返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その19)あなたの過去へと続く道

こんにちは、ゆうじんです。

お待たせしました返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その19)です。

前回、レイは忘れていた記憶の一部を取り戻します。レイは、イン先生がチャン先生に生徒との不適切な関係を非難しているのを聞き、イン先生のせいでチャン先生が冷たくなったのではないかと感じていました。さらに、レイは人々が軍のトラックで連行されている場面も思い出します。それはレイにとって辛く忘れたい記憶のようで、目の前が真っ暗になります。

気がつくと、レイはまた講堂で目覚めます。レイは講堂をでて校舎に戻りますが、まるで異世界にいるような感じも受けます。奇妙な感じを持ちつつ、先へ進んだレイは秘密の“読書会”の幻影を見ます。政府の規制が厳しくなり、“読書会”でも禁止された本の入手が困難になってきているようです。

思い出した記憶の順序がばらばらだからか、まだ抜け落ちている記憶があるからか、レイは混乱します。今回は、思い出した記憶の最後のピースを見つけるべく、先へ進みましょう。

では、はじまり〜、はじまり〜。

主な登場人物(クリックすると開閉します)
レイ 翡翠高校3年の女子学生。チャン先生と恋仲になるも、突如別れを告げられる。イン先生がチャン先生に生徒との不適切な関係を指摘しているのを聞いた。他にも何かの記憶を忘れているようだ。
ウェイ 翠華高校2年の男子学生。どうやらレイとウェイは元々、知り合い同士で、ウェイはレイに禁じられた『読書会のリスト』を渡していた。読書会のメンバー。
レイの両親 昔は仲がよかったが、今は夫婦仲が悪くけんかが絶えない。父が収賄罪で逮捕されたとき、母は笑みを浮かべた(ガクブル)。
イン先生 禁じられた読書会に関わっていた歴史の女性教師。レイは、イン先生のせいでチャン先生が冷たくなったと疑っている。拾った新聞記事には「戒厳令時代に国外に脱出し、五十歳で亡くなった」とある。
バイ教官 制帽を被った怖そうな軍事指導教官。生徒たちに恐れられている。元軍人。
チャン先生 レイが好意を寄せていた先生。しかし、急に冷たくなった。読書会で本を入手する役割を果たしていた。

※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。

これはあなたの過去へと続く道

読書会の幻影が消えた後、自分がまだ忘れている記憶を探すために、レイは近くの扉から外に出ることにします。

そして校舎へ戻り、さらに探索を続けます。

すると、鍵がかかっていない扉があるので、その中に入ってみます。

すると、扉のすぐそばに白い人影が立っています。そして、人影のすぐ向こう側の床は崩れ落ちており、とても現実のものとは思えません。

白い人影はこちらを攻撃してこないので、悪霊というわけではなさそうです。レイが近づいて話しかけると、白い人影は奇妙なことを話します。

白い人影「前に見えるのは、あなたの過去へと向かう道。でも、目の前の道は崩れている。さあ歩いて。影のようにどこまでもついていくわ。」

そして、白い人影が話し終えると、辺りの風景が変わり、さらにレイと白い人影が入れ替わります。白い人影だったものがレイの姿になり、操作できるようになります。レイだったものは黒い影となってその場に立ち尽くします。

よくわかりませんが、先ほどまで崩れているように見えたところが、歩けるようになっているので、先へ進んでみます。レイの体がほのかに透き通って向こう側が見えていますが、意味はわかりません。

部屋の先には扉がありますが、ドアノブが壊れていて開くことができません。

仕方なく、引き返して元の扉から出ることにします。

レイが何人もいる?!

教室の外へ出ますが、どうしていいかわかりません。とりあえず、行けるところを探索してみましょう。

近くの階段から下に降りてみます。

すると1階の校長室らしき場所につきますが、誰かが扉の前に立っています。思わず大きな声を出しそうになりますが、その扉の前に立っている人物はこちらに全く気づきません。

近づくと、その人物は扉の前で何か呟いています。

扉の前に立つ人物「…こんな時に電話なんて、誰からだろう?」

あれ、これって…以前、レイ自身が校長室で電話をとった時の姿です(攻略記その5参照)。確かによくみると、この後ろ姿はレイです。なんと、レイが以前のレイの姿をみています。なぜこんなことになっているのかわかりませんが、扉の前に立つレイはこちらに気づかないので、さらに先へ進みます。

行けるところがないため、逆の階段から上にあがります。

そして、2階を歩いていると、再び誰かが立ち入り禁止の扉の前で立っています。

その人物は、扉を見つめて何かをつぶやいています。

扉の前に立つ人物「引き戸に有刺鉄線が巻いてある。」

これも、以前、レイが有刺鉄線の巻いてある引き戸を見つけた時の状況です(攻略記その5参照)。やはりこの人物もレイのようです。それにしても、なぜレイがこんなにたくさん現れ、同じシーンを何度も見せられるのでしょうか。わかりません。

影のようにどこまでも

行けるところは行った筈ですが、どうしても先へ進むことができません。仕方なく、校舎の中にヒントがなにかないかをあてどなく探し歩きます。そして、白い影と入れ替わった教室の前も何度も通って、ふと気づきます。窓の向こうの黒い影が、レイの動きに合わせてついてきています。

これをみてハッと閃きます。まずは黒い人影を連れて、先ほど開かなった扉の前まで誘導します。

そして、階段と通路を使って、遠回りをして、逆の入り口の扉から中に入ります。

すると、ビンゴ!扉の近くにいた黒い影がいません。

黒い影は誘導した通り、逆の扉の前に立っています。どうやらパズルの一つが解けたようです。これで先へ進むことができるでしょう。

あなたは、私。

レイは近づくと、黒い影はレイに問いかけてきます。

黒い影「入学した頃を思い出して。情熱に溢れていて学校のあらゆる活動に参加し、才能を発揮して同級生や先生の注目を集めてた。でも、家があんなことになって、羨望のまなざしが、嫌らしい好奇の目に変わった。あなたが選ぶのは…」

ここで選択肢が3つ現れます。「嫌だけど構わない」「見ないふりをする」「逃げ出す」の3つです。黒い影の言う通り、両親の仲が悪くなり、父も逮捕され、家庭は崩壊してしまいました。その時にレイは家を出てチャン先生と出会いました。悩みますが、「逃げ出す」を選んでみます。

黒い影「世界は果てしなく広い。隠れる場所は必ずある。あなたは、私。」

黒い影はそう言って、再びレイと体が入れ替わります。

レイの姿は白い影となり、黒い影だったものがレイとなります。パズルの解き方に悩みましたが、これで床が崩れた場所を通り抜けることができました。

本を燃やす学生たち

白い影はこの道は「あなたの過去へと続く道」と言っていました。この先に、さらに思い出すべき記憶があるはずです。レイは近くの扉をくぐります。

すると、画面が暗転し、メッセージが現れます。

『ここは生命のない場所。思考すら葬られる。』

そして、画面が明るさを取り戻すと、そこは屋外のようです。焚き火のそばに生徒たちがいます。そのうち、一人はウェイ君のようです。

レイがその様子をみていると、二人は話し出します。

男子学生「一冊残らず、徹底的に燃やすんだ。冥銭を添えるのを忘れずに。ほんの一ページでも読める状態で残っていたら、意味がない…」

どうやら読書会のことがバレないように、本を燃やしているようです。

男子学生「なあ…ウェイ… おまえ、イン先生と仲いいよな。亡命するために夜逃げしたって噂、本当か?」

ウェイ君「わからない。先生は学校を離れるなんて一言も話してくれなかった。」

イン先生が亡命したって!?前回手に入れた不思議な新聞記事の通りです。やはりあの記事は未来のことを正しく書いているのかもしれません。

男子学生「僕たちにはイン先生とちがって、逃げるのを助けてくれる人なんていない。怖くないのか? まあ、いいか… それより気がかりなのは… 読書リストがどこから漏れたのかってことだ。」

ウェイ君「…それはこれ以上話しても無駄だ。僕だって見当がつかない。さっさと終わらせよう。捕まりたくはないからね。」

ウェイ君がそう言うと、二人の姿は消え、モノトーンの世界が再び広がります。先ほどの二人の様子は過去の出来事、記憶の一部なのでしょうか。。。学生たちの会話によれば、このような状況になった原因が「読書会のリストが漏れた」ことらしいのですが、誰が読書会のリストを漏らしたのかはわからないようです。

以前、レイは「ウェイ君から読書会のリストをもらい」「イン先生の幻影に『あなたがしたこと覚えている?』と断罪され」「読書会のリストを邪魔者を消す道具と感じていました」(攻略記その13参照)。その時は、レイは本当のこととは思えず、意味がわかっていませんでした。しかし、今、実際に読書会のリストが流出して、たくさんの人が逮捕されようとしていることが事実だったとわかります。ひょっとして…まさかレイが… 信じたくはありません。

その後の行方は…?!

学生たちの姿が消えた後の広場をレイは調べてみます。すると、奥に祠があり、その前に何かが置かれています。

手に取るとそれは破けた判決の紙です。内容は衝撃的なものでした。「地方教職員チャン・ミンホイ、および生徒ウェイ・チャンティンを筆頭とする生徒グループは共産主義的勢力を組織したため、有罪とする。チャン・ミンホイは死刑が相当である。ウェイ・チャンティンは、反体制的思想を有する禁書を読み、共産主義的勢力に通じたため、懲役十五年とする」とのこと。

なんと、ウェイ君が本を焼いていた努力は実らず、読書会のメンバーは全員逮捕されてしまったようです。しかも、チャン先生は死刑、ウェイ君は懲役十五年の判決が出されます。愛する人、親しい友達がこのような判決にされるなんて、レイは受け入れたくありません。ショックを受けたレイは、広場から立ち去ります。

あなたは誰?

広場から校舎に戻ったレイの目の前を、みたこともない人物が歩いています。えっ、一体誰?

男性のようですが、服装から判断するに、先生ではなさそうです。レイが男性の後をついて行くと、男性はある扉の中へ入っていきます。

自分の中に湧き上がる疑念や不安、それらを払拭するためには記憶を完全に取り戻す必要があります。レイは、意を決して男性の入った扉へ入ることにします。

さて、今回はここまで。

漠然と思い出しつつある記憶に不安を掻き立てられるレイ。次回こそは記憶を全て取り戻すよう、前に向かっていきましょう。それがどんな記憶であっても。。。

では。