DTMの基礎 MIDIとは何か

こんにちは、ゆうじんです。

DTMで何気なく使っているMIDIですが、あまりに当たり前につかっているため、いまさらMIDIについてなかなか質問しづらいものです。少しMIDIについて整理したいと思います。

MIDIとは

MIDIとは、Musical Instruments Digital Interfaceの略で、1981年につくられた電子楽器同士を接続するための共通規格です。

MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)は、日本のMIDI規格協議会(JMSC、現在の社団法人音楽電子事業協会)と国際団体のMIDI Manufacturers Association (MMA) により策定された、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格。物理的な送受信回路・インタフェース、通信プロトコル、ファイルフォーマットなど複数の規定からなる。

引用元:Wikipedia

振り返ってびっくりするのですが、MIDIの規格ができたのは、もう35年以上も前になるのですね。しかし、MIDIは古い規格というわけではありません。まだまだ現役の規格です。

確かに、最近はMIDIケーブルを使って機器同士を接続することは少なくなりました。私もUSBケーブルなどで機器とパソコンを接続して使っています。

一見、USBを使っているので、MIDIとは関係ないように思われるかもしれませんが、実際には、USBケーブルの中には、従来通りのMIDIの信号が流れています。MIDIケーブルでも、USBケーブルでもなかを通っている信号は、同じMIDIの信号です。

デジタルの分野で30年以上もの間、規格が保たれるというのは珍しいと思います。本当にすごいです。

MIDIファイルとは

また、MIDIといえば、MIDIケーブル以外にも「MIDIファイル」のことを指すことがあります。先ほど触れたように、今ではMIDIケーブルで機器を接続することは少ないので、現在、MIDIと言うと、この「MIDIファイル」のことをさすケースが多いのではないかと思います。これは正確には「スタンダードMIDIファイル(SMF)」という、MIDIのファイル形式のことです。

WAVやMP3といった音そのもののデータと異なり、MIDIファイルは、音の鳴らし方などの演奏データです。MIDIファイルは音そのもののデータではなく、あくまで「ここでこの音をこの高さで鳴らして下さい」とか「この楽器を使用するように」といったデータです。

ですので、MIDIファイル形式に対応している機器であれば、どの機器でも同じように演奏させることができます(ただし、機器に依存したMIDIデータの場合は、その機器以外では本来の音色どおりには聴けないケースもあります)。ある機器で出力したMIDIデータを、他のMIDI対応機器に入力し音を再生することができます。幅広い機器やソフトでやり取りが可能です。

MIDIを扱えるパソコンやアプリがあれば、楽器を演奏しなくても、コンピュータ上でその演奏データを作ってしまうことができます。私のように楽器が下手な人でもコンピュータ上でデータを打ち込んで行けば、上手に演奏できます。

以上、MIDIについて簡単にまとめてご紹介しましたが、興味のある方はぜひ色々調べてみてください。私自身もそうですが、DTMでの楽曲の制作にも役に立つ部分があると思いますよ。
では。