こんにちは、ゆうじんです。
お待たせしました返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その20)です。
前回、校舎の探索を続けたレイは、なぜか校舎の中を彷徨うレイ自身の姿を何度も見かけます。その姿は透き通っており、この世のものとは思えません。さらに自身の姿もなぜか半透明になっています。さらに探索を続けたレイは、忘れていた記憶の一部を思い出します。政府の取り締まりが厳しくなり、読書会のメンバーたちは逮捕されていました。
イン先生は亡命を果たして難を逃れましたが、チャン先生は死刑、ウェイ君は懲役十五年の刑を受けていました。さらに、読書会のメンバーが逮捕されたのは『読書会のリスト』が外部に漏れたからだと思い出すレイでしたが、誰がリストを漏洩したのかまでは思い出すことができません。
漠然と記憶を取り戻しつつあるレイは不安を感じますが、その目の前を知らない男性が歩いていきます。レイは記憶を全て取り戻すために男性の後をついていきます。
では、はじまり〜、はじまり〜。
※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。
閉じ込められるチクリ魔…
男性の後を追いかけ、レイは扉の中へ入ります。
すると、そこはトイレのようです。奥が明るくなっているので進んでみます。
すると、トイレの個室の一つの扉がほうきで外から押さえられています。扉には何か張り紙がされています。レイが近づいて確認すると、紙には『チクリ魔』と書かれています。
ひょっとして、この個室の中には誰かがいじめられて閉じ込められているのではないでしょうか?そして、その子が『チクリ魔』と呼ばれているのではないでしょうか? ドキドキしながら扉を確認すると、ほうきをどけられそうです。レイはほうきをどけることにします。
すると、あたりはモノトーンの景色に戻り、扉を開くことができるようになります。『チクリ魔」が誰なのか気になるレイは、扉を開けて中に入ります。
チクリ魔は誰? この男性は誰?
トイレの個室に入ったはずですが、その先は通路になっています。しかも、その通路の背景は歪んでしまっています。まるで、レイの精神状態を表しているかのようです。
目がくらみそうな通路を歩んだ突き当たりに、再び扉が現れるので中に入ります。
そこは音楽室のようです。ですが、壁には落書きやシミがあり、レイはいた頃のものではなさそうです。
レイが音楽室の中を進むと、先ほどの男性がピアノを弾いています。
レイが声をかけようと近づいた瞬間、男性の姿は消え、またしてもモノトーンの世界に変わります。
仕方なく、音楽室から出ようとするレイは、椅子の上に何かが落ちているのに気づきます。
拾ってみると、それは誰かの日記なのか『メモ』のようです。内容は「あのとき、彼女は恐怖に苛まれ、憎悪を募らせた。誰が想像できただろう、彼女があんな決断をして遺書も残さず、この世をさってしまうなんて。恐怖ゆえか、自責の念にかられたのか。真相はわからない。僕の頭の中は混乱でいっぱいで、考えごとがぐるぐると渦巻いていた。僕が日の目を再び見たときには、何もかもが変わってしまっていた。愛する人たちも先生も遠いところへ行ってしまった。彼女は名前のない墓に埋葬された。残された僕は老いていく」とあります。
このメモによっていくつかのことがわかります。どうやらチクリ魔は女性だったようです。そして、その女性は遺書も残さず、自ら命を絶ったようです。さらに、このメモが先ほどの男性だったとすれば、あの男性は長い間世の中との交流ができない状態だったようです。ひょっとして、チクリ魔は…先ほどの男性は… 色々推測してしまいますが、まだ断定するのは早すぎます。
見つけたメモの他には何もなさそうなので、レイは音楽室から出ることにします。
あなたは、私。
音楽室を出ると、先ほどは歪んでいた背景が今は元に戻っています。さらに通路を進むと通路は見慣れた校舎のものに変わっています。
途中、再び、過去のレイの姿を見かけます。過去のレイは「荷車に紙が置いてある」と呟いています。人形劇の荷車を見つけた時のレイのようです。
それにしても、なぜ何度も過去のレイの姿を見かけるのでしょうか?レイは同じことを何度も何度も繰り返しているとでも言いたいかのようです。そして、さらに進むと扉があるので、中に入ります。
部屋の中には黒い影がおり、レイについてきます。
さらに、レイが黒い影に話しかけると、黒い影とレイが入れ替わる現象が起こります。
黒い影は明かりの下はくぐれませんが、照明のスイッチのオンオフと話しかけて入れ替わる操作を繰り返して、黒い影を一番部屋の奥まで連れていきます。
部屋の一番奥の扉の前には、椅子や机の残骸などが積み上げられ先へ進むことができません。そこでレイが黒い影に話しかけると、逆に黒い影はレイに問いかけてきます。
黒い影「決心したことはすぐに実行する。彼が信じていた哲学だ。運命には、自らの手で抗わなくてはいけない。彼をみてきたあなたなら、どう思う?」
選択肢は3つ。「運命に従う」「平穏に暮らす」「自分の運命をつかみ取る」です。彼とはチャン先生のことだと思いますが、先生は運命には自らの手で抗うべきと考えていたようなので、正解するかどうか自信はありませんが、「自分の運命をつかみ取る」を選択します。
黒い影「素敵な考え方ね…さあ、人生の目的を見つけた。彼の隣こそあなたのいるべき場所。あなたは、私。」
はっきりしませんが、素敵な考え方というからには、間違えた訳でもなさそうです。自分の回答が正しかったかどうかはっきりせず不安になりますが、黒い影とレイとが入れ替わり、扉の前の残骸も消え去って進むことができるようになります。
悲劇…チクリ魔の正体が明らかに
レイは扉を出て校舎の中の探索を続けますが、特に何も見つかりません。そして、レイは校舎の外に出てみることにします。
すると、画面が暗転し、意味深なメッセージが現れます。
『何度繰り返しても、絡まった糸はほぐれない。あなたはもう自分自身を救えない。」
何度繰り返しても救えないとはどういう意味でしょうか。その意味を考えている間にメッセージが消えます。すると、菩提樹のある広場が映ります。そして、菩提樹の木の前に少女と帽子をかぶった男性らしき二人の影があります。
そして、少女の影が口を開きます。
少女の影「バイ教官。前に話した読書リストです。担任の先生の机で見つけました。」
どうやら帽子をかぶった男性はバイ教官のようですが、それ以上に驚きの事実があります。この少女こそがバイ教官に読書会のリストを密告した『チクリ魔』です。すると、バイ教官は少女を褒めます。
バイ教官「… ファンくん、国のためによくやってくれた。」
、、、なんとこの少女の影はレイです。チャン先生が冷たくなったのはイン先生のせいだと疑ったレイは、イン先生をおとしいれるために『読書会のリスト』をバイ教官に渡していました。そして、その結果、読書会メンバーは逮捕され、最愛のチャン先生は死刑、ウェイ君は懲役刑になります。これが、最後まで思い出したくなかった記憶ということでしょう。あまりの衝撃にレイが立ちすくんでいると、バイ教官の影が消え去り、残されたレイの影がレイに問いかけてきます。
レイの影「縋れる相手を見つけて、恐怖から逃れられると思った? でも、結局あの人もあなたの元を去ってしまった。頼れるものをすべて失って… これからどうするの?」
また、選択肢は3つ。「無関心でいる」「取り戻すために行動する」「静かに受け入れる」です。全てを失ったレイですが、レイは愛する人も友も取り戻したいと感じます。「取り戻すために行動する」を選択します。すると、レイの影は次のように答えます。
レイの影「教官の鋭い眼光にもあなたの思いは揺るがず… あなたは感情を殺し、ためらいなく演じ… その瞬間から非情な愛国者に変わった。思ったより簡単だった、そうでしょう?あなたは、私。」
そして、影がレイとなり、レイ自身は消えていきます。密告者がレイだということを強調する暗喩なのでしょうが、心が重くなります。
そして、菩提樹は枯れ果て、モノトーンの世界が広がります。このままここにいても仕方ないので、足どりは重いですが、レイは広場から戻ることにします。
さて、今回はここまで。
思い出したくない記憶を思い出したレイ。振り返れば、これまでの謎が繋がりだします。ただ、何度もレイの分身を見かけていること、そして、校舎で見かけた中年の男性が誰かなど、まだわからないこともあります。まだレイの思い出していない、または知らない事実があるのかもしれません。次回は、それらを探して全ての謎を解きましょう。
レイが思い出したくなかった強烈な記憶を思い出すなど、物語はクライマックスに近づいています。おそらく、あと1、2回で最終回になるのではないかと思います。レイを思うと切なく心は苦しいですが、どのような結果であってもこの悲劇の結末を見届けたいと思います。つたない攻略記ですが、ぜひ最後まで応援いただけるとありがたいです。
では。