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ゲームノベル「パンタクル 1.01」鈴木直人 著、斬新的な魔法システムが面白い!

こんにちは、ゆうじんです。

みなさん、ゲームブックはご存じでしょうか。

ゲームブックは、読者の選択でストーリーの進行とその結末が変わり、ゲームとして遊べる娯楽用の本です。今ではマイナーな趣味になってしまいましたが、独特な面白さがあり、私は今でも大好きです。

今日久しぶりに書庫から取り出して、遊んでみたゲームブックはこちらです。鈴木直人氏の「パンタクル1.01」です。

鈴木直人とは

鈴木 直人(すずき なおと)氏は、有名なゲームブック作家です。ゲームブックが流行った 80年代後半から90年代前半にかけて多くの作品を発表しています。

デビュー作の「ドルアーガの塔」はファンの中でも人気の高い3部作の作品です。作品の特徴としては、マッピングが可能なダンジョンや迷宮が多く、斬新なゲームシステムを常に導入されていました。

著作としては「ドルアーガの塔」「Chocolate Knight」「パンタクル」などがあります。

パンタクルとは

パンタクルは、そんな鈴木氏の作品です。1989年に東京創元社から出版され、2002年に創土社より改訂版が発売されました。

内容はほぼ同じですが、東京創元社版から一部修正されており、「パンタクル1.01」と改題されています。

私は初版も持っていますが、改訂版が発売されたと聞いて1.01も買ってしまいました。

パンタクルは、鈴木氏の「ドルアーガの塔」の登場人物メスロンを主役にした作品です。

作品名のパンタクルとは、メスロンが魔法を使うのに必要となる紋章で、六芒星が記された円盤のことです。

(あらすじ)
 森の国シャンバラーは、死の冷気に包まれていた。数年前に襲った天変地異のため、水の恵みも人々の往来も遮断され、国が滅びようとしていたのだ。
 シャンバラー国王セフィロトは鬼の呪いにたおれ、いまわのきわに遺言を残した。「如意宝珠を探し出し、谷に投げ込め。それしか国を救う手立てはない」
 第4王子のケセドは旅の医師とともに鬼哭谷に挑もうとするが、吊り橋が切れて医師だけが先行する形となる。断崖越しに必ず助けに行くと叫ぶケセドは知らなかった。医師の正体が、かつて国を追放された兄、第2王子のメスロンであることを……。
 難解にして緻密な謎解き。そして独創的な魔法システム。黒魔術を自在に操る偉大な魔道士メスロンは、見事この世界を救うことができるか、、、。

私の感想

パンタクルでは、主人公メスロンは15種類の魔法を使いこなすことができます。ほぼどこでもこれらの全ての魔法が使用できます。初めてこのシステムで遊んだ時は、本当に斬新で新鮮でした。とても面白かったです。

なお、これら15種類の魔法は、ゲームブックのはじめの部分に魔法の書として解説されており、それぞれ特徴的な効果のある魔法となっています。魔法の名前にも漢字が使われるなど、作品の世界観には東洋の雰囲気が入っており、独特な雰囲気となっています。

また、鈴木氏の作品の特徴でもありますが、ゲームの世界を正確にマッピングすることができます。マッピングするのが好きな方にはたまらないと思います。

最近の若い方にも楽しんでもらえると思います。

ぜひ、気になった方は一度チェックしてみてください。

では。

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