Baldur’s Gate 2 EE(バルダーズ・ゲート2EE)ToB攻略記(その7)【完】

こんにちは、ゆうじんです。

お待たせしましたバルダーズゲート2EEのスロウン・オブ・バール(以下、ToB)攻略記その7です。

今回は、バルダーズゲート・シリーズを通した最終回になります。長い長い旅をガラコとともに過ごしてきましたが、それも今回で終わりです。一抹の寂しさはありますが、ガラコは自分の運命と決着をつけないといけません。どんな結末でも価値があるものだと思います。楽しみでもあります。

さて、前回、バールの子・5人衆の最後の1人だったバルサザールを倒したガラコたち。バルサザールの口から驚きの真実を伝えられます。

●主人公ガラコ:人間。邪神バールの子の一人。バールの子を倒しながら、自分自身はどうあるべきかを悩む脳筋好青年。すでにその力は神も無視できないくらいに高まっている。
ミンスク:人間。脳筋レンジャー直球な性格だが、ハムスターのペット「ブー」を愛する優しい一面がある。直情的すぎて言っていることがわからない時も多いが、基本的にいい人。
ジャヘイラ:ハーフエルフ。夫カリードを旅との途中で失ったハーパーのドルイド未亡人。振り返れば第1作からガラコと旅を続けている頼りになる姉さん。
イモエン:人間、女。ガラコとともに育った幼馴染。しかし実は、ガラコと同じくバールの子。つまり異母妹。どこまでもガラコを支え続けるけなげな娘。その明るさに救われる。
エアリー:有翼エルフのメイジ/クレリック。奴隷生活で翼を切断されるも、汚れのない無垢な女の子。以前は奴隷生活がフラッシュバックしていたが今は精神的に安定している模様。
ナリア:人間。デアルニス家現当主のシーフ/メイジ。世間知らずのお嬢様だったが、領地がモンスターに襲われ、父も殺される。苦難を経験し、落ち着きと思慮深さを学んだレディ。

バルサザールによると、バールの子・最強の5人衆を作り上げ、そして、他のバールの子たちを相争わせるように仕組んだ張本人は、なんとメリッサンだとのこと。にわかに信じられませんでしたが、神の使いソラーがメリッサンの霊を呼び寄せ、確認したところ真実でした。

バールは自分が復活する為に、子供たちを作り、そしてバールの精が育って来た頃に、また自分に戻す計画を立てていたようです。それを任されたのが、メリッサンでした。メリッサンは、実はバールの寺院の最上位の司祭アメリッサン・ザ・ブラックハーティッドだったのです。しかし、バールに精を戻す役目を負っていたメリッサンですが、徐々に集まる強力な力に目がくらみ、バールに代わって殺戮の女王レディ・オブ・マーダー)になることを企んでいたのです。

ほとんどのバールの子たちから精を集めたメリッサンは、かつてバールが支配していた世界アビスの血塗れのバールの玉座(スロウン・オブ・バール)でガラコとの対決を待っています。

力を持つ最後のバールとなったガラコは、メリッサンの野望を潰えることができるのでしょうか?

では、はじまり〜、はじまり〜。

※なお、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完して追加している部分がありますので、ご容赦ください。

※キャラ画像はブリリアントサービスさんの「星宝転生ジュエルセイバー フリーコンテンツ」を利用させていただいています。

アビスのバールの玉座

次元の繭“ポケットプレーン”での試練をすべてクリアし、アビスへ転移するガラコたち。ポケットプレーンはその役目を果たし、永久に消滅します。

ガラコたちがアビスへ転移すると、玉座の様子がわかる動画が挿入されます。玉座からはエネルギーの光が立ち上っています。

その光の中にはバールの精を吸収するメリッサンがいます。

メリッサンはくるくる回っていますが(意外に豊満なお胸!)、

最後に、こちらをクワァっと睨みつけます。正直怖いです。

そして、ここでバルダーズ・ゲート2の最終章・第10章が始まります。

メリッサンとの決着をつけましょう。

真のメリッサンの姿!!

ガラコたちがポケットプレーンから転移してくると、目の前にメリッサンが現れます。バールのほとんどの力を吸収し、レディ・オブ・マーダーにほぼなったといういでたちです。これまでガラコたちが見てきたローブ姿とは異なります。

メリッサン

「ようこそ、ガラコ… お前はとうとうバールの玉座へ至る道を見つけたのだな。だが、遅かったわ。遅すぎよ。バールが支配していたここアビスも、すでに私の手に落ちた。」

ガラコ

「メリッサン、俺は何としてもお前を止める!」

メリッサン

「お前には失望しているのよ、大言壮語に暴力ばかり。でも、どうでもいいわ。お前は十分私の役に立ってくれた。そして、今こそ、お前がもつバールの精を私の力に加えさせていただくわ。」

そういうとメリッサンとの戦闘がスタートします。メリッサンは1人ですが、すごい格好いい構えでガラコたちに襲い掛かります。シビれます。

ラストバトル!

ラストの黒幕との戦闘になるので、ガラコたちは全力の火力で迎え撃ちます。

(ガラコたちへの指示)
ガラコ、ミンスク:身に付けた特殊能力クリティカルストライクをメリッサンに叩き込め!
ジャヘイラ:メリッサンに通常攻撃で切り込め!
イモエン:ドラゴンブレス(竜炎)で燃やし尽くせ!
エアリー:サモン・プラネーター!天界の門を開き、強力なプラネーターを召喚せよ!
ナリア:呪文コメット(流星)をメリッサンに当てろ!

しかし、ナリアが天空より導いた流星が、メリッサンに当たろうとする間際、仲間の魔族たちを召喚します。

メリッサン

「奈落の住人どもよ、我が元に参ぜよ!!」

召喚された魔族グラブレズたちにも攻撃を加えます。強力な攻撃の前に、順調に敵の体力は削れていきます。

(。•́︿•̀。) なんだか順調すぎて心配… と思いつつ、最後まで攻撃を続けます。すると、深いダメージを負ったメリッサンが案の定、声をあげます。

メリッサン

「お前と関わって時間を無駄にはできないわ。バールの精をもう少し吸収させてもらうわ、まだ吸収は途中なのよ。それまでこのプレーンで遊んでおくがいい、足止めには十分よ。私が精を吸収し終わったら、お前のもつ精も遠慮なくいただくわ。」

そういうと、メリッサンは中央にある光の柱に転移し、バールの精の吸収を再開します。この光はバールの精、つまり、神のエネルギーです。本来、この光の中にバールが再び入ることで復活できる仕掛けとなっていました。

そして、メリッサンは左下にある円盤の部分からバールの精をさらに吸い出します。

メリッサンに精を吸い上げさせるわけにはいきません。早速、円盤の部分に向かいましょう。

プリンス・オブ・エアー

ガラコたちが左下の円盤の部分に行くと、突然、風が巻き起こり、強力なエネルギー体を感じます。プリンス・オブ・エアーことヤン・ク・ビンと、グレーター・エアエレメンタル、ヴァンピリックレイスたちが現れます。

大気の精霊たちは、「プリンス・オブ・エアーを呼ぶのは誰か!我の怒りを知るがいい!」と問答無用で攻撃してきます。メリッサンのいう足止めということでしょう。

負けられません、こちらも応戦し、全力で攻撃します。

そして大気の精霊たちを倒します。敵を倒した後、中央のエネルギーが溜まった部分を操作し、メリッサンに力が流れるのを止めます。

その瞬間、ガラコたちは中央の玉座の前に転送されます。

ラストバトル・2回目!!

『えっ、この大気の精を倒したら、休憩しようと思ったのに』と思いますが、問答無用で中央の玉座に転移されます。回復できないままです。そして、中央の光の柱の中から、メリッサンも出てきて、目の前に現れます。とっても嫌な予感がします。

メリッサン

「もういい、私はお前を倒せるだけの精を吸収したぞ… お前の哀れな人生を終わりにしてやろう。他の兄弟の元へと逝くがよい!」

そして、再び、メリッサンとの戦いが開始です。1回目と同じく、メリッサンは配下のモンスターを召喚します。召喚されたのはビホルダー族のデス・タイラント、強敵です。

しかも悪いことに、ガラコたちが強制的に転移させられたにも関わらず、召喚した仲魔プラネーターたちは先ほど大気の精霊たちと戦った円盤から転移させられません。仲魔は円盤の上に取り残されたままで戦いにほとんど参加できません。

( ´・ω・)・・・・涙デタ でも、泣き言も言ってられません。根性入れて戦います。メリッサンは時折、モンスターを追加で召喚してきますが、一体一体屠りながら、メリッサンにも攻撃を加えていきます。そして、やっと追い詰めたと思った瞬間、またまたメリッサンが声をあげます。

メリッサン

「なに! 強すぎる! ええい、力が足りん。私はもっとバールの精を吸収しないと… もっと力を得なければ!!」

そういうと、メリッサンは再び、光の柱の中に転移し、今度は右下の円盤からバールの精を吸収しだします。

これもまた吸収を阻止しなければいけません。右下の円盤に向かいましょう。

驚きで言葉も出ない!!!

ただ、メリッサや円盤の敵たちとの連戦でこちらも消耗しています。魔法もかなり使っているので、一旦休憩を取りたいところです。次の円盤を止めに行く前に、休憩しようとします。

しかし、悲しいことに、なんと休憩はできません。無情にも「ここで休むことはできません。外に出るか宿屋を見つけてください」と表示されます。

ここアビスに宿屋はもちろんありません。また、外に出るためにはメリッサンを倒さないといけないでしょう。つまり、メリッサンを倒すまでは、魔法の回復はできないということです。厳しすぎる。。。

ちなみに、円盤の数が3つあったような気がします(左下、右下、右上)。

つまり、最悪の場合、このあと、右下の円盤で戦い、メリッサンと戦い、そして、右上の円盤で戦い、ラストにもう一度メリッサンと戦うということが想定されるということです。メリッサンと合計4回、しかも途中にモンスターたちとの戦闘が入る連戦ということです。驚愕で言葉が出ません。

(´Д⊂ モウダメポ、アボーン

嘆いていても仕方ないので、右下の円盤に向かいます。ただし、ガラコたちが持っているワンドやポーションなどを、それぞれにフルで装備させておきます。強力な魔法は温存し、最終戦にとっておこうと思います。

プリンス・オブ・アイス

右下の円盤では、プリンス・オブ・アイスことクリオナックスと、ブリザードトロール、フロストサラマンダーなどのの精霊たちが待ち構えていました。

長丁場での連戦の予感がするので、できるだけ前衛たちの直接攻撃と、ワンドやポーション、スクロールなどで戦います。ラストバトルに備えて、アイテム類は、ガラコたちが各自持たせていた各種ケースの中に充実させていたので助かりました。

そして、この円盤でも敵を倒し、中央の力の流れを止めます。

力の流れを止めると、これまでと同じようにガラコたちは玉座のところへ転送されます。

ラストバトル・3回目!!!

ガラコたちが玉座の前に転送されると、メリッサンも現れ、3度目の戦いとなります。強敵のスレイヤー・シャドウも4体も現れ、とても苦戦します。

厳しい連戦ですが、ポーションがぶ飲み、ワンド・スクロールの濫用して、敵を追い詰めていきます。

そして、メリッサンの体力を削ってくると、三度、メリッサンは声を上げます。

メリッサン

「復活してやる、我が力によって!」

そういうと、恥も外聞も捨てて、メリッサンは中央の光の柱の中に転移し、右上の円盤部分から力を吸収しだします。

では、右上の円盤からの吸収を阻止しに行きましょう。

破滅したソラー

ガラコたちが右上の円盤の部分に行くと、そこには破滅したソラーや、デーモンのマリリス、サキュバス、アル・フィーンドなどが守っており、戦闘が開始します。

敵は本当に強く、ガラコたちは瀕死になりますが、なんとかポーションでの回復が追いつき、盛り返して行きます。そして、時間がかかりましたが、最終的に敵を倒します。

こちらは満身創痍の状態です。まずはガラコたちを回復をさせて、最後の円盤の力の流れを止めます。

これで正真正銘の最後のはずです。心を決めて、力の流れを止めます。力の流れを止めると、これまでと同じように玉座の前に転送されます。

真ラストバトル、全てをぶつけろ!

転送された先、バールの玉座の前には、メリッサンがいます。

メリッサン

「お前は私が想像していたよりも強かった。それは認めるわ、ガラコ。お前と私の運命を賭けて… さあ、最後の決着をつけよう。勝ったものが全てを得るのよ。」

そうメリッサンが言うと、4度目の戦いになります。これこそが後のない、互いにその存在の全てをかけた戦いです。メリッサンはこれまで同様、仲間のモンスターを召喚してきます。

ガラコたちは温存していた強力な特殊攻撃や、魔法を叩き込みます。すべての力、想いを込めて、攻撃を続け、魔法もほぼ切れてきた時、メリッサンの体力も尽きかけてきます。

そして、最後の時が訪れます。

呪文アイスストームで氷が吹きすさぶ中、ガラコは上段から強烈な一撃をメリッサンに打ち込みます。メリッサンの持つ錫杖ごと体を二つに切り裂きます。

神の選択は決した!!

メリッサンとの戦いに決着がつくと、の使いソラーがガラコたちの目の前に現れます。

ソラー

「そこまでです、アメリッサン。神の選択は成った。戦いは終わったのです。」

メリッサン

「嫌だぁ!(うぐっ!) 私は神だ! 私が命じるまで終わりではないんだ!」

ソラー

「あなたは神ではありません。バールのプリーステスよ。あなたは神のエネルギーを弄んだが、それでも神にはなれなかったのです。」

メリッサン

「嫌だ! ガラコはまだ勝っていない、私は認めないぞ!(ぐうっ!) いっそ死んでやる!」

ソラー

「あなたの中にバールの精が残っている限り、あなたは死ねません。しかし、今では弱ったあなたからその力は逃げようと暴れています。あなたは敗れ、運命は勝者のものとなるのです。」

メリッサン

「い、嫌だ…(ぐはっ!)お前たちを…皆殺しにしてやる!」

ソラー

「メリッサンよ、あなたはもう運命を受け入れるしかないのです。」

神の使いソラーがそう言うと、メリッサンの体からバールの精が吹き出し、メリッサンが倒れます。

イモエンの決断

ソラーは今度はガラコの方を向きなおります。

ソラー

「神の子ガラコよ、時が来ました。あなたは選択しなければなりません… 敵対する全ての者に打ち勝った今、自分の運命を決めるのです。」

ソラーはガラコに何かの選択を求めるみたいです。しかし、その前にソラーはイモエンについて言及します。

ソラー

「しかし、その前に、死せるバールの子はまだ1人だけ生き残っています… あなたの味方として戦ったものが。彼女が持つバールの精はごくわずかですが、彼女もまた選択しなければなりません。」

自分のことだと気付いたイモエンは正直に自分の気持ちを話します。

イモエン

「それって私のことでしょ? 私の一部… 私の中のバールの力のことを言っているのね。私はいらないわ。これまでだって、欲しいとは思わなかった。持っていって。

イモエンは自分の中にあるバールの精をソラーに託します。イモエンは、自分のなかにあるバールの力を放棄します。彼女の性格を考えると当然の判断のように思います。

ソラー

「望みのままに、イモエン。では、最後の決断はガラコに任されます。」

ガラコの究極の決断は

そして、ソラーは再びガラコの方を向き直り、まっすぐ見つめて問いかけます。

ソラー

「殺戮の王ロード・オブ・マーダー、バールの子の魂の大部分は、今、あなた1人のものとなりました。その力をどうするか、あなたは決めなければなりません… 慎重に賢明に選ぶのです。2度選択はできないのですから。」

そして、ソラーはガラコが取れる2つの大きな選択肢について教えてくれます。

一つめの選択肢は「メリッサンの魂と共に、バールの精を破壊する」です。そうすれば、他の神々がガラコから邪悪な汚れを取り去り、セレスティアル山にそれを封印します。ガラコは人間に戻り、自由に生きることができます。

二つめの選択肢は「メリッサンの持つバールの精を受け入れ、バールの玉座の新たな支配者となる」です。ソラーはガラコがバールの汚れに負けず、自分を律してきたことを敬しており、これから何があっても喜んで味方でいると誓います。そして、ガラコの運命は、神々さえもわからないが、素晴らしいものとなることは間違いないと言います。

ソラー

「バールの子よ、難しい選択でしょうが、この選択であなたの運命が決まり、未来が始まるのです。」

大きな選択を前に、ガラコの仲間たちが声をかけてきます。

ミンスク

「ダメだ、ガラコ。そんなことをしちゃいけない! もう一緒に悪者と戦わないのか?ブーも悲しむよ。ブーと俺はガラコという英雄と一緒に戦ったとみんなに話すよ。」

ジャヘイラ

「私がゴライオンとした約束もこれで果たせたわね。あなたが… より高い存在になるなら見守ることはできないわ。でも、もう私の導きは必要ないわね。あなたが正しい選択をすることを祈っているわ。」

エアリー

「なんて辛い選択なんだろう!ガラコはここまで長い間、戦ってきた… でも、力を受け入れたら、これから先も戦いばかりだよ… 私だったらそんな恐ろしい存在になるなんてできないよ。でもガラコは今まで楽な道を選んだことなんてなかったね。」

ナリア

「他の人間と同じように、きっと私もバールの力に魅力を感じるかもしれないわ。でも、ガラコはすでに自分のことをわかっているはずよ。」

イモエン

「そう… とうとうこれで決着よね。私たち、キャンドルキープとバルダーズ・ゲートから旅立ち、イレニカスとボーディの陰謀と戦って… ゴライオンなら何ていうかしら? 私はガラコが行っちゃったら… 寂しくなるな。ガラコは私にとって、単なる兄妹以上の存在で… あなたに本当に感謝している。でも他の世界を見たくない人なんていないよね。結末を見たいのもわかるわ。」

それぞれが自分の思いを述べますが、明確にどちらがダメとも言いません。ガラコが選択するならそれを受け入れるという雰囲気です。正直、とっても迷います。

ソラー

「バールの子よ、決断の時がきました。どうしますか?」

ガラコは私欲のために、神の力が欲しいとは全く思いません。しかし、そのまま力を放棄するのも無責任のように感じています。また、ガラコはイモエンのことを兄妹以上の存在として大事に思っていました。彼女と違う道を歩くことを寂しく感じる気持ちもあります。

ガラコは一呼吸おき、仲間のみんなを見渡します。そして、ソラーに向かって、決断を伝えます。

ガラコ

「俺はバールの力を受け入れよう。」

ガラコは、バールの巨大な力を他の人や神に託したことで、万一悪用される可能性が捨てられないのであれば、自分がそれを保有し、苦しみながらも、身のうちに含めてコントロールすることが正しいような気がしています。人間としての普通の幸せは望めませんが、それをできる力のあるものには、相応の責任を負う義務があると思っています。

ソラー

「望みのままに。あなたはその血が持つ力に支配されることなく、逆に支配できることを我々に証明してみせました。私はあなたに仕えられることを誇りに思います。」

ソラーはガラコの前にこうべを垂れ、ひざまづき、敬意をあらわにします。

イモエン

「うまくいくといいね、ガラコ。寂しくなるけど… 絶対どこかでまた会えるような気がするんだよね。あなたの窮地を、また、私が救うかもしれないよ… わからないもんね…」

ガラコの本心がわかるイモエンは、必死に笑顔になろうとしますが、その瞳にはうっすら涙が浮かんでいます。

そして、ガラコの決断が実行されます。倒れたメリッサンの体から、バールの力が抜けます。

そして、ここで動画が挿入されます。玉座の前に倒れているメリッサン。

メリッサンは力を抜かれたことに気づき、「いやだ」と言い立ち上がります。

そして、「許さない」と言い、エネルギーの塊である光の柱に近づき、エネルギーを取り戻そうとします。

かつてのように、エネルギーを吸収しようと、光の中に入ろうとしますが、ただの人間となったメリッサンには入れません。

そして、ついに全てのエネルギーはガラコの元へと入り、光は消えます。それを認められないメリッサンは「いやだぁー!」と叫びますが、時すでに遅しです。そして、光が消えたことで、柱は崩壊します。

そして、メリッサンは絶叫とともに、その柱の崩壊の爆発に巻き込まれて消え去ります。

エンディング

引き続き、動画が流れていきます。まずはバールの紋章が現れますが、ひびが入り砕け散ります。新たな殺戮の王の誕生です。

そして、これまでの旅の中で思い出深かった人たちの顔が流れていきます。メリッサンや、

サレヴォクや、

そして、イモエンなど

仲間や敵となり、ガラコの物語を彩ってきたものたちの顔が流れます。非常に感慨深いです。

そして、場面が変わり、英語のナレーションが流れ出します。英語のナレーションは、どうやら最後の選択と属性によって変わるようです。以下は、我らがガラコの選択のケースです。

君は神の力を受け入れることで不死なる存在となった。

旅の仲間や敵を通じて、父の遺産を影なるものから、光へと変え、今や支配したのだ。

神々の中で、君は調和と善として名をはせることになるだろう。物語は終わったが、新しい運命が無限に広がっている。まだ見ぬ世界にはより邪悪なものがおり、戦うことになるだろう。そして、君の名は暗黒を照らす光となる。

君の物語は人々を勇気づけて導き、暗黒のしもべたちは逃げ出す。レムルを永遠に変えるのは、バールの残せしものであった

というような意味のことを言っているようです。

ガラコ個人にとっては大変な選択となりましたが、ガラコらしく力を光に変え、正しく歩んでくれるようです。

エピローグ

動画は続きます。今度は、ガラコの仲間のその後がそれぞれ言及されていきます。

まずはミンスク。彼はラシェメンに戻り、「正義の拳」団を結成し、悪党を懲らしめ、晩年はまた旅に出ていったとのこと。脳筋ですが、まっすぐな善人なので、彼らしいなあと思います。

次に、エアリー。自身の経験を踏まえ、奴隷解放に尽力したようです。そして、恩師クァイルがノームだったことから、ノームたちの村に移り住み、そこで神官となったようです。エアリーはメンタルの弱さが心配でしたが、彼女なりに安息の地を見つけらたようで、本当に良かったです。

次は、ナリア。旅から戻ると故郷デアルニス・キープが、元許嫁で悪人のイサイアの手中に落ちてしまっていました。それを取り戻し、よき統治者となったようです。そして、アムンのカウンシル・オブ・シックスの一席を担うほどの名士となりました。ナリアは登場当時は、上から目線のお嬢様でしたが、旅を通じて精神的にも成長したと思います。本当にすごいです。

次に、ジャヘイラ。ガラコとの長い旅の中で、彼女は主人のカリードを亡くしました。命の儚さ、大切なものをうしなく痛みを味わった彼女は、他人とは常に距離をおき、心の中は見せず、一箇所に定住せずに、世界がバランスを取れるように活動し続け、いろんな思い出のあるソードコースには戻らなかったとのこと。うーん、もう少し幸せになって欲しかったなあと思いますが、彼女が信じる活動を続けたことが、ある面で救いとなったことを心から祈ります。たらればの話ですが、バルダーズ・ゲート2では、ジャヘイラはガラコのことを憎からず思っていたようなそぶりがたくさんありました。ロマンスでガラコと結ばれていたらもう少し違う幸せも見つけられたのかなとも思います。難しいです。

最後に、イモエン。イモエンのその後の足取りははっきりしたことはわかりませんが、エルミンスターなど偉大なる賢人を相手に、その頭の固さをなんとかするように諭していた姿も目撃されるなど、彼女らしい無邪気な心を失わなかったようです。一説によれば、盗賊ギルドを立ち上げただの言われていますが、詳細は分かりません。正直、イモエンがまさかバールの子で、ガラコの異母妹とは思いませんでした。幼馴染の押しかけ女房から始まり、気づけば、長い間ともに旅をすることになりました。異母妹とわかっても、互いにとって大事な存在であったことに変わりはありません。イモエンが「ガラコが神になっても、どこかでまた会えると思うんだ」というようなことを言っていましたが、きっと叶ったのではと思います。

それぞれの仲間のその後が流れた後、エンドロールが流れ出し、ゲームはこれで終わりとなります。

謝辞&あとがき

これで、長い長いサーガ、バルダーズ・ゲートシリーズの攻略記は終了となります。駄文にもかかわらず、最後まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。

このゲームをやって本当に、自分自身がまるで冒険しているかのように感じました。元々がTRPGのシステムを使っているだけあって、冒険の過程そのものが、自分にとって唯一無二の物語だったと感じています。素晴らしいゲームを作っていただいた開発者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

また、バルダーズ・ゲート2EEの日本語化に尽力いただいた、有志の皆様にも改めて感謝したいと思います。日本語化されていなければ、攻略記を書きたいと思いませんでした。日本のユーザーがたくさんの方が遊べる環境を作っていただき、裾野が広がると思います。本当にありがとうございました。

私は長い時間一緒に冒険したガラコの思い出があまりに強いので、しばらくは再プレイできないと思いますが、それでも、時間が経って、違うキャラクターを主人公にすれば、きっと全く違う旅、冒険譚となると思います。攻略記を読んでいただいた方でも、ぜひ、未プレイの方がおられれば、機会があればプレイしていただけると面白いと思います。

繰り返しになりますが、皆さん本当にありがとうございました。

では。