こんにちは、ゆうじんです。
お待たせしましたバルダーズゲート2EEのスロウン・オブ・バール(以下、ToB)攻略記その3です。
前回、ヤガ=シュラ軍に包囲されているサラドゥーシュを助けるため、グロムニール将軍に協力を求めに行ったガラコ一行。しかし、将軍は気がふれているようで話にならず、逆に戦闘となってしまいました。
●主人公ガラコ:人間。邪神バールの子の一人。バールの子らが迫害される中で、今となっては生き残って来た数少ないうちの1人で、英雄クラスの強さ。ただし、本人はそんなことを感じさせない脳筋好青年。 | |
●ミンスク:人間。脳筋レンジャー。直球な性格だが、ハムスターのペット「ブー」を愛する優しい一面がある。直情的すぎて言っていることがわからない時も多いが、基本的にいい人。 |
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●ジャヘイラ:ハーフエルフ。夫カリードを旅との途中で失ったハーパーのドルイド未亡人。振り返れば第1作からガラコと旅を続けている頼りになる姉さん。 | |
●イモエン:人間、女。ガラコとともに育った幼馴染。しかし実は、ガラコと同じくバールの子。つまり異母妹。どこまでもガラコを支え続けるけなげな娘。その明るさに救われる。 | |
●エアリー:有翼エルフのメイジ/クレリック。奴隷生活で翼を切断されるも、汚れのない無垢な女の子。以前は奴隷生活がフラッシュバックしていたが今は精神的に安定している模様。 | |
●ナリア:人間。デアルニス家現当主のシーフ/メイジ。世間知らずのお嬢様だったが、領地がモンスターに襲われ、父も殺される。苦難を経験し、落ち着きと思慮深さを学んだレディ。 |
これ以上、打つ手がないかと思われましたが、ガラコたちは異次元の繭“ポケットプレーン”を使えば、街の外に出れることに気づきます。街から出て、ヤガ=シュラを倒せば、包囲軍は壊滅すると考えたガラコたちは、とにかく異次元の繭“ポケットプレーン”に転移することにしました。
今回は、次元の繭を経由して、ヤガ=シュラを倒せるよう、彼の不死身の秘密を解きにいきましょう。
では、はじまり〜、はじまり〜。
※なお、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完して追加している部分がありますので、ご容赦ください。
※キャラ画像はブリリアントサービスさんの「星宝転生ジュエルセイバー フリーコンテンツ」を利用させていただいています。
異次元を経由して
ガラコの特殊能力で、いつでも異次元の繭“ポケットプレーン”に転移することができます。サラドゥーシュを救うため、再び、ガラコたちはポケットプレーンに転移して来ました。
そして、サラドゥーシュとは別の場所に移動するため、次元の門をくぐると、ガラコたちの運命と関わりのあるいくつかの場所が示されます。その中に「ヤガ=シュラの根城に向かう」という選択肢があるので、それを選びます。
ヤガ=シュラに近づくことを念じるガラコたちは、気がつくと、ガラコたちは森の中に転送されています。どうやらサラドゥーシュから出る作戦はうまくいったようです。しかし、目の前にはいきなりヤガ=シュラ軍の兵士がいて、戦闘になってしまいます。
兵士たちを倒し、周辺を探索すると、兵士たちに襲われた哀れな商隊を発見します。
メリッサンのアドバイスによれば、ヤガ=シュラの不死身の秘密を解くには、「ミールの森」か、「マーチングマウンテン」にあると言っていました。
商人に何か情報がないかと聞くと、「殺戮の神バールの寺院が森の中にあったはずだ」とのこと。何か関係があるかもしれません。では早速探しに行きましょう。
炎の巨人恐るべし!
転送された場所から、森の中を西へ進んで行くと、さすがファイアージャイアントのヤガ=シュラが育った場所だけあって、ファイアージャイアントがたくさん出現します。ヤガ=シュラ軍ではないようですが、ファイアージャイアントは粗暴で好戦的な性格なので問答無用で襲いかかってきます。
ファイアージャイアントは、身長およそ12フィート(約3.7m)、胸囲およそ9フィート(約2.7m)、体重およそ7,000ポンド(約3.2t)と超重量級のどう猛な戦士です。めちゃくちゃ、一撃が重いです。あまり作戦なく遭遇してしまったため、前衛陣は瀕死の重傷を負いながら倒します。
途中、ファイアージャイアントと、ヤガ=シュラ軍に囲まれる窮地もありましたが、辛くも勝利します。
この森を抜けると、ワールドマップが表示されます。現時点で表示されている地域は少ないですが、「ミールの森・寺院」に行けるようなのでそこに行ってみます。
ヤガ=シュラの育ての母
ミールの森の奥には、商人が言っていた通り、バールの古寺院がありました。しかし、廃れてから随分、時間が経過しているようで荒れ果てています。途中、亡者たちに襲われますが、ガラコは寺院の奥にまで進みます。
寺院の奥には、狂気に取り憑かれた沼地の魔女“ナイアリー”という老婆がおり、ガラコたちに話しかけてきます。
ナイアリー「ヒーヒヒッ! お前来たな! 来たな! 死せる主の子の中でもとりわけ強い奴だ! ヒーヒヒッ! ナイアリーはお前たちが来るのをずっと待っていたよ。」
「気をつけて、ガラコ。この老婆はただの隠者ではないわ…。ここからでも彼女の力を感じられるの。彼女なら私たちの力になるだろうけど、気をつけたほうがいいわ。」
ナリアがガラコに注意してくれますが、いくら鈍感なガラコでもこの老婆が危ない人だというのはわかります。ヒーヒヒッ!
ナイアリー「お前たちは、私の子ヤガ=シュラのことで来たんだろう? あの子は私の本当の子ではないが、赤ん坊の頃からこの寺院で私が育て、秘術も教えたのさ。それなのに、あの子は私をここに置いて行った。しかも、私の心臓を盗んで行ったのさ!」
どうやら、ヤガ=シュラの育ての母ナイアリーは、彼に捨てられ、心臓も取られたようです。流石に、育ての母が敵に協力することはないと思いながら、ダメ元で協力を頼んでみます。
「そんなに奴が憎いなら、奴を倒す方法を教えてくれないか?」
ナイアリー「ナイアリーは協力するよ。ヒーヒヒッ、復讐するよ。ナイアリーはバールが死んで、新しい殺戮の神を作り出そうとしたんだ。だから、ヤガ=シュラに心臓を取り去る秘術を教えたのさ。あの子は自分の心臓を取り去り、魔法の炎の中に保存し、不死身となった。心臓が燃えている限り、奴は傷つかない。」
!?(゚〇゚;)マ、マジ… ヤガ=シュラの不死身の秘密があっさりわかっちゃいました。しかも、育ての母から…。ヤガ=シュラは、秘術で、自分の心臓を炎で燃やし続けているんですね。ファイアージャイアントなので、それで超回復の力を手に入れているようです。
「でも、奴の心臓を見つけたとして、どうやってその心臓が燃えているのを消せばいいの?」
ナイアリー「私があいつに秘術を教えたんだよ。ナイアリーだけがあの子の心臓の炎を消す魔法を知っている。でも、その魔法を唱えるためには、ナイアリーは自分の心臓が必要なんだよ。だから、あの子は私から心臓を盗んで行ったんだ。ナイアリーとヤガ=シュラの2つの心臓をここ持って来るんだ。そうすれば、私がその炎を決してやるよ。心臓は奴が信者とともに暮らす炎の山にあるはずさ。」
なるほど、ヤガ=シュラは、唯一、不死身の術を解く魔法を知るナイアリーも信じられなくなり、彼女が呪文を唱えられないようにその心臓を盗んで行ったんですね。そりゃ、ナイアリーも怒るはずです。可愛さ余って憎さ百倍とはこのことですね。ガラコたちにはどうしようもありませんが、親子が憎しみ合うのはよろしくないですな。とにかく、彼らの心臓を手に入れるために、炎の山に向かいましょう。
炎の山マーチング・マウンテン
ミールの森を抜けると、炎の山マーチング・マウンテンがあり、ガラコたちは向かいます。炎の山と言われるだけあって、山全体が赤色で、ファイアージャイアントたちがたくさん出現します。
しかも、どう猛なファイアージャイアントたちなので、会話で戦闘を回避できるような手段もありません。
ファイアージャイアントの攻撃力はなかなかのものなので、前回遭遇した時にフルボッコにされて死にそうになっています。今回は、前衛組に魔法とポーションで防御力や炎の耐性を高めて備えて戦い、苦せず倒すことができました。ほっ。
そして山の麓を探索し続け、ぽっかりと空いた洞窟を発見します。どうやら、ここがヤガ=シュラの棲家に続く道のようです。早速入っていきましょう。
ヤガ=シュラの棲家にて
ヤガ=シュラはファイアージャイアントのバールの子です。不死身で強い彼を敬う同族の者たちに敬われています。そのため、棲家にはたくさんのファイアージャイアントがいます。
とても難易度の高いダンジョンですが、これまたポーションがぶ飲み作戦で進んでいきます。
しかし、いくらドーピングしたガラコたちとはいえ、巨人に囲まれ、ボコられた時は死を覚悟しました。
超回復のポーション・オブ・エクストラヒーリングをひたすら飲みつつ、全力で攻撃&魔法をぶつけ続けなんとか勝つことができました。巨人オソロシス。
そして、途中、いろんな謎かけや罠がありましたが、解きながら奥へ進みます。
ヤガ=シュラの心臓!
棲家の奥の方へ行くと、燃え盛る炎の中に鼓動する心臓が浮いているのを発見します。
キタ(・ω・)コレ ガラコが心臓と取り出すと炎は静まりますが、心臓は熱を赤く光り、触れると火傷をおわんばかりです。どうやら、これがヤガ=シュラの心臓のようです。
これでヤガ=シュラの心臓は手に入れましたが、もう1つナイアリーの心臓も見つけないといけません。探索を続けます。
ベッドの下は最適な隠し場所
さらに奥に行くと、鎖に繋がれた奴隷の女性がいます。ガラコたちの姿を見つけると、「鎖を外してくれ」と頼んできます。
捕らえられていた女性は、エラストラという北の地からきたウォーリアーでした。ヤガ=シュラの仲間になるために、ここに来たのですが、ヤガ=シュラの部下たちに捕まり、ヤガ=シュラの子孫を産むための愛人にされるところだったそうです。さすがどう猛な巨人たちです。
そして、エラストラは「ヤガ=シュラは、ベッドの下に黄金の箱を隠しており、異常に執着しているようだ」と教えてくれます。
これは怪しいですね。調べにいきましょう。エラストラが捕らえられていた場所のすぐ近くに、巨大なベッドを発見します。
ま、ベッドとはいうものの、単なる巨大な石のテーブルのようです。ヤガ=シュラが固めのベッドがお好みなのか、巨体を支えるためには致し方ないのか、わかりませんが…。
ベッドの下を調べると、ナイアリーのものと思しき心臓と、
なんと、ヤガ=シュラの日記を見つけます。
人に見られたくないものを、ベッドの下に隠すというのは、種族を超えて男性共通の習性なのかもしれませんな。
日記には「老いぼれババアの心臓は俺が持っているから、ババアはヤガ=シュラに対して何もできない!」「追い詰めそびれたバールの子の中に強いガラコというやつがいて、イラセラが追っ手に選ばれた。俺が行けばそいつに勝ち目はなかったのに。だが、今は命令に従ったほうがいい。俺は待つこともできる」とのこと。
これを読むと、心臓はやっぱりナイアリーのもので間違い無いですね。しかし、老いぼれババアとまでいうとは関係は破綻しています。育ての母とはいえ、ナイアリーが復讐しようと思うのも仕方ないのかもしれません。
あと、疾風のイラセラはヤガ=シュラの仲間だったようです。あと、「今は命令に従った方がいい」という意味はわかりません。ヤガ=シュラの背後にも誰かいるのでしょうか???
いずれにせよ、目当てだった2つの心臓を手に入れたので、ナイアリーの元へ向かいましょう。
やはり母の愛は強し!
心臓を持って、ミールの森にいるナイアリーの元へ戻ります。
「心臓を2つ持ってきたが、これでいいのか?」
ナイアリー「ああ、ナイアリーの心臓と、あの子の心臓だ。これであの子の心臓の炎を消してやるわ!」
そう言って、ナイアリーはガラコから心臓を受け取り、呪文を唱えます。
呪文を唱え終わると、ナイアリーの表情が変わっています。憑き物が落ちたようです。
ナイアリー「そう… そう、ようやくナイアリーの心臓が戻った。心臓があるとどんな風に感じるかなんて、忘れてしまってたわ。たくさんの昔の思い出だ。ナイアリーは悲しいよ。そして、あの子の心臓は今は冷たくなってしまった。」
心臓を取り戻し、心と思い出が蘇ったのか、ナイアリーは母としての気持ちが再び湧き上がっています。
ナイアリー「お前は、あの子を痛めつけるのだね? 駄目だ… ナイアリーはなんてことを!?かわいそうなあの子がバールの子に痛めつけられるなんて!あの子を守るんだ!大切なヤガ=シュラを!!」
そういうと、手下のモンスターを召喚し、ガラコたちを攻撃してきます。
麗しき母の愛ではあるのですが、ガラコたちも負けるわけにはいきません。ナイアリーの気持ちもわかるので、苦しまないよう、全力で攻撃し、短時間でナイアリーと手下たちを屠ります。
ヤガ=シュラと養母ナイアリーの関係は、ガラコと養父ゴライオンの関係と同じです。ヤガ=シュラを倒すためとはいえ、ガラコたちには正直つらい結果となりました。
しかし、少なくともこれでヤガ=シュラから、不死身の秘術が解けたはずです。サラドゥーシュの城外にいるヤガ=シュラ軍の元へ向かいましょう。
攻城前線基地へ!
ヤガ=シュラに会うため、サラドゥーシュを包囲しているヤガ=シュラ軍の基地に向かいます。ここでイラストが入ります。
サラドゥーシュからは大量の煙が立ち昇り、城壁には何箇所も大きな穴が開いています。落城も間近のようです。
ガラコたちが城壁に向かって歩き出すと、橋の向こう側から民間人が「死にたくなければ逃げろ!」「軍隊に皆殺しにされる!」と叫びながら、走って逃げてきます。
その後ろには、「ハハハ!」と笑いながら、弓矢で民間人を殺害しながら進んでくる兵士たちがいます。ヤガ=シュラ軍の兵士でしょう。許せません。兵士たちも、ガラコたちの姿を見つけると「町の中にいるはずのバールの子だ。倒せば褒美がでるぞ!」と言って襲ってきます。
しかし、さすがに、ガラコたちは一般兵士ごときには負けません。兵士を倒して前に進みます。
橋を渡り終わると、ヤガ=シュラ軍の兵士がワラワラと湧いてきます。リーダーのヤガ=シュラ本人を倒さないと、多勢に無勢です。敵をかき分け、ヤガ=シュラ本人と向き合います。
ヤガ=シュラとの対決!!
橋を渡って少し進んだところに、ヤガ=シュラはいます。さすが、ファイアージャイアントで強そうです。
「手間をかけさせやがって、このウジ虫が!ソードコーストを震撼させた英雄がいると聞いて、町の破壊に精を出していたものの… すでに町から出ていたとはな! この町に残っている弱っちいバールの子を皆殺しにするだけで満足しなければならないと思っていたぞ。でも、お前があらわれた!ハハハハハハ!」
そして戦闘開始です。しかし、戦闘が始まるとすぐに、異変を感じたのか、ヤガ=シュラが叫びます。
「なんだと…!? まさか、ありえない! この俺が… が傷ついている!! だが、俺を倒すことはできない! ものども、こいつをやっつけろ! 俺は援軍とともに戻ってくる!」
ヤガ=シュラは、不死身の秘術が解けていることに気づいたようで、援軍を呼びに行くようです。ここで逃げられるわけにはいきません。火力を最大にして攻撃します。
イモエン、エアリー、ナリアたちの後衛チームもレベルが上がっており、最強レベル10の魔法も覚えてきています。前衛組が全力で攻撃し、足止めしている間に、後衛組はそれぞれ呪文コメットを唱え、ヤガ=シュラに隕石を連続でぶつけます。
ヤガ=シュラは手下を呼びますが、手下には目もくれず、ヤガ=シュラ本人だけを攻撃し続けます。
体力が減ったらすぐにポーションで回復です。そして、とうとうヤガ=シュラは倒れます。
そして、ヤガ=シュラが倒れた瞬間、ガラコは突然、何者かの力でいきなり転移させられます。
自分の過去を知れ
いきなり転移させられ、気がつくと、ガラコは次元の繭“ポケットプレーン”におり、神の使いソラーが立っています。
「ようこそ、神の血を引くものよ。次のことを学ぶ時期が来ました。学ぶ準備ができたのです。あなたの手によりヤガ=シュラは死に、運命の渦は急速に収斂しつつあります。」
「あなたは未来に向かうために、自分自身と自らの過去に向き合わなくてはなりません。これからどうあるべきかを問うためには、自分の起源を知る必要があるのです。あなたの起源は謎に包まれたままですね。始まりがなければ、終わりを知ることはできないのです。」
確かに、ガラコは自分の出自や、母親のこと、ゴライオンによってキャンドルキープに連れて来られる前のことは何も覚えていません。
「確かに、ゴライオンと会う前のことは何も知らない。」
「今から、あなたの過去が明らかになります。心してお聞きなさい。」
ソラーがそういうと、ガラコの目の前に、見たことのない女性とゴライオンの霊が現れ、話しかけて来ます。
アリアンナ「私の名はアリアンナ。あなたの実の母です。私はバールの女司祭でした。私は神の啓示を受け、神の子を生むこととなった。それがお前です。私たちは好奇の視線から逃れるため、バールの寺院に隠れすんだ。そこには他のバールの子たちもいたの。」
いきなりの実母登場でガラコは驚きます。
アリアンナ「そして、偉大なるバールが亡くなられた時、私たちは課された役目を果たし始めたのよ。」
口ごもるアリアンナの代わりに、今度はゴライオンが語りだします。
ゴライオン「彼女の使命は我が子を殺し、バールの祭壇に生贄として捧げることだった。」
アリアンナ「私はあなたを殺すつもりだったのよ。バールがまた復活できるように。」
ゴライオン「だが、わしと仲間たちは寺院の場所を見つけ、お前を生贄にしようとするところを止めたのじゃ。しかし、敵は多く、その魔法も強力だった。わしはその女司祭を殺したのだ…。」
衝撃の事実が明かされます。ガラコは実母のバールの女司祭に殺されそうになったところを、ゴライオンに助けられていたんですね。しかも、実母はゴライオンが殺したようです。
ゴライオン「その時、バールの幼子が大勢死んだが、とにかくわしはお前を助け出し、寺院から逃げ出した。」
ゴライオンがそう言い終わると、今度は幼い男の子の霊が、ガラコの目の前に現れます。なんと、幼き日のサレヴォクです。
サレヴォク「でも、みんな死んだわけじゃない。何人かはその混乱に乗じて、逃げ出したんだ」
なんと、その寺院には、ガラコだけではなく、サレヴォクもいたようです。
ゴライオン「そうだ。あの夜、バールの子は全滅したわけではない。私は1人だけしか救えなかった。」
サレヴォク「お前は1人しか救わなかった、時間がなかったからな。だが… 僕もそこにいたんだ。ガラコを助けて、僕を置いて行ったんだ!だから、僕は自分で逃げて、アイアン・スロウンで育てられるしかなかったんだ。」
明かされるゴライオンとサレヴォクの関係。サレヴォクがゴライオンを憎んでいた理由に、こんな背景があったとは!
そして、事実を語りつくした霊たちは消え去ります。正直、お腹いっぱいです。
「あなたの過去が明かされました。あなたの母親はバールのプリーステスで、ゴライオンに殺されたのです。」
確かに事実はそうでしょうが、ゴライオンに対する憎しみは湧きません。大人になったガラコは仕方ない事情もわかります。
「母親のことは不憫に思う。だが、ゴライオンはやるべきことをやっただけだ。」
「では、あなたの兄サレヴォクについてはどうですか?もしゴライオンがサレヴォクを育てていたら?あなたは兄のようになったでしょうか?彼にはまだ償うべきことがあるのでしょうか?」
うーん、厳しい質問。答えがなく難しいです。
「わからない。俺も彼のようになったかもしれないし、彼が俺のようになったかもしれない。」
ガラコは苦しみながらも答えます。
「今回はこれで終わります。自分のいるべき場所へと戻りなさい。そして、この異次元の繭“ポケットプレーン”では、さらに一部が解放されるでしょう。望むなら、好きに調べなさい。」
神の使いソラーは、ガラコを今回導くのはここまでだと言わんばかりに、ガラコを元いた場所へ転送します。
根絶やしを狙う奴ら
地上に戻ると、そこには仲間とメリッサンが集まっていました。
「ああ、ガラコ。無事だったのね。本当に良かったわ。」
メリッサンによると、「ガラコたちはヤガ=シュラを倒したが、サラドゥーシュに避難していたバールの子たちはすべて、ヤガ=シュラに殺されてしまった」とのこと。ガラコたちの努力も水の泡となってしまいました。
しかも、メリッサンによると、ヤガ=シュラにはまだバールの子の仲間がおり、彼らはバールの子たちをまだ根絶やしにするつもりでいるようです。ヤガ=シュラの仲間の名前は、イラセラ、アバジガル、センダイの3人で、それぞれ強力なバールの子だそうです。
イラセラはガラコが以前倒したので、今はアバジガルとセンダイの2人をどうするかですが、バールの子同士本当に戦い続けないといけないのか、ガラコも自信が持てません。メリッサンに他の方法がないか確認します。
「メリッサンは彼らが神になりたいから、他のバールの子を殺し尽くそうとしているというけど、本当に戦わないといけないのか。」
「あなたはすでにイラセラとヤガ=シュラの2人から襲撃を受けているのですよ。彼れがこれからも襲撃してくるかどうか、考えればわかるはずよ。」
ま、命を狙われてきたのはこちらで、確かにこれからも狙われる可能性が高いのはわかります。やっぱり仕方ないのでしょうか。最後に、メリッサンは、アバジガルとセンダイと戦うに当たって、支援してくれる仲間の情報を教えてくれます。
「彼は、カリム砂漠にある辺境の村アムケスランで修道僧をしています。名前はバルサザールと言います。そこは、アバジガルとセンダイと戦うための拠点ともなるでしょう。では、アムケスランで会いましょう。」
そういうと、メリッサンは去って行きました。
さて、今回はここまで。
次回は、ヤガ=シュラ一味の残党、アバジガルとセンダイを倒すべく、味方となってくれるバルサザールに会いにアムケスランに向かいましょう。
では。