こんにちは、ゆうじんです。
前から少しずつ読んで楽しんでいたサウンドノベルがあるので、ご紹介したいと思います。
それは、07th Expansionの「うみねこのなく頃に」です。
07th Expansionとは
07th Expansionは、サウンドノベル「ひぐらしのなく頃に」のヒットで有名な同人サークルです。
これまでに発売された作品には、「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」「彼岸花の咲く夜に」「ROSE GUNS DAYS」「黄金夢想曲」があります。
「うみねこのなく頃に」とは
サークルが発売した第一作目の「ひぐらしのなく頃に」と同じく、選択肢のないサウンドノベルです。
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サウンドノベルなので、ゲームというより、イラストや音楽がついている電子書籍に近いです。ストーリーの途中に謎がたくさん盛り込まれており、読者自身が読みながら謎解きに挑むという楽しみ方ができます(推理小説の楽しみ方に近いですね)。
特に、「孤島」「遺産を巡る争い」「不可能とも思える連続殺人」など、典型的な推理小説の要素が盛り込まれています。
(あらすじ) 1986年10月4日、大富豪の右代宮(うしろみや)家が所有する孤島の六軒島に、年に一度の親族会議を行う為、親族が集結することとなった。 家族会議の議題は、当主の金蔵死亡後の財産分割問題。かつて当主の金蔵が、魔女ベアトリーチェから授けられたとされる10トンの金塊を巡って、大人達は互いに疑い合う。 そんな中、島は台風によって外部から隔絶されてしまう。巨大な密室と化した六軒島で、最初の殺人が起こり、現場には奇妙な魔法陣が残される。 次々と新たな犠牲者が出る中、魔女ベアトリーチェからの予告状が続々と届けられる。これは、人間の起こした連続密室殺人なのか、それとも本当に魔女がいるのか、、、。
シナリオ、イラストは、「ひぐらしのなく頃に」と同様に、竜騎士07さんが担当されています(STEAMで販売されているバージョンでは、キャラクターの立ち絵を竜騎士07さんが担当したオリジナル版から、アニメ的な新版に切り替えたり、言語もバイリンガル仕様で英語も日本語も選択できます)。
「ひぐらしのなく頃に」と同様にメディアミックスが展開されており、アニメや漫画、講談社BOXによる小説版なども発売されています。また、PS3などのコンシューマ機にも移植されています。
私の感想
一応、最後まで読んだ上で、私はそれなりに面白かったと思っていますが、賛否両論あるかなというのが正直なところです。
本格派ミステリーの推理小説としては、長すぎまた冗長すぎた気がします。もう少しシンプルな構造にしても良かったのでは?と思います。また、結末の提示の仕方もスッキリしない部分があり、この点も賛否あると思います。
私の場合は、設定の面白さ(人の仕業なのか、魔法なのか)という部分で興味が惹かれて読み始めましたが、途中、くじけそうになりながら、時間をかけて少しずつ読みあげました。
ま、最後の提示の仕方についても、長さによるごちゃごちゃした感じ、後出し的なルールの提示なども、作者の意図的なものであるのは間違いなく、その味が醍醐味と感じる方もいると思います。
通常の推理小説では、魔法か?というような謎かけは少ないと思いますが、本作はサウンドノベルの長所を使い、キャラクターやエフェクトなどを効果的に使って、読者を悩ませることに成功しています。ちなみに、私には複雑すぎて、自力では解決できませんでした。いろんな方の解釈を教えてもらい、なるほどと思っています。
作者自身が「解かせる気が毛頭ない」というくらい、難解な謎かけに挑戦したい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
では。