マインドマップとアウトライナー 知的生産性を高める強力なツール

こんにちは、ゆうじんです。

自分の考えを整理したり、文章を練るのに、アウトライナーが本当に便利で、プライベートでも仕事でよく使っています。

アウトライナーを知る前は、マインドマップを使って自分の考えを整理したりしていました。

マインドマップもアウトライナーも両者とも似ている部分がありますが、それぞれに得意とするものが違います。

私の今の仕事の仕方では、アウトライナーがあっているのですが、両方とも素晴らしいツールだと思うので、今回は、それぞれのツールについて整理してご紹介したいと思います。

マインドマップとは

マインドマップは、イギリスのトニー・ブザン氏が提唱した思考・発想法です。

マインドマップでは、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に書き、そこから関連すると思うキーワードやイメージを放射状に書いていきます。さらに、それらのキーワードやイメージから連想されるものを広げ、つなげていくというものです。

連想して描くものは、言葉でも良いですし、イラストでも良いです。

マインドマップは全体を俯瞰することができるので、全体像を把握しやすいです。

また、キーワードやイメージから次のキーワードやイメージを連想していくので、自分の内側にある考えをどんどん引き出しやすく、発散的な力があります。

本来は紙とペンだけあれば描けるのですが、コンピュータ上でも描けるソフトウェアもあります。

アウトライナーとは

アウトライナーは、アウトラインプロセッサとも呼ばれますが、文章の骨格(アウトライン)を管理しながら、細部の文章を編集していくことができる文書作成ソフトウェアのことです。

長い文章や論理だった文章について、最初から整理した形で書き下せる人は非常に少ないです。アウトライナーは普通の人でも、長い文章や論理だった文章を書き上げやすくしてくれます。

一般的に、アウトライナーでは、文章の骨格を、項目の下にサブ項目を、サブ項目の下にさらにサブの項目をという風に箇条書きのように管理したり、文章を書き進める中で、文章の順番やインデントを簡単に変えることができるなどの機能があります。

そのため、思いつくままに文章を書いても、後から、柔軟に順番を整理したり、構造を見直すことができます。そのため、最終的には非常に整理された文章を書くことができます。

パソコンの多くのワープロソフトにはこの機能がありますが、専用のソフトの方が使いやすいものも多いです。

両者の似ている点と、それぞれの得意な点

マインドマップもアウトライナーも、あるテーマから派生するさまざまな考えを書き出して、それに関連性を作って整理していくプロセスは非常に似ています。そういう意味では、両者とも知的生産性を高める強力なツールであることは間違いありません。

その上で、それぞれが得意とすると思われる点を整理すると、次のように思います。

マインドマップの得意な点

マインドマップは、中央にあるキーワードやイメージからたくさんの枝がわかれ、細部に向けて広がっていきます。最終的には全体像がパッとみてわかる絵や図のようになります。

また、全体が絵として頭に入りやすいのも特徴と思います。どの位置にどんなことが書いてあったというような風に覚えることが可能です。

そのため、全体を一覧でパッと示す。もしくは、考えをまとめた後、覚えたりするといった用途に向いています。

アウトライナーの得意な点

アウトライナーは、もともとが文書を書くためのツールです。そのため、非常に論理的な文章や、構成がしっかりした文章を書くことができます。

そのため、わかりやすい文章を書き上げる。また、人にわかりやすく説明するための文章を書くという用途に向いています。

また、自分自身も曖昧なことについて、言語化してきちんと言葉に仕上げるということにも向いています。文章化、言語化という点に強みがあります。

最後に、私の用途では

使い方は人さまざまだと思いますが、私の現在の用途としては、主に「資料のたたき台作り」と「課題認識の言語化」に使っています。

まず、「資料のたたき台作り」では、簡単な資料はわざわざアウトライナーを使うまでもないのですが、複雑な内容の場合には、アウトライナーで資料のたたき台を作った方が、構成のしっかりしたものを作ることができます。多くのアウトライナーでは出力機能があるので、アウトライナーで大枠を作ったら、それを出力し、ワード等を使って、最終的に仕上げます。

次に、私がアウトライナーを使っていて、より素晴らしいと感じているのは「課題認識の言語化」を後押ししてくれる点です。自分自身も言語化しきれていない課題認識を、きちんと言語化して整理していくのに、アウトライナーは強力なツールです。

なんとなくおかしいとか、こうすべきと感じる直観は、多くは正しいのですが、それを言語化して説明できる力はより重要です。言語化できていないということは、自分も真には理解できていないということなので、最終的に周りの人を巻き込む力は持てません。ビジネスでは、言語(数値を含め)で説明でき、納得してもらえるのは大事です。アウトライナーはそれを支援してくれる素晴らしいツールと思います。

両方とも間違いなく素晴らしいツールだと思うので、気になった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

では。