骨太なサイバーパンクRPG「シャドウラン・リターンズ(Shadowrun Returns)」!

こんにちは、ゆうじんです。

みなさん、シャドウランというゲームをご存知でしょうか。ウィリアム・ギブスンのニューロマンサーのようなサイバーパンクSFな世界観に、エルフやドワーフ、トロールなどのファンタジーの生き物が出てくるTRPGです。

私はこのTRPGが好きなのですが、シャドウランのパソコンゲーム「シャドウラン・リターンズ」がSTEAMで販売されているのを知って遊んでみました。

シャドウランとは

シャドウラン (Shadowrun) は、古代の魔法が蘇った近未来SF世界を舞台にしたTRPGで、サイバーパンクとファンタジー双方のジャンルを融合させた世界となっています。

シャドウランとは、「非合法、あるいは少なくとも合法とは断言できないような一連の活動」という意味です。それらに従事する者達を、シャドウランナー (shadowrunner) とよびます。

(世界観)
 超巨大企業が世界を牛耳り、勢力拡大のために暗闘を繰り広げている近未来。通信網マトリックスが世界を覆い、人々は自らの身体を機械に置き換えている。
 しかも、世界には魔法が復活し、おとぎ話の登場人物だったドラゴンやモンスター、エルフやドワーフが世界を闊歩している。
 企業同士の暗闘、犯罪組織の勢力争いなど、腕利きのプロの犯罪者「シャドウランナー」は常に求められている。シャドウランナーとなって、都会の影を駆け抜けろ!!

シャドウラン・リターンズとは

シャドウラン・リターンズは、そんなシャドウランのパソコンゲームで、ターン制のタクティクスRPGとなっています。OSはWindows、Macm、Linuxに対応しています。

自分の分身であるキャラクターは、TRPGと同じく、かなり自由に作成することができます。

まず、性別、種族(人間、エルフ、ドワーフ、トロール、オーク)、見た目やアーキタイプを選ぶことができます。

アーキタイプは、キャラクターの職業というか、特徴といった感じのもので、次の中から選択可能です。

ストリート・サムライ全身にサイバーウェアを埋め込み、戦闘能力を高めた戦士。
メイジ:普遍的な理論体系とイメージ操作に基づいて魔法を使う魔法使い。
デッカー:マトリックス空間と呼ばれるコンピュータ内の疑似空間での専門能力に長けたハッカー。
シャーマン:自然の大いなる意志に従って魔法を行使する精霊使い。
リガー:ドローン運用の専門家、ドローンを駆使して情報収集から戦闘まで行う。
フィジカル・アデプト:自身の身体能力強化に魔力を使う達人。

ゲームは、シーンごとに捜査や戦闘などが進んでいきます。そのシーンの積み重ねで、全体のストーリーが構成されています。

どのシーンもそうですが、世界観をきちんと反映し、街並みや建物の中などはかなり作りこまれています。

また、かなりストーリーに重きが置かれた作品で、サイバーパンク好きな方のツボにはまると思います。面白いサイバーパンクの小説を読み終えたような感じです。

NPCとの会話でも、選択肢が多く用意されています。ストーリーが分岐するというようなことではないですが、自分のキャラクターの性格にあわせた言い回しを選べるのは楽しいです。

ちなみに、残念ながら、このゲームは日本語には対応していません。ストーリーが重視された作品なので、英語がわからないと楽しめないと思います(なお、有志で日本語化がされており、自己責任で日本語化することは可能な模様)。

ただ、ストーリーは良いので、英語が得意でない方でも、サイバーパンクが好きな方であれば、辞書を片手に読み進めることはできると思います。私も先の展開が気になって楽しんで進められました。

ちなみに、戦闘は、タクティクスオウガやX-COMなどと同じような典型的なターン制バトルです。マップの中で、味方を動かして、銃や魔法などで攻撃していきます。

非常にベーシックな作りなのですが、サイバーパンクとファンタジーの融合のおかげで楽しくなっています。メイジが銃で攻撃したり、サイボーグ化したドワーフが斧で暴れまわったり、デッカーが電脳世界にジャックインして援護したりなど、戦闘風景が豊かで楽しいです。

あ、大事なことを忘れていました。この作品にはシナリオ・エディターがあります。STEAMであればワークショップから、他のユーザーが作ったシナリオを遊ぶこともできます。

まだ、私は他のユーザーのシナリオで遊んだことはないですが、自作のシナリオを遊んでもらったり、他のユーザーのシナリオを育てたキャラクターで遊ぶなどができるとは、夢が膨らみますね。

面白いゲームと思うので、気になった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

では。