返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その18)つらい記憶、忘れたい記憶

こんにちは、ゆうじんです。

お待たせしました返校 -Detention-(ヘンコウ・ディテンション)攻略記(その18)です。

家庭環境に悩んでいたレイは、男性教師との関係に救いを得ます。しかし、男性教師は突然、レイを冷たく突き放すようになります。なぜ男性教師が急に冷たくなったのかレイには理由がわからず困惑し、深く傷つきます。

そして、レイは自分の部屋でこれまで起こったことを振り返ります。そうしていると、部屋の中に突然、扉が現れます。扉は少し開いており、向こう側から光が刺しています。性教師がなぜ突然冷たくなったのか理由を知りたいレイは、現れた扉の先へ行ってみることにします。

では、はじまり〜、はじまり〜。

主な登場人物(クリックすると開閉します)
レイ 翡翠高校3年の女子学生。なぜか講堂で目覚めた主人公。家庭が崩壊したレイはある男性教師との関係に救いを得るも、突如別れを告げられる。他にも何かの記憶を忘れているようだ。
ウェイ 翠華高校2年の男子学生。どうやらレイとウェイは元々、知り合い同士で、ウェイはレイに禁じられた『読書会のリスト』を渡していた。
レイの両親 昔は仲がよかったが、今は夫婦仲が悪くけんかが絶えない。父が収賄罪で逮捕されたとき、母は笑みを浮かべた(ガクブル)。
イン先生 歴史の女性教師。校長の娘で、高名な学者一族の一員にも関わらず、禁じられた読書会に関わっていた。レイに言わせれた『先生さえいなければこんなことにならなかった』。
バイ教官 制帽を被った怖そうな軍事指導教官。生徒たちに恐れられている。元軍人。
チャン先生 レイがイン先生との関係を気にする先生。だが、それ以外の詳細は不明。レイがデートしていたのは、この先生か、校長先生かのどっちかだが、相手は若い先生のようなので、やっぱりチャン先生か?

※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。

私たちはもう同じ船に乗っている

レイは部屋の中央に現れた扉に近づいていきます。扉は半開きで隙間から光が漏れています。

レイが扉の向こう側の様子を伺うと、誰かがいるようです。どうやら女性と男性が言い争っているようです。

耳をすますと会話が聞こえてきます。

女性の声「チャン先生!ごまかさないで!」

男性の声「イン先生、そんな大声を出さなくてもいいでしょう。」

なんと、向こう側にいるのは、イン先生とチャン先生のようです。二人は口論を続けています。

イン先生「落ち着いていられますか!どういうつもりです。相手はまだ子供ですよ。」

チャン先生「子供?同じ歳の時分、僕はもう留学していました。あの子は十分成熟している。知りたいことを知っていいはず。」

どうやらイン先生は、レイとチャン先生の関係を非難しているみたいです。先生と生徒という関係を考えれば、当然の指摘です。それにしても、これでレイが付き合っていた男性教師はチャン先生で確定です。。。やっぱり、校長ではなかったようです。

イン先生「だからって…危険な道に巻き込むつもりですか?正しい道へ導いてあげるだけでいいんです。あなたの抱擁など、あの子は必要としていません。」

チャン先生「僕たちの個人的問題です。ほっといてください。」

レイとの関係は個人の問題というチャン先生ですが、イン先生は食い下がって非難します。

イン先生「ほのかな恋に寄っているだけでしょう。私たちのことはどうするんです?私たちはもう同じ船に乗っている。忘れたわけじゃないんでしょう…」

えっ、私たちのことはどうする?同じ船に乗っているってどういう意味?イン先生とチャン先生の間が気になりますが、急にチャン先生がレイに対して冷たくなったのは事実です。チャン先生はイン先生の言葉を受け入れたのです。レイはそっと扉を閉めると、画面が暗転します。

つらい記憶…これが忘れていた記憶?

画面が真っ暗になると、たくさんの目が出現し、こちらを見つめてきます。そして、レイのものと思われる手が現れます。

次に、女性の後ろ姿が現れ、手は強く握り締められます。レイの髪型はショートカットなのでこれはレイではありません。この後ろ姿はイン先生のものです。

次の瞬間、目の前の景色が全く変わります。トラックに向けて何名かの人たちが連なって並ばされています。

そして、袋を被せられた人物の映像が一瞬だけ映ります。

再びトラックの映像になりますが、先ほどより少し近くの様子がわかります。並ばされている人の脇には、軍人らしき人がいるように見えます。連行されているのでしょうか。

次の瞬間、画面はまた暗転しますが、今度は人の顔が現れます。若い男性の顔です。そう、ウェイ君です。

ウェイ君の顔がはっきりしだすと、ウェイ君の顔に何か文字が書かれていますが、その意味はわかりません。ふと気づくと、レイの手は血にまみれています。

ウェイ君の顔が消えると、今度はメガネをかけた男性の顔が現れます。この男性はそうチャン先生です。

しかし、チャン先生の顔が映ると、再び一瞬だけ、頭に袋を被せられた映像が移ります。しかも、袋は血だらけです。

どういう意味かわかりません。そして、画面が暗転し、その中にメッセージが出ます。

『つらい記憶…私の魂はばらばらに砕け散る。欠片を継ぎ合わせようか… 全て忘れてしまおうか… あやふやに目を開き、私は不毛の世界を迎え入れる。』

先ほど見えたトラックと人々の映像が、レイにとってつらい記憶、忘れてしまいたい記憶ということでしょうか。しかし、血まみれの袋を被せられた人の映像が何を意味するのか、今はまだわかりません。そしてメッセージも消えて、画面は完全に真っ暗になります。

また、ここからはじまる…

暗転した画面に徐々に光が戻ってきます。学校の講堂のようですが、ボロボロになっており、落書きもされています。よくみると、壇上には椅子がありますが、脇に誰か立っています。

壇上の椅子にカメラが寄ると、うっすらとレイの姿が現れてきます。椅子の脇にいた男性は消えています。

以前もレイは講堂で目覚めました(攻略記その3参照)。デジャヴを感じますが、その時と比べて講堂は古びています。

レイが立ち上がると、自由に動かせるようになるので、壇上から降りて外に出てみましょう。

この世とは思えない校舎

講堂から出るとそこは校舎に続いています。しかし、校舎はモノトーンで、壁には大きな穴が空いており、向こう側が見えています。とても現実の校舎とは思えません。まるで異世界にいるかのようです。

レイは校舎をさまよい先へ進みます。途中、扉を見つけますが、不思議な力によって扉は開きません。さらに先へ進むしかありません。

レイが先へ進むと、鍵のかかっていない両開きの扉を見つけます。レイは扉をくぐります。

扉をくぐって先へ行くと、椅子や机が浮いています。とても現実ではありません。そして、行き止まりに扉が現れます。さあ、先へ進みましょう。

取り締まられゆく秘密の読書会

レイが扉を開くといきなりメッセージが現れます。

『希望のかがり火も次第に衰え、もはや風前の灯火』

なんだ?と思いますが、メッセージが消えると、そこには数人の生徒とともにイン先生がいます。そして、生徒たちは本を読んでいます。

イン先生は生徒たちに向かって話しかけます。

イン先生「…本の内容には、みんながいつも考えていることと相反する部分もあるでしょう。しかし、これらの本を読むことで、思考を深め、自分で考える力を育てることができるはずです。」

なるほど、これが読書会でしょう。政府が検閲していない本も含めて読み、自分たち自身で考える力をつけようということでしょう。

イン先生「さて、今日はこれくらいにしましょう。みんな、念のためもう一度確認しておきます…読者会のことは誰にも言わないこと。さもないと、会のみんなも自分自身も、大きな危険にさらされることになる。」

イン先生は生徒たちに読書会のことを誰にも言わないように注意を促します。政府に禁止されている本を読むリスクを考えれば、確かにそうでしょう。そして、イン先生はウェイ君に声をかけます。

イン先生「ウェイくん、ひとつお願いがあるんだけど。」

ウェイ君「はい、イン先生。新しい本のことですか?もうチャン先生にリストを渡しました。運送会社の援助はもう望み薄なので、別の方法を探るとのことです。」

なるほど、ウェイ君の話から考えると、チャン先生も読書会に関わっており、禁止された本の調達をしているようです。しかも運送業者が調達を手伝ってくれなくなりつつあるとのこと。

イン先生「…政府はあらゆる輸入規制を強化している。この読書会も、もうじき終わりにしないといけないかも。」

うーん、規制がどんどん厳しくなってきているようですね。ウェイ君は不満げな表情で発言します。

ウェイ君「イン先生、どうしてこうなってしまったのでしょう?」

イン先生「ごめんね、ウェイくん。私にもどうしようもないの… それと、もうひとつ注意してほしいことが… 」

ウェイ君「『そもそもチャン先生は、僕たちに本を渡したことなどない』そうですよね?」

イン先生「ふふっ、さすがウェイくんね。頼りにしてるわ。」

ウェイ君は秘密を守ることを約束します。そして、そのやりとりが終わると、読書会の景色が徐々に消えていきます。

景色が完全に変わると、再びモノトーンの世界に戻ります。

イン先生の将来が書かれた記事…

モノトーンの世界に残されたのは壊れた机と椅子、本棚です。よくみると、机の上に何かが置かれています。

レイが手にとってみると、それは新聞の記事の『切り抜き』です。記事の表題は“戒厳期の亡命者、故郷での埋葬願う”とあります。内容を読むと「イン・ツイハン女史は戒厳令時代に指名手配された政治亡命者である。彼女は運よく逮捕を逃れ、国外脱出に成功。長年ブラックリストに載っていた。亡命後は世界中で人権や表現の自由を訴える活動を精力的に行ったが、肺癌のため五十歳でその生涯を閉じた。彼女の最後の望みは故郷に戻ることだった。戒厳令撤廃により、その望みは実現する見込みである」とのこと。

イン先生は、戒厳令時代に逮捕を逃れ、国外に脱出したようです。そして、五十歳で亡くなり、ずっと戻れなかった祖国へ戻れる見込みとのこと。彼女のことがよくわかりましたが、でも、この新聞はいつのものなんだ? まるで、過去のことを書くかのような書きぶりです。なぜこのような新聞があるのかわかりません。レイは近くの扉から外に出ることにします。

さて、今回はここまで。

今回は、レイにとってつらい記憶、忘れたい記憶の一部が判明しました。しかし、憶の順序や前後がばらばらだからか、抜け落ちている記憶があるからか、それらがどういうつながりがあるのか分かりません。それに、イン先生のことを書いた新聞記事がまるで将来のものであることもよく分かりません。

次回は、記憶のつながりを見つけ、真実を見つけるべく先へ進みましょう。

では。