こんにちは、ゆうじんです。
お待たせしました返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その17)です。
両親の仲が険悪になり、家庭の問題に悩むレイでしたが、自分のことを心配してくれる男性教師と出会います。レイはその男性教師に好意を持ち、前回、ついに二人は映画館でデートをする関係になります。
道徳的な問題は別として、男性教師の優しさに救いを見出したレイは幸せを感じます。レイの過去が徐々に明らかになりますが、なぜレイが学校に閉じ込められ、奇妙な体験をしているのかはわかりません。今回はさらに進んで、その理由を調べていきましょう。
では、はじまり〜、はじまり〜。
※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。
こっそり微笑む母…
男性教師との映画デートを終えたレイは自宅に戻ります。
そして、父の書斎に入った途端、指を口の前にたてた男性が一瞬現れて消えます。えっ、誰?
驚くレイですが、男性が消えると父の書斎が荒らされ、ボロボロになっているのに気づきます。
一体何がどうなっているのかわかりませんが、部屋の中央に紙が落ちています。
なんと落ちていたのは裁判所が発行した『捜査令状』です。レイの父親は収賄事件に関わっており、逮捕されてしまったようです。その『捜査令状』をみてレイは思い出します。レイが学校から帰宅した時にはすでに父親は連れ去られていました。レイが何が起こったのかを母親に聞くと「父さんの手は汚れていたの。でも、命まで取られることはないわ」と言ってこっそり微笑んでいました。
いくら夫婦仲が悪いと言っても、夫が逮捕されてニヤリと微笑む妻…恐ろしいです。家庭崩壊ここに極まれりです。
先生に会うための口実
父の逮捕を思い出し、レイは自分の部屋に戻ります。
レイが自室に戻ると、部屋の中央にノートが落ちています。
ノートをよくみると『課題のノート』です。レイに言わせれば、そのノートは生徒指導室に入る口実、つまりあの男性教師と会うための口実です。
父が逮捕されて、母が笑顔になるような家庭から逃れたいと思うのは仕方ありません。そんなレイが男性教師に会う口実を手に入れたら、行く先は決まっています。すぐに男性教師の元へ向かいましょう。
なぜか感じる違和感
男性教師がどこにいるのかわかりませんが、そういえば以前『課題のノート』がたくさん積み上げられた机がある部屋に寄った気がします。手がかりはそれぐらいしかないので、まずはその部屋へ移動してみましょう。
レイはラジオの周波数を使って、その部屋の扉の前まで移動します。ワクワクしながら扉を開くと、、、えっ、何これ。先生の机のある部屋だったはずが、モノトーンの不気味な道になっています。
しかも、風景が木に釘が無数に刺され、骨になった金魚が泳いでいます。そして足元には紙飛行機がたくさん落ちています。
男性教師との映画デートの時の背景は、レイの気持ちを反映して極彩色でした。これから好きな相手と会おうという時に、モノトーンで不気味な背景になっているのはおかしい、、、何か意味があるのではと違和感を感じます。ですが、このままここにいても仕方ありません。さらに先へ進みます。
困惑、突然のよそよそしさ
さらに先へ進むと、何か人物の影らしきものがいます。
よく目を凝らしてみると、なんとそこは先生の机です。どうやら先生が机に座っている姿がレイにはこのように見えているようです。なんで?
とにかく、先生と会うために持ってきた『課題のノート』を渡してみます。
すると、辺りの風景が徐々に先生のいる部屋に変わっていきます。
辺りの景色が生徒指導の部屋に変わり終わると、男性教師は机に向かったままレイに話しかけてきます。
男性教師「ファンさん。カウンセリングはもうじき終わりだ。きみが本来の道に戻ることができて嬉しいよ。僕の助けなど必要なくなるだろう。それが一番だ。もう問題がないなら、教室に戻りなさい。僕はみんなの課題に目を通さないといけないからね。」
その冷淡な態度に驚きます。でも、一体なぜ急にそんなに冷たくなったんでしょうか?意味がわかりません。驚いていると、男性教師の姿は徐々に消えてしまいます。
そして、机の上には何かが残されています。男性教師の心変わりの訳が分かるかもと手にとってみます。
みると、それは『指導記録』です。淡々と書かれたその指導記録を見て、レイは「終わったんだ。これに何が書かれていても、お別れなんだ」と感じます。うーん、原因不明なのはかわらず。理由もわからず関係は破綻してしまったようです。
残された部屋を探しますが、何もありません。ここにいるのもいたたまれないので、自宅に戻りましょう。
私を見つめる私
駆け足で自宅に戻ったレイは、以前には開いてなかった通路を見つけます。一体なんだろうと思いながら、中に入ってみます。
中に入ると、そこはレイの部屋ですが、客観的に外から見ている感じがあり、まるで舞台のセットのようです。そして、女の子が鏡の前に立っています。そして、女の子はなんとレイ自身です。
鏡に向かって無言のまま立ちすくむレイ自身を見つめるレイ。手元のアイテムで何かできないかと『紙飛行機』を使ってみます。
すると、詩のようにメッセージが流れ出します。
『おぞましい色を湛えたグラス 溢れ出す腐ったヒトの臭い 壁に皿が叩きつけられ 響き渡る父さんの怒鳴り声 長い暴言やがて止み 取り残された母さんの泣き声 かつての互いに労わり合う 優しき憩いの場は何処へ そして今 毎夜苦しみ眠りゆく 毎朝苦しみ目が覚める 毎日毎日繰り返され 苦悩は際限なく深く ちりぢりに砕けた私 ばらばらに見慣れた世界を映し出す 絶望の河その水面で 浮いては沈み ただ漂う』
両親のことで悩んでいたことを改めて伝えているようです。しかし、そのことはすでにわかっています。メッセージが消えると、画面は暗転します。再び画面が明るくなると今度はレイは無言で窓辺に立っています。そして、それを別のレイが背後から見つめています。
今度は窓辺に立ちすくむレイに手元のアイテムのうち、『白鹿のペンダント』を使ってみます。
すると、先ほどと同じようにメッセージが流れます。
『あなたに会えるその時は 背中に羽が生えているよう まぶしいネオンの木々の間を 夢見心地ですり抜ける 私は一羽の小さなヒバリ 可憐な花をかすめ行き 優雅な蝶を追いかけて 愉快な気分であなたのもとへ 舞台に立つのは運命だった 舞台が始まるはるか前から その手が触れると心が安らぐ その腕で抱いてもらえたら… あなたの囁きに耳を傾け 吐息を互いに感じあう 私の広げた手の中へ 歩いてきた白い鹿 何という予期せぬ幸福 何という定めの流転 何という… ああこの鹿を 永遠に手放したくない』
なるほど、その時々でキーになったアイテムを使うことで、レイの身にこれまでに起きたことを回想しているようです。白い鹿というのは男性教師の象徴のようなものなのでしょう。そして、また画面は暗転し、再びレイのいる場所が変わります。レイは今度はベッドに腰をかけて無言で過ごしています。
次は男性教師との別れの象徴である『指導記録』を使ってみます。
すると、やはりメッセージが現れます。
『終わりは突然やってきた 冷たくあしらうあなた 凍てついた空気 陽の光すらもう溶かせない 凍り付いた私の身体 私の心 脈打つたびにひび割れる 惨めな孤独が再び襲う 私が我が家と呼ぶ場所で 私が学び舎と呼ぶ場所で 私はただの歩く死体 残されたのは疑念に満ちた喪失感』
男性教師との突然の別れにレイは打ちひしがれています。なぜ突然冷たくあしらわれたのか、別れの理由もわからず、疑念に満ちた喪失感を感じているようです。そして、画面はまた暗転し、再び明るくなったときには、部屋の中央に扉が出現します。その扉は少し開いており、向こう側から光が刺しています。
うーん、盛り上がりますが、今回はここまで。
過去の回想が終わり、レイが男性教師との別れにショックを受けたのはわかりましたが、彼女が忘れていた記憶というのはそのことなのでしょうか。その答えがこの扉の先にあるのかもしれません。とても気になります。
次回は、真実を求めて突然現れた扉の先へ行ってみましょう。
では。