。赤色だけあって3倍早いとか早くないとか。冗談はさておき、強敵。
バーサーカー赤くて筋肉ムキムキのエイリアン。赤いだけで通常の3倍早そうだが、そうでもない。近接攻撃オンリーなので対抗しやすがい、当たると痛い。
セクトイド司令官エイリアン基地の最奥部にいたエイリアン。見た目は普通のセクトイドと大きくは違わないが、思念波を使い、マインドコントロールしてくる強敵。
エーテル監視UFOの最奥部でエーテル装置を守っていた最高位のエイリアン。セクトイド司令官に指示を出しているのもこの種族。つまり、今回の侵略の首謀者たちと思われる。念力を操る頭脳タイプ。
エーテル族のリーダー?エイリアンの集合意識にアクセスしたときに視えた敵の親玉。他の惑星を侵略することで、エイリアン軍団を作り上げて来た(そう考えると、他のエイリアンも可哀想)。

地球ではエイリアン侵略の恐怖が蔓延し始め、もう残された時間はありません。XCOMは人類の明日のため、エイリアンの侵略を食い止めるため、敵のリーダーのいるテンプルシップへの最終決戦に臨むことにします。今回は、テンプルシップで彼らのリーダーを倒し、地球に平和を取り戻しましょう。

では、はじまり〜、はじまり〜。

※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。

エイリアン軍団の波状攻撃!

テンプルシップに到着したXCOMチームが前進しだすと謎の声が聞こえてきます。内容からすると、どうやらエーテルのリーダーが我々に語りかけてきているようです。

エーテルのリーダー

「新たな者よ、よく聞け。我らは長く見守り…そして待った。数多くの有望な実験台を見つけたがうまくいかなかった。そして今、無数の試練を経て、我らが集団の試練に立ち向かう新たな者が出現した。物理的に耐久性があり、精神的にも発達している者だ。」

なかなかピンときませんが、どうやらエーテルたちが作り上げてきたエイリアン軍団に立ち向かえる異星人にやっと出会えたと言っているようです。褒めてもらえたようですが、これから待ち受けるのは、エイリアン軍団による試練とのこと。つまり、これまで現れたエイリアンが出てくるということでしょう。。。

そして、その言葉通り、少し進むとセクトイドが現れます。セクトイドが現れると、先ほどのエーテルのリーダーの声が再び聞こえてきます。

エーテルのリーダー

「其奴らは、我々エーテルによる最初の実験、そして最初の失敗作だ。少しマシな頭脳は持っているが、臆病さと脆さという弱点があり…それゆえに無慈悲かつ無用な存在だ。」

なかなか厳しい言われようですが、セクトイドはその程度の見られ方をしているようです。ま、確かに初期の敵セクトイドなど、今のXCOM隊員たちにはものの敵ではありません。あっという間に倒して、先へ進みます。

ちなみに、落ち着いて兵士たちのステータスをみると、エーテル装置を起動させたAnnetteに新たな能力が開花しています。その能力は『亀裂』。PSIエネルギーの嵐で、周囲のエリアを攻撃するとのこと。強力そうな攻撃なので、ラスボスにでも使ってみましょう。

さて、セクトイドを倒してさらに先へ進むと、今度はサイバーディスクとドローンが現れます。やはりエーテルのリーダーの声が聞こえます。

エーテルのリーダー

「次に、別のアプローチがなされた。弱点を持った2体の検体が共生することで強みを得られると考えたのだ。だが、高度な思考力を失ってしまい、これも失敗に終わってしまった。」

防御力がそれほど強くないサイバーディスクと、回復能力を持つドローンをセットにして展開させたようですが、それも失敗とのこと。なかなかエーテルのリーダーは辛口です。これまた、今の隊員たちにとってはそれほど強い敵ではないので、サクッと倒して進みます。

読み通り、この後も、これまでXCOMの前に現れて悩ませてきたエイリアンたちが続々と襲ってきます。エイリアン軍団の波状攻撃です。そして、そのたびにエーテルのリーダーからの声がテレパシーで聞こえてきます。フローター&ヘビーフローターが現れると、次のような声が聞こえます。

エーテルのリーダー

「彼らは肉体が進化できなった時…機械の力を与えられ…無慈悲で恐れを知らない殺人マシンが誕生した。死よりも不幸な運命だ。」

フローターたちを倒すと、次はクリサリドが現れます。どう猛なエイリアンです。

エーテルのリーダー

「知的好奇心溢れる試みだった…元は昆虫に過ぎなかったが、失敗を繰り返すうちに、最も危険な捕食者となった…彼らは繁殖して死ぬだけの存在だ。」

しかし、強化したXCOM隊員たちの敵ではありません。あっさりと倒して先へ進みます。少し拍子抜けです。。。

感じる違和感…まさか…

次から次へと現れる敵をバッタバッタと倒すXCOM隊員たち。遺伝子強化や超能力育成、装備の開発が順調にできたからでしょうか。。。しかし、敵を倒して先へ進んでいると、エーテルのリーダーのつぶやきが聞こえます。

エーテルのリーダー

「我らの探求は長い道のりだった…そして今…成功まであと一歩という今…我らの努力の成果を目の当たりにしているのだ…」

えっ、どういう意味? 人類代表XCOMはエイリアンたちをバッタバッタと倒して、UFOの奥へ奥へと進んでいます。エーテルのリーダーからすれば「エイリアン軍の失態を目撃している」というならわかります。それを「成功までもう少し。エイリアン軍の努力の成果を見ている」となぜ言うのでしょうか。強い違和感を感じます。。。ひょっとして、今の状況、つまり人類がエイリアンたちを倒す力を示しているという状況こそ、彼らの望んでいたことなのでしょうか?エイリアン軍に優る強い存在を探していたということでしょうか?!しかし、その疑念を晴らすには情報がなさ過ぎます。単にこちらの深読みなだけかもしれません。今はただより奥へ進んで行きましょう。奥へ進むと、エイリアンによる波状攻撃が続きます。次はシンマンが現れます。

エーテルのリーダー

「知性とまれに見る忠誠心をもち、我らのニーズに応えることができた存在。しかし、希望を感じさせながらも…結局、彼らは“能力”を使うことができなかった。これも失敗作だ。」

これも失敗作?“能力”を使うことができなかった? やはりエーテルたちは意図的に実験を繰り返してきたようです。惑星を侵略し、そこにいる生物で何かを実験し、探してきた。そういうことのようです。先ほどのつぶやきは、その探索の努力の成果を見ていると言っているわけですね。。。人類こそ、探索の末に見つけた成功例ということでしょうか…深すぎる…。前回、バーレン女史が「人類の進化の先に不安を感じる」と言っていたのは鋭い洞察だったようですね(攻略記その23参照)。

もちろんシンマンごとき敵ではなく、隊員たちは倒して先に進みますが気持ちは晴れません。そして、次に現れたのはミュートン&バーサーカーです。

エーテルのリーダー

「お前たちの目の前にいるのは、稀有な力を持つ脅威的な種族だ。だが、あの者たちには優れた頭脳や独立心がない…単なる原始的な戦士でしかなかった…。」

徐々にエイリアン軍でも強い敵が現れ出し、楽勝とは言いにくくなってきます。ですが、バーサーカーは近距離攻撃主体なので先にミュートンたちを倒すことで被害を最小限にとどめて倒すことに成功します。そして、ついにエイリアン軍の波状攻撃もラストになります。が、何と!あのセクトポッドが2体連なって現れます。

エーテルのリーダー

「多くの失敗を補うために作られた人工の戦士。我らの目的にはほとんど貢献しなかったが、それでも希望は残っている。」

これまでエイリアンの攻撃に比較的大きな被害がなく進むことができたため、油断してしまっていたようです。近づき過ぎたAnnetteが直撃を受けて瀕死になってしまいます。

PSIエネルギーの嵐・亀裂!!

ミッション開始時に「志願兵を死なせてはいけない」と言われているのに、このままでは守ることができません。さすが最強の敵です。。。気を引き締め直して、温存していた回復グッズでAnnetteを治療し、その後、それぞれの隊員の最強の攻撃で体力を削っていく作戦にします。Annetteが習得した『亀裂』という特殊攻撃をラスボスまで温存するつもりでしたが、ここで死んでは元も子もありません。セクトポッド相手に使ってみることにします。

PSIスキルの「亀裂」を使うと、地面にサイオニックの渦が現れます。そして、嵐のようにその中にいる者にダメージを与えます。他の隊員たちのプラズマ銃での通常攻撃が3〜4ぐらいだったのに対して、9と破格の攻撃力です。しかも、渦はその場にとどまり、次のターンもダメージを与えてくれます。

そして、亀裂が発動した瞬間、エーテルのリーダーの声が聞こえます。

エーテルのリーダー

「我々が望んでいた通りだ…お前たちはこれまでの全てに勝てる存在となった…自信に満ち、“能力”に恵まれた存在に。」

やっとこれまでエーテルのリーダーが言ってきたことの意味がわかります。エーテルのリーダーが探し求めてきたのは、肉体的・知的に優れ、“能力”を使いこなせる存在、そしてその“能力”とはサイオニック能力のことだったようです。それに最も近いのは今や人類です。

そして、作戦通り、それぞれのセクトポッドを集中攻撃して撃破します。最強セクトポッド相手に流石にXCOMの隊員たちも深いダメージを負った者もいましたが、死者は出ず全員無事です。

そして、テンプルシップの中を、隊員たちはさらに前進していきます。エイリアンたちの波状攻撃の最後に現れたのは、ミュートンエリートです。ミュートンエリートは、次の部屋に通じる橋の前に現れます。

エーテルのリーダー

「お前たちは前進し続けている…我らのやってきたことには意味があり、努力は正しかったと証明しているのだ。そして、我らに贖罪の機会をもたらし、未来に導いてくれるだろう…」

ここまできた人類にエーテルのリーダーは満足しているようです。さらに探し求めてきた過程、そして、その過程で行ってきた非道な行いについて贖われ報われると言います。しかし、襲われた側にしてみれば納得がいきませんし、なぜそこまでしてエーテルたちは探し求めてきたのかもわかりません。何れにせよ、襲ってきた側の一方的な理屈です。納得できません。

最後に現れたミュートンエリートは、正直に言えばセクトポッドに比べて恐るるに足りません。段差のある階段の下から攻撃せざるを得ないため、命中率が低くなるのが難点でしたが、遠距離からのスナイピングで削り、一気に近づいて倒してしまいます。

これでエイリアン軍団による波状攻撃を全て撃退することに成功しました。

ラストボス・スーパーエーテル!

ミュートンエリートが守っていた橋の先には部屋がありそうですが、明らかにここにエーテルのリーダーがおり、最終決戦となるでしょう。これまでの戦いで負傷していた兵士を回復させ、準備を整えます。そして、静かに最後の部屋に入ると、イベントシーンが流れ出します。

部屋に入ると、そこは宇宙船のブリッジでした。

ブリッジにはエーテル装置が据え置かれ、予想通り、エーテルのリーダーがいました。そして、隊員たちに向けて、エーテルのリーダーはこれまでの謎の答えを明かします。

エーテルのリーダー

「エーテル族の最も偉大なる失敗を見よ…我らは彼らが考えたような高みに上ることができなかったのだ。我らは追放されし者。下等生物の“能力”を育てるよう運命づけられた…未来に備えるために…彼らを探し高みに…導こうとした。」

なんとこの宇宙船に乗ってやってきたエーテルたちは、エーテル族の中でも追放された者たちで、下等生物(他の惑星の生き物)のPSI能力を育てることを運命づけられていたとのこと。やはりここまで来るまでに、エーテルのリーダーが語りかけてきたことから感じたことに誤りはありませんでした。ただ、“未来に備えるため”というのが何を意味しているかははっきりしません。。。

そして、語り終えるとエーテルのリーダー(スーパーエーテル)は味方とともに襲いかかってきます。敵はスーパーエーテル1体、エーテル2体、ミュートンエリート2体です。

スーパーエーテルは正面、エーテルの2体は左右の高所に現れます。そして、ミュートンエリート2体はスーパーエーテルを守るかのようにその前に現れます。

スーパーエーテルやエーテルを攻撃するにしても、ミュートンエリートが邪魔です。幸いこちらにはヘビー2体のロケット弾、MEC兵のグレネードと比較的遠くを狙える武器があるので、それらを使って先にミュートンエリートたちを爆殺します。

次にスーパーエーテルを狙い撃って見ますが、案の定、スーパーエーテルは攻撃を反射します。攻撃が反射されるとダメージをほとんど与えられないので、このターンはスーパーエーテルを狙うのはやめておきましょう。

仕方ないので、次のターンにはグレネードなどの回避不可能な攻撃を行うことにして、一旦、回避力を高めるために、スモークを投げておきます。

エイリアンのターンになると、いやらしいことにスーパーエーテルはこちらの隊員にマインドコントロールしてきます。回復役だったVISSERがマインドコントロールされ、味方を攻撃してきます。勿論、VISSERはプラズマ銃をしているためこれは痛い。。。

戦闘の途中、エーテルのリーダーは完璧な検体を探し求めていた旅が終わりに近づいたことを感じ、感慨深げに語ります。

エーテルのリーダー

「探索の旅は終わりに近づいている。それは無駄な取り組みではなく…必要なことだったのだ。我々が物理的に力を失うがゆえに…。その制約から、完璧な検体を探し求めたのだ…そして今、ようやく…」

エーテル側にすればそう感じるかもしれませんが、そんな事情は関係ありません。人類としては、ただ抗い、そして彼らを倒すしかありません。

凌駕!藍より青し

ひたすら必死に攻めたXCOM隊員たちは、ついにエーテルのうち右側にいた1体を倒します。すると、エーテルのリーダーは叫び声をあげます。

エーテルのリーダー

「これは貴様らの進むべき道ではない!貴様らの目的でもない!その“能力”を研ぎ澄ますには、我々の導きが必要なのだ…我らなしでやっていけるとでも思っているのか!」

悲痛な叫び声を聞きながらも、隊員たちは攻撃の手を緩めません。Annetteは再びPSIスキル『亀裂』を炸裂させるなど、XCOM側は持てる力の全てをぶつけます。

スーパーエーテルは隊員たちの体力をドレインして、回復を図りますが、怒涛の攻撃の前についに倒れます。スーパーエーテルは紫色の燐光を爆発させ、霧散します。

隊員たちはそれぞれダメージを負って瀕死ですが、すんでのところで死者は出さずに敵を倒しました。

エンディング…尊きサクリファイス

スーパーエーテルを倒すと、残りのエーテル1体を倒していませんが、エンディングとなります。テンプルシップのブリッジに設置されていたエーテル装置が暴走したのか、船は崩壊を始めます。

そして、エーテル装置の暴走と関連するのか、テンプルシップが浮かぶ海面の水が引き上げられていきます。

船の崩壊を感じたXCOMの隊員たちはブリッジから避難しようと、駆け出します。

しかし、避難する途中、“能力”に目覚めたAnnetteは頭を押さえてうずくまります。彼女の脳裏には、これから起こることが視えます。

それは、テンプルシップが地球上の全てを巻き込み、爆発する様子です。

脳裏に視えた恐ろしい映像が、未来だとAnnetteは確信します。

そして、Annetteは超能力を使って他の隊員たちをブリッジから出して、自分だけが残ることにします。

Annette「行け!」

Annetteは暴走しているエーテル装置に向かってゆっくりと近づいて行きます。

一方、同時刻のXCOM本部の様子が流れます。そこにはXCOMの首脳陣ブラッドフォード、バーレン女史、シェンが集まっています。3名はテンプルシップでの異変に驚き、見つめています。

たまらず、副官のブラッドフォードは「一体なにが起きているんだ」と怒鳴ります。そこに何か計算していたバーレン女史が信じられないと言った声で呟きます。

ドクター・バーレン

「この船そのものが…滅びゆく星のよう…ブラックホールになっていく…この距離で。地球が飲み込まれる…」

なんと、テンプルシップはエーテル装置の暴走でブラックホールに変化しつつあるようです。先ほど、船の下の海面が引き上がってきていたのはそのためです。そして、その海面も今やさらに引き上がってきています。

再び、テンプルシップの中にいるAnnetteの様子が映ります。彼女はエーテル装置をなんとかコントロールしようとします。

エーテル装置にアクセスしたAnnetteはさらにはっきりと未来を視ます。バーレン女史が言ったように、テンプルシップが全てを飲み込んでいく姿です。

暴走は止まらず、ブラックホール化した船は建物や生き物を吸い込んでいきます。

そしてその規模は地球規模となっていきます。

ついに、地球を全て飲み込んでしまう様子がはっきりと視えます。

その悲惨な未来の様子に、恐れおののくAnnetteですが、何かを決意した表情でエーテル装置へのアクセスを続けます。

また、XCOMのスカイレンジャーがテンプルシップから脱出していきます。

Annette以外の隊員たちは無事に脱出できたのかと思いますが、なんと違います。

パイロット「本部、当機は本空域を離脱中。隊員たちは乗せていません。」

隊員たちは脱出に間に合わなかったようです。Annetteとともにまだ船に乗っています。なんという悲劇。。。

パイロット「できるだけ待ったのですが…」

パイロットの通信に悲嘆にくれる本部に、今度はオペレーターの声が響き渡ります。

オペレーター「エイリアンシップが動き出しました!」

突如動き出したテンプルシップがどこを目指しているか、その行方を知るべく、ブラッドフォードが怒鳴ります。

ブラッドフォード

「どっちの方角だ?」

鬼気迫る表情で問うブラッドフォードに、オペレーターは答えます。

オペレーター「上です!」

本部でそのやりとりがされている頃、テンプルシップのブリッジではAnnetteがエーテル装置の前にいます。彼女がテンプルシップを上昇させているのです。

崩壊しつつも、船は徐々に海面から上がっていきます。

徐々に高度を上げるテンプルシップ。そして、ついに大気圏を超え、宇宙へと上昇します。

すでに船のブリッジから見える景色も変わり、窓には漆黒の宇宙を映しています。

しかし、この距離ではまだ地球から近いと言わんばかりに、テンプルシップはさらに上へ上へと登っていきます。Annetteをはじめ、XCOMの隊員たちとともに…。

暴走するエーテル装置を必死にコントロールするAnnette。しかし、その表情は辛く、コントロール不能の限界は間近です。

そして、ついにエーテル装置はAnnetteでさえコントロールができなくなります。エーテル装置は激しく波打ち反応します。

そして、エーテル装置は紫色の燐光を発して爆発します。その光の中にAnnetteを巻き込みながら。

エーテル装置の爆発により、テンプルシップはまばゆい光を発して爆発します。

その様子は、地上からも確認できます。地上の人々は何が起きたのかと空を眺めています。

激しい爆発の末、巨大なテンプルシップは粉々となり、その残骸は四散しますが、ブラックホールが地球を飲み込むことはありませんでした。AnnetteやXCOMの隊員たちの尊い自己犠牲によって、地球の危機は回避されたのです。

そして、テンプルシップの爆発した破片がたくさん地球に降り注ぎます。それはまるで流星のような景色です。

そして、破片たちが落ちてくる中をスカイレンジャーが飛んでいきます。

そして「XCOM ENEMY WITHIN 」とタイトルが表示され、エンディングが終わります。

あとは、これまでの戦績などが示され、スタッフロールが流れ出します。スタッフロールが終わるとゲーム終了です。

最終戦に臨んだ兵士たちの犠牲の上に、平和が守られたということでしょう。うーん、切ない、切なすぎる。。。

謝辞&あとがき

これで、エイリアンたちの侵略に抗い、平和を取り戻したXCOMの物語は一旦終了となります。駄文にもかかわらず、最後まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。このゲームには続編(XCOM 2)が出ており、私も昔買ったまま積みゲーとなっているので、いつかまたやりたいと思います。が、今回のストーリーはこれで十分完結していると思います。

このゲームは、兵士の命がかなり軽くて、死んでしまっても補充があるなど、代替可能な役割になっているのですが、作戦を積み重ねるたびに、兵士に愛着が湧き、唯一無二の存在になっていきました。本格派のシミュレーションですが、ロールプレイングゲーム的な面がありました。そんな思い出深い兵士たちだったので、ラストはとても辛い結果となりましたが、彼らの自己犠牲、高い精神性をエーテルたちに示したのは物語の帰着としてきっちり収まったように思います。本当に素晴らしい隊員たちだったと思います(合掌)。

完全に日本語化されているのですが、ところどころ意味がわからないところがあり、英語のオリジナルから訳し直すようにしました。ラストあたりは物語の核心に関係するので、公式訳が荒いのは少し残念でしたが、ま、それでも名作なのは間違いないでしょう。特に、研究や開発などの戦略面と、エイリアンとの戦闘の戦術面のバランスが絶妙です。いろんな攻略方法があると思うので、リプレイ性が高いように感じました。また、時間をおいて遊んだら別の楽しみ方があると思います。

ちなみに、ただでさえ歯ごたえのあるゲームなのに、さらに高難度ではマゾゲー化するようです。私のようなヌルゲーマーにはとても太刀打ちできないと思うのですが、気になった方はぜひ一度手にとってチャレンジしていただければと思います。繰り返しになりますが、本当に皆さん最後までありがとうございました。

では。