こんにちは、ゆうじんです。
お待たせしましたDivinity: Original Sin EE 攻略記(その5)です。
前回、殺されたジェイク議員の妻エスメラルダと話をしたセロたち。事件があった直後とは思えない言動に怪しさを感じたセロたちは、エスメラルダの自宅を捜索し、「完全殺人の手引き」と書かれた書籍や「血塗れの短剣」を発見します。彼女への疑惑は深まりますが、ジェイクは魔法で殺されたらしいと言うアルフの証言と違うため、いまいち彼女が犯人という確信は持てません。
仕方なく、犯行現場のキングクラブ亭へ向かったセロたちは、そこでエスメラルダの愛人フェロール公爵と出会います。犯行現場に、被害者の妻の愛人がたまたま居合わせたとは信じがたいですが、公爵自身は自分は犯人ではないと主張します。
●セロ:ハンター騎士団のファイター。ちょい悪で軽口をたたく楽天家。サイゼアルでの議員殺人事件を調べるように騎士団から指令を受けた。事件調査の許可を王国軍アウレウス隊長から得た。 | |
●ユルナ:ハンター騎士団のウィザード。セロを助けたことが二人の出会いのきっかけ。まだ新米魔術師。セロ と旅をするのがうれしい。仲間が増えてうれしいが、女性も増えて心配事も多い。 | |
●ベアドルア:古の森で熊に育てられた天然の野獣系女子。弓の得意なレンジャー。失踪した恩師ジャレスを探している。美人だけど風呂嫌いなのかやや臭い。 | |
●マドラ:北位学術院出身の引退した元ハンター。襲撃されたハンターズ・エッジへの助けを呼ぶためにサイゼアルへ。年齢不詳な美人だが、話し方で年齢がバレがち。 |
続けて、キングクラブ亭で目撃者の聞き込みを行ったセロたちは、襲われた北の町ハンターズ・エッジへの助けを求めに来た元ハンター・マドラと出会います。マドラはセロたちにハンターズ・エッジ救出の助力を求める代わりに、サイゼアルでの協力を申し出てきて仲間になります。
さて、容疑者たちへの聞き込みや周辺調査では埒が明かないので、今回は直接、犯行現場の調査を行いましょう。
※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。
※キャラ画像はブリリアントサービスさんの「星宝転生ジュエルセイバー フリーコンテンツ」を利用させていただいています。
えっ何?!ビビッときたんですけど…
キングクラブ亭の1階奥の部屋が犯行現場です。入り口を封鎖している兵士に「アウレウス隊長の許可は得ているぜ」と伝え、扉を開けてもらいます。
ワクワクしながら、扉をくぐると突然、セロたちは青白い光に打たれます。「やだ何これ、私、犯行現場にきて緊張しているのかしらん?」と思いますがどうやら違い、犯行現場に置かれた石から青白い光が出ているようです。何のことかわからないまま、セロたちは意識を失ってしまいます。
気がつくと、セロたちは全く別の場所におり、宇宙空間に浮かんだ小島のような場所に立っています。
セロ
「何だ… 何が起こったんだ?これは夢か?」
ユルナ
「いいえ、きっと違うわ。部屋にあった石に… ここへ飛ばされたのよ。」
(@o@) 何このジェットコースター展開。ジェイク議員の犯行現場を調べようとしただけなのに、異世界に飛ばされると驚きです。
世界に迫る脅威?!
このまま突っ立っていても仕方ないので先に進むと巨大な望遠鏡を覗くインプがいます。インプは何やら騒がしく喚いていますが、会話すればここが何処だかわかるかもしれません。
騒がしいインプ
「最悪だ、最悪だ、最悪だ!このままでは全て飲み込まれてしまうぞ!」
セロとユルナたちが現れて、インプは驚きます。
ジクスザックス
「何が起きたんだ?リヴェロン人が二人も時の果てに来るとは?ああ、その前に自己紹介を!私は歴史家ジクスザックスと申します。お見知りおきを。未来の全ての出来事を記録するのが私の仕事です。それにしても、時空間のこんな限られた点、しかも急速に縮んでいる場で、自分以外の魂を見つけるとは想像もしなかった… 」
驚いているからなのか、もともと早口なのかわかりませんが、喋りまくるジクスザックス。
セロ
「俺たちはハンター騎士団だ。サイゼアルでジェイク議員の殺害現場を調べようとしたら、こんな場所に飛ばされた。急速に縮んでいるとか言っていたがどういうことだ?」
ジクスザックス
「ここが時の果てだと言いましたな。時間は通常、一切終わりのないもの。まあ、説明するよりも早い。どうぞこの望遠鏡で迫りくる闇を見てくだされ!」
言われるがまま、望遠鏡を覗くと、青白い光のなか、巨大なドラゴンが飛んでいます。
このドラゴンと、時の果てが縮んでいることの関係を聞こうとしますが、ジクスザックスは近くのポータルが復活しているのを見て驚き、話を聞くどころではありません。
ジクスザックス
「何だ?ポータルが起動している!長らく休止状態だったポータルが生き返った。見知らぬ君よ、君がカギを握っているに違いない!ここに君が来たことで、時の果てが伸びたということだ。君が来たことと関係ないはずはない。」
セロ
「驚くのはいいが、まず先に、さっきのドラゴンについて教えてくれ。」
ジクスザックス
「ああ、あれはヴォイドそのものだ!創造を飲み込もうとしているドラゴンだ!詳しくはわからんが、奴によって我々の未来が縮んでいる。これを止めなければ、いずれ、我々の過去も現在も飲み込まれてしまうだろう!」
ヴォイドって、多分、英語で虚空や虚無、無いもないとかって意味なはず。ネバーエン○ィングストーリーのような虚無のようなイメージかしらん。つまり、ヴォイド(虚無のドラゴン)が時間を含めて世界を飲み込んでいると言うことね。
セロ
「で、あんたは俺たちが、そのヴォイド何とかが関係あるっていうのか?やっぱりこれは悪夢だな。」
ジクスザックス
「このポータルが復活しているのが何よりの証拠だ。君が悩んでいる問題の答えも見つかるかもしれない。なぜなら、このポータルの向こうにあるものは、きっと… 。さあ、先へ進むのだ。」
そして、ジクスザックスに促されまま、セロたちはポータルを使って見知らぬ先へテレポートします。
時の織り手との出会い
セロたちとジクスザックスがテレポートした先は、ホームステッドという場所です。ジクスザックスが想像していた場所だったようで、ジクスザックスはセロたちを置いて、一人で先へと駆け出してしまいます。
ユルナ
「本当にここは一体何処なのかしら。」
セロ
「さあ、全くわからんが、考えていても仕方ない。先へ進もうぜ。」
さらに先へと進むと、停止したポータルがたくさんあります。ポータルの全てが再起動したのではなさそうです。
さらに先へと進むと、ジクスザックスが立ち止まっており、その前に椅子に座った女性がいます。女性の背後にはタペストリーの織り機があり、黄金できらびやかだけど、所々が空白になっているタペストリーがあります。
ジクスザックスは尊敬、敬愛を込めた目で女性を見つめています。
ジクスザックス
「本当にあなたなのですか?時の織り手、歴史の母、全ての歴史の著者?あなたに聞きたいことがたくさん、たくさんあるんです。」
時の織り手
「そうです、インプ。私は時の織り手。おや、お客さんを連れてきたようですね。でも、とても不思議なお客さんね…。どうやってここに来たのかしら。」
時の織り手と名乗った女性は柔らかで落ち着いた物腰ですが、ただものではない雰囲気を漂わせています。
セロ
「やれやれ、また説明が必要ってわけか。石だ。ジェイク議員の部屋に入ったら不思議な石があって、そいつ青い光に包まれ、気づいたらこんなところに来たってわけだ。」
時の織り手
「石?不思議な石がエネルギーを発して、あなたたちをここに連れてきたと言うのね。」
セロ
「ああ、そうだ。あんたは物知りなようだが、俺たちに何が起こったかわかるんじゃないか?」
時の織り手は、織り上げられていくタペストリーを見ながら答えます。
時の織り手
「いいえ。あなたたちのことはタペストリーに先ほどまで現れてはいませんでした。こんなことは初めてです。私が私自身わからないものを織るなんて。ただ、あなたたちをここに送ったのはスターストーンと呼ばれる石です。」
時の織り手は、織り上げられていくタペストリーを見ながらそう答えます。
ジクスザックス
「ええっ!時の織り手よ、そんなことがあり得るのですか?あなたが織るタペストリーには現在、未来の全てが織り込まれているというのに!」
時の織り手
「石と同じように、あなたのお客さんは謎の存在です。ただ、あなたたちとスターストーンは固く結びついているようです。その理由はわかりませんが、さらに石を見つけることで、あなたたち自身のことも明らかになるでしょう。」
( ゚д゚) えっ、俺ってハンター騎士団ってだけじゃないの?時の織り手は、セロとユルナの二人は世界の森羅万象を表現したタペストリーに載っていなかった謎の存在だと言います。。。
スターストーンを求める者たち
唖然とするセロとユルナですが、時の織り手はさらに続けます。
時の織り手
「スターストーンはあなたが触れると変化し、私にタペストリーを織る新しい糸をくれるようですね。つまり、時自体も復活させるということ。うまく説明できないけど、世界を奪わんとするヴォイドに対する治療薬のようなものかしら。時の刻みが元に戻れば、自ずとヴォイドは消滅しましょう。ですが、時を取り戻さなければ、ヴォイドは私たちを飲み込んでしまうはずです。」
(゜Д゜ )アラヤダ。これって、セロとユルナに世界を救え的な展開ってこと!?でも、我々ってただのハンターですしね。どうしようかしら。。。
セロ
「そんなこと言われてもな。俺たちはリヴェロンのハンターだ。不思議な石を探すなんて任務には関係ない。」
時の織り手
「ハンターよ、石がなければ、そのリヴェロンは失われてしまいます。この次元さえ、ヴォイドの餌食になってしまうでしょう。私にも理由はわかりませんが、あなたたちだけがスターストーンの中のパワーを解放できるようです。そして、スターストーンがただの美しい宝石ではないことを知っているのは私たちだけではありません… 」
ジクスザックス
「おお、そうか!私も歴史家として、奴らの行動を記録しているのです!スターストーンを狙うものが日増しに増えている理由がわかりましたぞ。奴らは私たちが石を集められないようにしているのですね!」
時の織り手やジクスザックスは、ヴォイドに対抗して世界の時を取り戻すにはスターストーンが必要だが、スターストーンを集められないように遠ざける奴らもいると言います。
ジクスザックス
「さあ、石を手に入れ、タペストリーを織り直し、ヴォイドを阻止するのです。ハンターどう思うんだ?」
(* ̄∇ ̄*) いや〜どう思うって言われたってねえ。そりゃ、世界を救うに越したことはありませんが、現実感もあまりないので、なかなか踏ん切りがつきません。どうしようかしら。まずはユルナと相談してみましょうかね。
セロ
「どうする、ユルナ?俺はこんな胡散臭い話をすんなりとは信じられないんだが。」
ユルナ
「ウィザードの私からすればあり得る話に思う。彼女の言っていることが本当なら、リヴェロンは大変なことになるわ。世界を救わないと。」
ふ〜ん、ま、ユルナがそういうなら。。。それに我々が世の中の全てが記載されたタペストリーから除外された例外者であることの理由や背景も知りたいですしね。いっちょ一肌脱ぐことにしますか。
ジクスザックス
「おお、君たちのその目の輝きを見れば、リヴェロンを救いたいという気持ちなんだな!そうとなれば、リヴェロンとここホームステッドを行き来する方法が必要だろう。このルーンストーンを使用してポータルを使うのだ。さあ、リヴェロンに戻り、スターストーンを見つけるのだ。私の知る限り、遥か昔栄華を極めた邪悪な根源の魔術師も石を集めていたらしい。だから石は、古い遺跡などから見つかる可能性が高いはずだ。それから、リヴェロンに戻ったら、私の代わりに力になってくれる者が君を待っているぞ。」
ジクスザックスはそういうと、クイックトラベルを可能にするルーンストーンを渡してくれます。これを使えば、いつ、何処からでもポータルのある場所に移動ができるようになります。ホームステッドへもいつでも来れるということのようです。
さあ、ルーンストーンを使って、リヴェロンに戻ることにしましょう。
リヴェロンでの協力者は…
セロたちがリヴェロンに戻ると、走り寄ってくる男がいます。お、あんた、アルフやないの?
アルフ
「よくぞ、リヴェロンに戻ってきたな。ジクスザックスが言っていたのは私だ。君たちはジェイク議員の部屋に入って石をみたら時の果てへ飛ばされたと思うが、ジェイク議員は我々の探し求めるストーンの収集家出会ったことは間違いない。ジェイク議員の殺人事件と、時が消えつつある問題は相互につながっているのだ。ジェイク議員を始末した犯人を探せば、スターストーンを見つけることができるだろう!」
何と、アルフがジクスザックスの協力者とのこと。それにしても何故、ジェイク議員がスターストーンを集めていると思うのでしょうか。
アルフ
「お前たちが、時の織り手やジクスザックスと話をしている間に、ジェイク議員の家に忍び込み、調べてみたのだ。彼の棚にスターストーンがチリになった銀を見つけた。彼が石を集めようとしていたのは間違いない。」
ふーん、怪しいと睨んでいたのなら、教えてくれればいいのに。。。ま、セロとユルナがスターストーンと関係があるとはアルフも思っていたわけじゃないでしょうから仕方ないか。
アルフ
「さあ、ジェイク議員の事件を調べ、スターストーンを集めにいくのだ。ジェイク議員の死に関与している根源の魔術師たちも石を集めているはず。だが、行く前にこの転送ピラミッドを持っていけ。ジクスザックスからお前に渡すように頼まれた便利な道具だ。」
そういうと、アルフは「転送ピラミッド」をセロに渡します。転送ピラミッドは2個でセットになっており、片方のピラミッドがある場所にもう片方のピラミッドを使えばテレポートすることができる道具です。ピラミッドを後から戻りたい場所に置いておいたり、投げ入れた先にテレポートするなど、戦闘や探索に使えそうな道具です。ありがたく使わせてもらいましょう。
再び、殺害現場へ
セロたちに転送ピラミッドを渡すと、アルフは去って行きます。
ユルナ
「確かにジェイク議員の殺人事件に根源の魔術師が関与しているなら、スターストーンと無関係とは思えないわね。」
セロ
「ああ、そうだな。となれば、スターストーンを当てもなく探すより、ジェイク議員の事件を調べていけば自ずと何かがわかってくるってことか。まずはジェイク議員の事件を解決しようぜ。」
そう考えたセロたちは、ジェイク議員の殺害現場のキングクラブ亭へと戻ることにします。先ほど現場に入ったらいきなり異次元へと飛ばされたので、全く調査ができていませんですしね。
また異次元に飛ばされないかとビクビクしながら、殺害現場の部屋に入りますが、今回はビビッとはきません。ほっ。
現場には生々しい血痕とともに、壁に焦げた跡があり魔法が使われたことがうかがわれます。
部屋を見渡すと、窓際に宝箱が置かれています。鍵がかかっているところを見ると、王国兵たちは調査していない模様。そんなズボラな捜査で良いのかね、王国兵の皆さん。。。
宝箱の鍵穴には、エスメラルダ(=ジェイク議員の奥さん)の雑貨店で見つけていた鍵がぴったり!早速、鍵を開けて中を調べます。すると、箱の中には「フェロール公からの手紙」があります。
手紙の内容は以下の通り。フェロール公がエスメラルダに愛をささやく内容で最後には「ジェイク議員さえいなければ…」と書かれています。
エスメラルダの自宅で見つけた「血塗れの短剣」や「完全殺人の手引き」では、魔法を使った殺害方法と合致しないのではと、エスメラルダ犯人説は保留していました(攻略記その4を参照)が、フェロール公爵とエスメラルダがジェイク議員を疎ましく思っていたのなら、犯人である可能性が高まりますねえ。
エスメラルダに証拠を突きつけようぜ!
手紙を回収して、まずはキングクラブ亭に滞在しているフェロール公爵に突きつけます。
セロ
「フェロール公爵、こんな手紙を見つけたんだが。」
フェロール公爵
「どの手紙だ?エスメラルダには数えきれぬほど愛に満ちた詩を送ってきたからな。その手紙もそのうちの一枚だ。手紙は彼女に対する愛の強さを表しているだけで、ジェイクに対して特別な感情を示すものではないよ。」
ありゃ? (´・д・`) フェロール公爵は手紙の存在を伝えても平然とラブレターの一つと言い、取り合いません。うーん、いまいちな反応。。。仕方ないので、フェロール公爵から崩すのは諦め、エスメラルダに見せに行くことにします。エスメラルダの雑貨店に着くと、エスメラルダに露骨に嫌な顔をされます。
エスメラルダ
「あなたたちも暇ね。また私を疑って調査に来たんじゃないでしょうね。お客さんとして買い物にきてくれただけならいいんだけど。」
セロ
「いや、そのまさかだ。事件について話が聞きたい。」
エスメラルダはうんざりといった感じで大声を出します。
エスメラルダ
「いいこと、私を告発したいなら、ちゃんとした証拠を持ってきなさい!」
(゚∀゚) キタコレ! そこまで言われれば、これまで集めた証拠類を突きつけるしかありませんな。
セロ
「わかった。じゃあ、この血のついた短剣について説明してもらうか。」
エスメラルダ
「まず、勝手に地下室に入ったあなたの方こそ説明すべきでは?それに短剣ですって?それはジェイクが料理のために使ってた、ただの肉切り包丁よ。彼は料理が好きだったから。」
何を悪あがきを!!でも、そういえば、地下室に豚のハムがたくさんあった気がする。。。いや、まだだ。他にもあるぞ。
セロ
「でも、この『完全殺人の手引き』はお前のものだろッ!」
エスメラルダ
「ああ、その気味の悪い本?それは私のじゃなくて夫のよ。彼は議員だったでしょ。その本を読んで、自分が襲われた時のことを考えて備えていたわ。ハンターのような仕事をしてたら、そういうことが必要ってことわかるでしょ。」
はうっ、確かに要人警護はハンターの仕事でも、ままある話です。ジェイク議員が身を守るために、襲撃者の手口を調べていたのは理屈が通っています。。。
セロ
「そりゃ、そうかもしれねえけど。じ、じゃあ、この手紙はどうなんだ。ジェイクがいなければって書いてあるぞ。」
エスメラルダ
「その手紙ね。そんな稚拙な言葉じゃ、私の心に響かなかったわ。あんな公爵なんかとっくに振っちゃったわよ。」
いやいや、エスメラルダとフェロール公爵は熱烈な愛人同士で、結ばれたいからジェイク議員が邪魔になったとかじゃないの?気の多い女性エスメラルダは、フェロール公爵とはそんな本気ではないと言います。
セロ
「でも、これだけ証拠があれば十分だろ。本当のことを白状したらどうなんだ。オラァ。」
エスメラルダの理路整然とした反論に、半ば焼けくそになりながらセロは詰め寄ります。
エスメラルダ
「はぁ、あんたが持ってきたのは全て状況証拠じゃない。これだけ説明しても、まだ私を犯人のように追っかけ回すなんて!わかったわよ、これまで秘密にしてたことを教えてあげる。彼が亡くなる最後の数ヶ月、ジェイクは… 私から気持ちが離れていた。そして… 闇に染まってた。かつての優しい彼ではなくなっていた。私は… 彼を恐れていたの。全ては彼がゼライオン先生の弟子のエヴリンと出会った日から始まった。イノシシ狩りで重傷を負い、助からないと思われたジェイクを彼女は見事に完治させたのです。それ以来、彼はエヴリンの持つ力に取り憑かれたようになりました。エヴリンがあの教団に属していたとしても驚きではありません… ご存知でしょう、名も無き神を崇拝し、血の儀式にのめり込むあの連中…。初めて会った時から私は彼女が気に入りませんでした。彼女の目の奥に死の臭いを感じたのです。あの女に一度会ってみなさい。何かが隠されているはずよ。」
空振りかと思われたエスメラルダへの追求でしたが、瓢箪から駒!ジェイクがエヴリンという奇妙な力を持つ女性に取り憑かれたように興味を持っていたとのこと。しかも、エヴリンは名も無き神を信仰し、血の儀式にのめり込むって、いわゆる根源の魔術師じゃないですか?!これは有力な情報です。結果オーライ!
エヴリンを探せ!
迷探偵になってしまったセロには任せておけないと、ユルナが割って入ります。
ユルナ
「あなたのことはもういいわ。代わりに、そのエヴリンのことを教えてちょうだい。」
エスメラルダ
「彼女はシルバーグレンというサイゼアルの北方の森にある村からやってきました。王国軍の護衛もなく、どうやってアンデッドをやり過ごせたのか分かりません。ジェイクを殺したのは彼女に違いないわ。」
ふむふむ、エヴリンは北の村シルバーグレンから来たとのこと。それから、エヴリンはゼライオンの弟子と言ってましたが、ゼライオンってどこかで見た覚えが、、、ああ、そうそう、サイゼアルの市場の近くの治療院がゼライオン医院だったような気がします。ひょっとしたら、そのゼライオンも根源の魔術師と関係がある危ない奴かもしれませんね。
ユルナ
「エヴリンのことはわかったわ。それから、ジェイクはスターストーンと言われる石を集めていたらしいけど、詳しいことは知ってる?」
エスメラルダ
「スターストーン?何それ、聞いたこともないわ。確かにジェイクは鉱物の収集が趣味だったけど。」
うーん、スターストーンについてはエスメラルダは何もわからないようです。残念。でも、エヴリンが根源の魔術師とおぼしき怪しい力を持っており、ジェイク殺しの容疑者の可能性が高いことが分かっただけで十分です。
さて、今回はここまで。次回は事件の真相を明らかにすべく、容疑者に浮上したエヴリンを探しに出かけましょう。
では。