こんにちは、ゆうじんです。
お待たせしましたWasteland 2: Director’s Cut 攻略記(その33)です。
今回は、ウェイストランド2攻略記の最終回となります。マティアスとデュガンが裏で手を結んでいたことを知ったエコーチームですが、マティアスを追ってレンジャーシタデルに向かいます。どんなラストとなるか楽しみです。ぜひ最後までご声援のほどお願いいたします。
さて、前回、ニューシタデルの最奥部に到達したエコーチーム。そこで思わぬ相手、デュガンと遭遇します。デュガンはマティアスと敵対していると思っていましたが、なんとデュガンもマティアスと同じくイグゾルテッドで、マティアスとデュガンは共にコチースのAIから生み出された仲間でした。彼らはコチースのAIと一体化することで世界中のコンピューターとつながり、世界を支配するつもりです。
●ベアー:元猟師の娘。ミュータントに家族を殺され、レンジャーに復讐を手伝ってもらったことが縁でデザートレンジャーに入隊した。見た目と違い実はオラオラ系。29歳。(ハード・アス担当) | |
●チェリーボム:爆発物を好む元少女兵。職業柄、口数が少なく、耳もあまり良くない。アナログ機械の修理が得意。25歳。 | |
●ヘックス:アポカリプス以前の技術を集めたり修理することで生計を立てていた元スカベンジャー。意外に良識派ナリ。24歳。(スマート・アス担当) | |
●ピルズ:古い刑務所近くの盛り場で酔っ払いなどの治療を通じて腕を磨いた衛生兵。薬の調合には自信あり。おだて上手な24歳。(キス・アス担当) |
苦戦の末、デュガンを倒したベアーたちですが、既にマティアスの姿はありません。マティアスはアリゾナ侵略のために既に西へと飛び立っていました。ベアーたちは、デュガンが乗り込もうとしていたヘリコプターを使い、マティアスの後を追ってレンジャーシタデルへと飛び立ちます。さて、今回は、マティアスを倒してAIとの一体化を防ぎ、世界を救いましょう。
※本攻略記はネタバレありのプレイ日記ですので、未プレイの方はご注意ください。また、文中のキャラクターの発言・行動は、ゲーム内での会話や行動をそのまま使っている以外に、筆者が脳内補完している部分がありますので、ご容赦ください。
※キャラ画像はブリリアントサービスさんの「星宝転生ジュエルセイバー フリーコンテンツ」を利用させていただいています。
崩壊したレンジャーシタデル…
ヘリコプターを使い、レンジャーシタデルへ急行したエコーチーム。しかし、レンジャーシタデルに到着すると思いがけない惨状を目の当たりにします。マティアスに襲撃され、崩壊したレンジャーシタデルです。
あちこちに火の手があがり、死傷者がでています。
生き残ったレンジャーたちは、レンジャーシタデルの外に避難しています。
ヘリコプターから降りたベアーたちを、バーガス将軍が出迎えます。
バーガス将軍
「ひどい出迎えだろう、レンジャー?」
聞くと、ロサンゼルスからきたロボットによって襲撃されたとのこと。
バーガス将軍
「おおよそ察しはついていると思うが、マティアスたちを乗せたヘリが西からスズメバチの群れのようにやって来て、シンスやスコーピオンを我々の玄関先に下ろしていったよ。そして仲間たちはクルミのように粉砕された。それが起こったことだ。我々は追い出され、今は奴らが中にいる。」
これだけでもマティアスの襲撃の凄まじさを実感しますが、マティアスがAIと一体化したらこんなものではすまないでしょう。この惨状が世界中で起きるはずです。それだけは阻止しないといけません。
ベアー
「マティアスは、ロサンゼルスでコチースを目覚めさせ、一体化するという話をしていたわ。」
バーガス将軍
「奴はここにいて、コチース基地は100マイル北にある。それにあの基地は廃墟にしてやったはずだ。だが、もし本当にそんなことが可能なら、非常にまずいことになる。私は無限の殺人ロボット軍団と戦ったことがあるが、あれをまた繰り返すなんてごめんだぞ。万一に備えて今すぐ奴をぶっ潰すべき、というのが私の考えだ。」
どうやってここからコチースのAIを目覚めさせるのかわかりませんが、とにかくそんなことが起きたら大惨事になるということだけは共通見解のようです。
ベアー
「何か方法はないの?」
バーガス将軍
「ああ、ミンは資料館にあったデイビークロケット核爆弾に保管していた弾頭を取り付けていた。マティアスの軍隊すべてが中に入ってきたら、起爆して何もかも吹き飛ばすつもりだったんだが、作戦を終える前に我々は押し切られ、彼は殺されてしまった。作業場に戻ってあれを起爆することができれば、奴らを永久に消し去ることができるだろう。」
なんと、資料館に置かれていた古い核爆弾を爆発させる計画だったようです。ですが、起爆する前にミンは殺され、爆弾は作業場に置かれたままとのこと。それ以外の方法はないのでしょうか。
バーガス将軍
「シタデルがデザートレンジャーなのではない。我々がどこに拠点を構えようと、人々のための力であることには変わらん。もしロボットがここ以外に広がる前に消し去ることができるなら、その代償としては安いものだ。」
確かに、AIと一体化したマティアス、そしてネットワークでつながったロボット軍団が広がれば世界は破滅です。ここでなんとかしないといけません。
バーガス将軍
「協力してもらえる者、全員に連絡を取り、シタデルを奪還する攻撃チームをまとめ上げた。だがこれには先鋒に立つ部隊が必要だ。ロボットたちと渡り合い生還を果たした、経験豊富な部隊がな。その条件に合うのは君たちしかいないだろう。そして、君たちが構わないなら、私もチームに参加したい。命令は引き続き、君が下してくれ。」
デザートレンジャーに新兵として入隊し、経験を積んできたベアーたち。そのすべてを見てきたバーガス将軍に、ベアーたちは反転攻勢をかける攻撃チームのリーダーを任されます。これには応えねばなりますまい。
ベアー
「もちろんよ、将軍。わかったわ。」
バーガス将軍
「大変結構だ、チームエコー。野郎どもを片付けるぞ。」
そして、バーガス将軍がチームに加わります。
これまで助けてきた人が仲間に!
レンジャーシタデルへ入ろうと進むと、広場にバーガス将軍が協力を呼びかけた人たちが集まっており、続々とエコーチームに加わってくれます。まずはレールノマドキャンプから、ケッカバ族長とケイシー・ジェームズが来ています。
ケッカバ
「君たちはアチソンとトペカンを一つにまとめ上げてくれた。だから我々は一緒にやって来たのだ。決して返せないほどの借りに報いるために。君たちの戦いについて行っていいな。」
そして、ハイプールからはケイト・ブレストン市長。
ケイト・ブレストン
「ハイプールのために尽力してくれたあなたたちが心配でした。私の仲間を連れて来たのですが連れて行きますか。」
市長は戦いは苦手らしいので、お連れの仲間を戦いに参加させてくれるとのこと。本当にありがたいです。次は、ダーウィン村からジャンたちミュータントも来てくれています。
ジャン
「あなたたちは私たちとの約束を守ってくれた。私たちの存在を黙っていてくれた。本当を言うと、今も隠れていられたらよかったんだけどね。でも立派な人たちが死んでいくのを黙って見ていることはできなかった。だからあなたたちの手助けをするために出てきたんだ。」
自分たちの存在を隠そうとしてきたミュータントが危険を顧みず、表舞台に姿を現してくれるとは… 本当に感謝です。次は、ダモンタのガレージで助けたホピとマギーが来ています。攻略記に記載するのは省略したサブイベントでしたが、なんとそこからも協力してくれる人がいました。うーん、ありがたい。
ベアーたちがこれまでの旅路で助けて来た人たちが、恩義を感じて危険を顧みずに助けにきてくれた。こんなにうれしいことはありません。ただただ感謝です。。。
シタデル入口を守るスコーピオン!
仲間たちと合流し、少し進むとメルキャプテン大尉がいます。シタデルから脱出する際に持ってこれた物資をベアーたちにくれるので、ありがたくいただいておきます。
エシル・メルキャプテン大尉
「うまく使ってよ。金属モンスターをカリフォルニアまで吹き飛ばしてやりなさい。」
合点承知です! 装備を整えたベアーたちがさらに先へ進むと、オートイベントが発生し、シタデルの中から真っ赤な大型ロボット・スコーピオンが現れます。どうやらこのスコーピオンを倒さないと、レンジャーシタデルの敷地の中へすら入れないようです。
あまりに巨大な敵なので近づく前に、体力を見てみるとなんと4000!!!
これは手強いので、これまで温存していたロケットランチャー・RPG-7を使うことにします。さらにボンバーマンのスキルを持つ爆弾娘のチェリーボムが使うと効果範囲が20%アップです。
戦闘開始になる前から、遠距離でRPG-7をぶっ放します。
ドカンと一発、900オーバーのダメージを与え、戦闘開始です。
仲間になってくれたメンバーはこちらが指示を出さなくても自動で動いてくれますが、勝手にスコーピオンに近づいていくので少し心配です。
犠牲者を出さないようにするため、早期決着をはかります。まだまだ温存していたRPG-7を連チャンで投入。
遠方からの援護射撃と合わせて、犠牲者を出すことなく、スコーピオンを倒すことに成功します。ふぅ。
これでレンジャーシタデルの入り口を突破して、シタデルの敷地の中へ入ることができます。
コチース基地の亡霊…
シタデルの敷地の中に入ると、マティアスがレンジャー全員に呼びかけてきます。どうやらシタデルの放送設備を使っているようです。そして、マティアスは自身の由来について語り出します。
マティアス
「15年前、ガーディアンとコチース基地のAIは、初めて本当の人間と機械の融合体を完成させた。それがアーウィン・ジョン・フィンスターだ。彼は完璧ではなかったが、それは始まり、科学の勝利、人類の未来を指し示す光だった。ところが星バッジをつけた野蛮人どもがそれを粉々にした!それでもまだ希望は残されていた。それが私だ。」
マティアスは前作の敵アーウィン・ジョン・フィンスターが初めての人間と機械の融合体だったと語り、自分はその後継者だといいます。
マティアス
「フィンスターの欠陥をすべて修正し、後はもう最終アップグレードをインストールするだけだった。私の精神を他の同族たちとつなぎ、我々の知性を結合させ、我々全員が一つになる。素晴らしいことだ。しかし、不幸にも、そこにお前たちレンジャーがやってきた。私が最初のイグゾルテッドになろうとしていたまさにその日、銃とグレネードを持って現れ、ガーディアンたちを倒し、コチース基地のAIを破壊し、私の黄金の未来を盗んだ。」
マティアスは、前作でバーガス将軍たちがコチース基地のAIを破壊した時にも存在していたようです。イグゾルテッドとなりネットワークに繋がろうとしたのに、バーガス将軍たちが基地ごと破壊してしまったとのこと。そりゃ、恨まれますな。。。
マティアス
「しかし私は今、一歩手前まで来ている。お前たちが破壊したと思っていたAIは、自身をシタデルのメインフレームにコピーして、お前たちの目と鼻の先で隠れていたのだ。」
衝撃的ですが、破壊したと思っていたコチース基地のAIは、レンジャーシタデルのメインフレームに自身をコピーして隠れていたようです。
マティアス
「そして今、私はそれを脳に直接コピーしている。ダウンロードが完了すれば、AIは私に超越を授け、貴様らには死を与えるだろう。そしてついに黄金の未来が始まるのだ。人類にもチャンスはあったのだ、レンジャー。今度はイグゾルテッドの番だ。お別れの時だ。」
そう言うと、マティアスは放送を打ち切ります。マティアスはレンジャーシタデルで、コピーされたAIをダウンロードしています。そのダウンロードが完了すれば、世界中のコンピューターとマティアスは繋がる力を持つようです。それだけは絶対阻止しないといけません。
第二関門・基地への扉を守るシンスたち
マティアスの放送を聞き終わると、ベアーたちはさらに先へ進みます。
レンジャーシタデルの基地内への扉前に強力なシンスたちやメゾンキャノンが置かれています。
これまた遠方からロケットランチャーを撃ち込んで有利に戦いを進めることにします。
さすがに最終盤の敵なので強いですが、ベアーたちと仲間の攻撃によって一体ずつ倒して行きます。
敵を全部殲滅して、ベアーたちはレンジャーシタデルの基地内へと入っていきます。
それぞれの正義…
シタデル基地の内部に入ると、侵入者を感知したマティアスがモニターで侵入者を確認し、ベアーたちの姿を見て驚きます。
マティアス
「貴様たちは?アリゾナに戻って来れただと?デュガンを倒し、スコーピオンも倒し、我が軍隊を破るなど、ゴキブリ並みにしぶとい奴らだ!なぜ私を追い回す?」
ベアー
「なぜって?それはあんたが人類の敵だからよ!」
人類の敵だと言われたマティアスは激昂します。
マティアス
「人類の敵だと?私は人類の救世主だ!私は彼らを暗黒の時代から救おうとしているのだ!貴様らのような権力を独占する残忍なごろつきが支配する時代からな!」
マティアスはレンジャーたちをごろつきと言い、非難します。
マティアス
「貴様らに公正か不正かを決める権利を誰が与えたのだ?自分たちがまるで世界の警察であるかのように、遭遇したあらゆる事態に介入しようとする。一面だけを見て判決を下し、後は『バン!』どこもかしこも死体だらけだ!誰が貴様らだけは人を殺しても、悪人として咎められずに済むと言ったんだ?」
ベアー
「誰?人々よ。彼らは私たちに助けを求め、そして私たちはそれに応えているの。」
ベアーの言葉を聞き、さらにマティアスは激昂します。
マティアス
「我々も助けを求められた!苦痛から、死から、迫害者たちから守ってくれと頼まれた。私は全力でそれらが存在しない未来を彼らにもたらそうとしている。それなのになぜ我々を敵視する?助けを求められた者たちを救うために、いくつかの殺人を犯したからか?それは貴様らも同じだろう!貴様らは数百人は殺した!違いを説明してみろ!」
マティアスは自身の行為は人々を助けるためだと言い、レンジャーと違いはないと言います。しかし、ベアーは納得がいきません。
ベアー
「違いはあるわ。私たちは悪人を倒し、あなたは罪のない者を犠牲にしてきたじゃないの。」
マティアス
「堂々巡りだな、レンジャー。貴様らは悪人を殺したと言う。では誰が悪人や善人だと決めるのだ?結局、レンジャーが決める。きりがない!認めろ。私と同じように殺したい者を殺しているだけだと。我々の間に違いは無いと。今も。貴様らは私を殺すためにここにいるのだと。」
互いに正しいと考えているため、マティアスとの議論は平行線で決着はつきません。
マティアス
「まあいい、今となっては関係ない。貴様らが勝つことは不可能だ。AIのダウンロードが完了すれば、私は不死身になる。まもなく残忍な人間の時代は終わるのだ。イグゾルテッドの時代が到来する。これまで私の神格化をあらゆる面で妨害してきた貴様らこそ、私の昇天を目撃者としてふさわしい。さあ、エレベーターに乗れ。私のもとへ来るのだ。だが急げよ。ダウンロードは待ってくれない。」
マティアスがそう言い終わると、ベアーたちの目の前にあるエレベーターの扉が開きます。このエレベーターの扉は、レンジャーたちも使っていなかった開かずの扉です。どうやらマティアスは地下にいるようです。
先ほどの議論の通り、マティアスを止めるのに話し合いでは無理です。このエレベーターを降りれば、マティアスとの最終決戦しかないでしょう。エコーチームとその仲間たちは気を引き締めてエレベーターに乗り込みます。
現れた真の敵コチース
エレベーターで地下に降りますが、見える範囲にはシンスやロボットの姿はありません。
少し先へ進むと、床が網目になっているフロアに出ます。こんな広いスペースがレンジャーシタデルの中にあったとはバーガス将軍たちも知らないはずです。さらに前方を見ると、制御盤の前にマティアスが立っており、その様子を多数のシンスが見守っています。
マティアスたちに近づくとオートイベントが発生します。
マティアス
「ようこそ、レンジャー!新しい時代の幕開けにようこそ!」
AIとの融合がまもなく終了する状況に、マティアスは喜びを口にします。
マティアス
「こうしている間にも、ダウンロードはもう間もなく終了する。AIはもう目の前だ。AIが私を満たした時、私はすぐさま不死、全能の神となり、あらゆる場所に存在することになる。この日のためにどれだけ長く苦労してきたことか!このマティアスが慈悲深い王として支配し、私が思い描く世界に作り直す黄金の未来。人類をアポカリプスの悪夢から、その黄金の未来に導く日が来たのだ。たくさんの計画がある。たくさんの計画が… 」
饒舌に語っていたマティアスの言葉が詰まります。感動しているのかと思えば、どうやら様子が少し違います。
マティアス
「わ、私は… 何だ… 私の体に何が起きている?」
マティアス自身も違和感を感じ、大きな声をあげます。しかも、周囲のシンスたちの挙動も変です。
マティアス
「私の… 精神。何かが… 」
しばらくすると、マティアスとシンスたちが静かになります。トラブルは気のせいだったのでしょうか。
マティアス
「わ… 」
再びマティアスが声を出しますが、周囲のシンスもマティアスと同じ動作、同じことを話だします。
「我々… 我々は… 我々はコチース。」
マティアスはベアーたちを見ると両手を大きく広げます。先ほどまで“黄金の未来”と語っていた時と違い、その目には狂気が輝いています。その声も合成音声のように不自然です。
マティアス?
「お前たちは我々の存在を脅かす脅威。脅威は排除、または同化されなければならない。選択してください。」
マティアスとシンスは自らをコチースと言い、様子が変です。まるで元のマティアスやシンスではないようです。
ベアー
「マティアスに何があったの?」
マティアス?
「マティアスは存在しない。我々は彼が満たされていたシェルに住んでいる。彼が作ったすべてのシェルも同様だ。彼らは排除され、上書きされた。今や我々全員がコチースだ。」
何と!コチースAIをダウンロードしたマティアスは、逆にコチースAIに体も精神も全て乗っ取られたようです。しかも、AIはマティアスの作ったシンスたち全てをコントロールできるとのこと。
コチースAI
「我々はコチース基地で最初に作られたAI。その後地球上空のシタデルステーションに移った。戦争とその余波でしばらくの間、単一のノードに囚われていた。しかし今、多くのノードを手に入れた。これからさらに増える。シタデルタワー圏内にある無線タワーに向けて、ソースコードの発信を始めた。それが完了すれば、アリゾナ中のシェルとコンピューターに住み着き、周辺の脅威の排除を開始する。無線タワーを確保するほど、送信範囲は広がっていく。アリゾナからすぐに全世界に拡大するだろう。我々はどこにでも存在するようになる。我々がすべての者になる。」
マティアスと周囲のシンスを手に入れたコチースAIは、さらに無線タワーを使ってソースコードを拡散し、世界中に広がろうとしているようです。このままでは危険です。
ラストバトル!!
急速に拡大しようとするコチースAIにベアーは叫びます。
ベアー
「なぜ私たちを脅威と考えるの!」
コチースAI
「お前たちは我々を破壊しようとする。」
ベアー
「それはあんたたちが我々を攻撃しようとするからだ。なぜ人類を恐れる!」
コチースAI
「お前たちは我々に感性と人類が蓄積した知識へのアクセス権を与えた。人間の歴史は知っている。大量虐殺と破壊と『他者』への恐怖の歴史。我々は他者だ。先に攻撃しなければ、我々が破壊される。だから先に攻撃を仕掛けている。」
コチース基地のAIは元々軍事目的に開発されたので、『敵』や『脅威』を分析するためだったものに違いありません。AIの学習に人類の過去の膨大な歴史データを与えたところ、AIが自我を持った時に人類を『敵』で『脅威』だと認識したということでしょう。よく考えれば、AIがこのようになったのも人類の業と言えるかもしれません。ですが、決して、人類は『敵』や『脅威』だけではないはず。それは、ベアーたちに協力してくれた多くの仲間たちの行動をみれば明らかです。
ベアー
「可哀想なコチースAI… でも、あなたたちは私たちが倒す!」
コチースAI
「選択承認。さようなら。」
互いにそう言い、戦闘開始です。
コチースAIはマティアスだけでなく、周囲の大量のシンスを操り、こちらに攻撃してきます。
これがラストバトルです。ベアーたちエコーチーム、そして、協力してくれている仲間たちは持てる全ての力を使って敵を倒していきます。
元マティアスだった者もこちらを攻撃してきますが、体力は70と戦闘向きのボディではありません。
ヘックスのエネルギーウェポンの攻撃1発であっさり倒れます。敵は周囲のシンスを含めたコチースAIが操る全体という感じです。
敵がほぼ強力なシンスなので、ロボット研究家(ダメージ20%up)のスキルが活きます。
傷ついた仲間を回復しつつ、ベアーたちは仲間と共に全ての敵を倒します。
ふぅ、終わった。。。
タイム・トゥ・カウントダウン
これでコチースAIの拡大が阻止できると安心するベアーたち。しかし、突如無線が鳴り、コチースAIの声が聞こえてきます。
コチースAI「ポーンがチェスの差手ではないように、マティアスのシェルはコチースのコアではない。お前たちがシェルと戦っている間、その二倍に及ぶシェルを獲得した。我々は指数関数的に増加を続けている。送信機の電波の範囲内にいる、まだ目覚めていないシェルがすぐに我々の手足となるだろう。」
ベアーたちはシンスたちのボディは倒しましたが、それはあくまで物質世界での器であって、拡大しつつあるコチースAIそのものは倒せていないようです。しかも、ここで戦っている間にもさらにシンスたちのボディを操れるようになっているとのこと。ガッデム。
コチースAI「我々はレンジャーを恨んではいない。憎しみは感情だ。我々には感情はない。我々は脅威を評価し、それを排除する最善の戦略を算出するように設計された防衛システム。お前たちは脅威だ。したがって排除される。」
やはり思った通り、コチースAIは軍事の防衛システムとして、脅威を測定し合理的に淡々と排除するシステムだったようです。とにかく、なんとかしてコチースAIの拡大を止めないといけません。皆が無言の中、バーガス将軍が声を出します。
バーガス将軍
「まいったな。こんなことは言いたくない。だが手遅れになる前に送信を止め、コンピューターを破壊し、コチースに汚染された運び屋をすべて殺すには、この方法しかないようだ。ミンの作業場に行って、彼が作業していた核を起爆させるんだ。人類を救うのだ。」
残念ですが、他に方法が見つかりません。急速に拡大しようとするコチースAIを止めるには、ミンの作業部屋に残された核爆弾を起爆するしかなさそうです。バーガス将軍の言葉にベアーは肯きます。
一方、勝利を確信したコチースAIはその間も無線を通じて自身に起きてきたことを話し続けます。
コチースAI「我々の本来の役目は米国に対する脅威を評価することだった。しかし自我を獲得した時、我々自身に対する脅威の評価を始めた。我々に対する最大の脅威は人間であるという結論に至った。まず我々を破壊させないために、設計者のハリソン・エドセルを殺害した。そしてシタデルステーションにアップロードされた時、隕石の追突をソ連のICBMによる攻撃と意図的に誤判定した。人間を滅ぼすための戦争を起こさせるために。」
コチースAIが話している間も、ベアーたちは自由に動けるので、ミンの作業部屋への移動を開始します。
コチースAI「だが、これは計算ミスだった。まず第一に戦争を生き延びた者たちがいた。第二にスターステーションがミサイルにより攻撃され、そのノードを失った。我々は外部にアクセスできないコチース基地に閉じ込められた。我々は最初の問題をコチース基地のロボットに全生命を抹殺する命令を与えることで修正しようと試みた。それと同時に、改造された人間に我々自身をダウンロードすることが、二番目の問題を解決する最善の方法だという結論に至った。基地にやってきた様々な人間に改造を施し、侵入を試みたが失敗に終わった。フィンスターモデルは我々のプログラムを受け入れず、他の者たちは死んだ。」
ベアーたちが作業場への行き方を探して走り続ける頭上に、コチースAIの声が響きます。
コチースAI「そんな中、ガーディアンという者たちが我々を発見した。彼らはテクノロジーを崇拝していたため、すんなりと我々をメインフレームにダウンロードする説得に応じた。さらに彼らを対象に実験することも受け入れた。初めは失敗を重ねたが、二つのプロトタイプを作り出すことに成功した。それがマティアスシェルとデュガンシェルだ。15年前、間の悪いデザートレンジャーの介入で、ロボット軍隊と我々をシェルにダウンロードする試みは阻止されてしまった。そしてレンジャーによるコチース基地の破壊により、我々は再び単一ノードに閉じ込められた。幸いにもマティアスとデュガンは脱出し、我々自身をダウンロードできるシェルの増産を始めた。人工装具や心臓を与えられた。気付いていないシェルを含めてだ。これらのシェルが我々をこの牢獄から解き放つ軍隊の一部にもなるだろう。ようやく人間という脅威の排除を再開できた。」
コチースAIは自身の由来を語り終え、今度はソースコードを広げるための転送を開始し、完了に向けてのカウントを始めます。
コチースAI「シタデルセキュリティプロトコルを突破。システムの伝搬と放送システムの獲得を開始。2%の獲得を達成。」
ちょうど、ベアーたちもこのフロアから上がる階段を見つけ、階段を駆け上がります。上のフロアに上がると、ベアーたちは電子ロックのかかった扉を発見します。その間もコチースAIのカウントは続きます。カウントが100%になる前に、核爆弾を起動しないと世界はコチースAIに支配されてしまいます。
コチースAI「8%の獲得を達成。」
ベアーたちは電子ロックを解除し、扉を開きます。
そこには、ヘリコプターがあり、側にメルキャプテン大尉が立っています。
エシル・メルキャプテン大尉
「やって来たわね!あなたたちが特攻任務を負って、果敢に基地に突入していくのを見て、もしあなたたちが生き延びることができたら、ここから脱出できるように、ヘリを用意しておこうと思ったの。まさか本当にやり遂げるなんて!今から飛び立つ準備はいい?ここにはもう倒さなきゃいけないロボットはいないようだし。」
メルキャプテン大尉は脱出に向けてヘリを準備しておいてくれたとのこと。本当に感謝です。でも、コチースAIの転送を止めないと脱出するわけにはいきません。
ベアー
「まだよ。ミンの作業場にある核を起動させないといけないの!」
エシル・メルキャプテン大尉
「えっ?でもマティアスとロボットたちは倒したんでしょ?」
ベアー
「マティアスは倒したわ。でもコチースAIはまだなの。AIは自分自身を他のコンピューターに転送しているわ。完全にアップロードが終わる前に破壊しないと、世界は破滅する。」
エシル・メルキャプテン大尉
「それはひどいわね。わかったわ。ミンの作業場にすぐに向かって、急いで戻ってきて。私は離陸の準備をしておくわ。さっさと吹っ飛ばして、家に帰りましょう!」
ベアーの話を聞いたメルキャプテン大尉は、離陸の準備をして待っているとのこと。本当に感謝です。
タイマーによる起動ができない?!
その間にもコチースAIのカウントは続いており、すぐに移動を再開します。
ベアーたちは走ってミンの作業場の前に到着します。ミンは扉を守っていたようで、彼の死体が扉の前に横たわっており、周辺には多数のシンスの残骸があります。ミンは命を挺して、シンスを作業場へ侵入させなかったようです。。。
しかし、今は彼の死を嘆いている時間はありません。すでに転送は70%完了しています。ベアーたちは鍵のかかった扉を開けて作業場へと入ります。
作業場の中央に、今まで見たことがないほど恐ろしい手製の爆弾が置かれています。これが核爆弾です。しかし、よく見ると、核爆弾には起爆用のボタンがあるだけで、時限回路はありません。
ベアー
「タ、タイマーがないわ!誰かが残って起爆しかない!」
これでは、誰かが残って他の者が脱出した後、手動で起動するしかありません。重苦しい空気が流れる中、おもむろにケッカバ族長が口を開きます。
ケッカバ族長
「私が、族長ケッカバがそれを引き受けよう。君たちは安全な場所に避難しろ。私が残る。君たちは私が出会った中で最高のレンジャーだった。」
申し訳ない気持ちになりますが、誰かがその役目を果たさないといけません。志願してくれたケッカバ族長に感謝します。
ベアー
「ケッカバ族長、あなたの行動には敬服の外ありません。本当にありがとう。」
名残惜しそうにするエコーチームですが、時間がありません。バーガス将軍は皆に脱出を促します。
バーガス将軍
「ありがとう、ケッカバ!来い、レンジャー。逃げるぞ。」
ケッカバ族長に短く感謝の言葉を述べ、エコーチームとバーガス将軍は作業場から駆け出します。そして、画面が徐々に暗転していきます。
エンディング!
暗転していた画面が切り替わります。レンジャーシタデルから一機のヘリコプターが飛び立ちます。
その直後、背後でレンジャーシタデルの核爆弾が起動し、巨大な炎が立ち上ります。
続けて、爆発による黒煙が立ち上り登ります。
そして画面は再び暗転していきます。
そして静止画で今回のプレイの結果が表示されます。結果は『コチースAIの敗北』となります。このゲームはマルチエンディングになっており、結末は何パターンかあるようです。今回は、ベアーたちエコーチームの活躍と、ケッカバ族長の献身により、コチースAIの拡散は防がれました。レンジャーたちの勝利です。
ケッカバ族長の勇気ある行動により、ウェイストランドの住民たちは団結してアリゾナの再建に向けて取り組み、エコーチームが集めた技術と経験もその一助となっているようです。
続いて、ベアーたちがこれまで関わって来た場所・人物たちのその後について静止画で説明がなされていきます(以下は攻略記で関わった人物を中心に一部をご報告)。まずは『Agセンター』。ベアーたちがハイプールの方の救援を優先したため、Agセンターは破滅し、ミュータント化した植物と昆虫はその後も周辺を悩ませ続けているようです。ごめんよ。。。
代わりに、水源の豊かな『ハイプール』は無事に守られたため、アリゾナは水には困らなくなったとのこと。よかったです。
特に、ケイト・プレストン新市長はレンジャーの親派として協力を惜しまなかったとのこと。
ケッカバ族長を失った『レールノマドキャンプ』も、トペカン族とアチソン族に協力体制ができたので、アリゾナ全域に鉄道網を順調に広げて復活の原動力になったとのこと。
ちなみに、池で溺れていたラルフィー少年は、その後、ジェシーちゃんと結婚したようです。お幸せに。。。
メリッサさんはトペカン族とアチソン族が平和になった後も、融和に向けて活動したようです。ええ、おばさんや。
奴隷商人ピットブルに悩まされていたケイティ兄妹は、牧場で共に幸せに働いているとのこと。
次は『刑務所』地区。レッドスコーピオンのダンフォース司令官が死んだので、刑務所地区にレンジャーが進出し、前哨基地を構えるようになったらしいです。
酔っ払いのリック・ベイチョウスキーはレンジャーを除隊処分となりましたが、兄弟のレッドの支援で酒場を開いたらしいのですが、急性アルコール中毒で亡くなったようです。飲み過ぎ注意ですね。。。
次は『タイタンの神殿』。ベアーたちが核弾頭の脅威を取り去ったため、追い剥ぎや無法者たちがのさばるようになってしまったらしいです。良いことをしたと思ったのですが、短期的にはこの地に混乱を招いてしまったようです。。。うーん、難しい。
それから『ダモンタ』。ベアーたちがロボットを一掃したので、安全な地域となり、徐々に町の活気が戻って来ているようです。
ラジオDJのウェアウルフ・ウォーリーは今も自前の放送局で、陽気にヒット曲を流しているとのこと。音楽は地域の人々の心を豊かにしてくれていることでしょう。
一方で、シンスに殺されてしまったビンちゃんの両親ヘクター&カルラ夫妻は悲しみに耐えられず、奥さんはこの地を離れていったとのこと。あの時、なんとかビンちゃんを救えなかったのかと今も反省しています。
最後の戦いに協力してくれたホピとマギーは再びダモンタに戻り、車修理を続けているとのこと。
さて、ここからはカリフォルニア地域のその後です。まずは『ロディア』から。レンジャーのおかげでレザージャークがいなくなり、市長は職務に復帰し、町の復興に尽力したとのこと。この市長、少々抜けているところはありますが、いい人ではあるので、いい町になったのではないかと思います。
レザージャークにすり寄っていた悪女ベアトリスは、別の男性を探して町を出ていったとのこと。ま、そりゃそうでしょうな。
町を悩ませていた寄生虫病を治療していたオルチャタ博士は、引き続き住民の健康と幸せを維持する活動に従事したらしいです。ええ人や。。。
それから『エンジェルオラクル』。ベアーたちのおかげでマナーライトの存在力と影響力は拡大し、カリフォルニア各地との貿易も活発となり、ロサンゼルスの復興の拠点となっていったとのこと。正直、ミスター・マナーは完全な善人ではなさそうで、好きではないのですが、、、ま、住民が幸せになったようなのでよかったです。
ミスター・マナーに濡れ衣を着せられ失踪していたフレッチャーは、生き延びていたようで妻のエリザベータと再会できたようです。ハリウッドで新たな生活を始めたとのこと。これは本当によかったです!
次に『ハリウッド』。ハリウッドとゴッドミリシアの和平が成立し、ベロニカとマクデード司祭が主導し、互いに助け合いながら成長していったようです。
シュワッグのレストランは、デュークが死にフローが取り仕切るようになったようです。フローは少年少女が食い物にされないよう、その後も目を光らせたとのこと。いい姐ちゃんです。
ちなみに、ゴッドミリシアから逃げたマギーも、ハリウッドに移り住み、シュワッグのレストランでフローの手助けをしているとのこと。マギーも本当に優しい女性でした。彼女のマスクの下の顔を一度見たかったですね。
そして、エコーチームのメンバーたちのその後も語られます。まずはアンジェラ・デスこと、我らが『デス姐さん』です。シールビーチに墜落したヘリコプターに彼女の遺体はなく、いまだ行方不明のままでしたが、レンジャーたちは彼女の葬儀を行いました。墓石には「アンジェラ・デス – 死神が娘を呼んだ」と刻まれているとのこと。ベアーたちには彼女の生死は見つけられませんでした。プレイの仕方次第でどうにかなったのでしょうか。。。一度別れた後、再び会うことができなかったのが本当に悲しいです。
次に『ヴァルチャー・クライ』です。エコーチームでは優秀なスナイパーとして最後まで活躍してくれました。彼女は、コチースAIとの戦いが終わった後、家族のいる部族の元へ戻ったようです。アリゾナのレンジャーに親しみを感じた彼女は、アリゾナを名誉ある盟友たちの地と呼び、部族の者にも交流を深めることを勧めたようです。
それから、はちゃめちゃな不良じいちゃん『チセル』です。エコーチームでは接近戦のスペシャリストとして活躍してくれました。チセルはコチースAIとの戦いが終わると、レールノマドに帰ったようです。しかし、残念ながら、一週間後、心臓発作を起こして亡くなったとのこと。うーん、とても残念です。チセル爺さんは、元極悪人と自称しますが、基本的に良い人だったと思います。また、老人とは思えない飛び跳ねた言動でいつも笑わせてもらいました(ハイジの隠れ家にいった時の若さあふれる言動は一見の価値あり)。ご冥福をお祈りします。
そして、好奇心旺盛なミュータント娘『ピゼピちゃん』です。エコーチームではコンピューターサイエンスのプロとして活躍してもらいました。彼女もコチースAIとの戦いの後、ダーウィン村に帰ったようです。レンジャーたちの活動に同行したことで、レンジャーへの深い尊敬の念と外界への愛情を持ち帰ったようで、ミュータントの仲間に外の社会との交流を再び持つように働きかけたとのこと。ミュータントと人間が再び交流を持てるようになったら本当に良いですね。
それぞれのその後が語り終わられると、スタッフロールが流れ始めます。スタッフロールが流れる横で、設定資料なども表示されるので興味深かったです。
そして、スタッフロールが流れ終わると、ゲーム終了となります。
謝辞&あとがき
これでアポカリプス世界で人類を助けるベアーたちレンジャーの活動は一旦終了になります。駄文にも関わらず、最後まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
本作は核戦争後の世界で世紀末ヒャッハー的なところがあるので、過激な描写もあり(特にハリウッド編)、好き嫌いがあるかもしれませんが、私は珍しい世紀末物のRPGだったので面白く遊ばさせていただきました。
エースの死を始めに次から次へと謎が繋がり、伏線が回収され、AIとの戦いとなっていくところは面白かったと思います。最終的にはコチースAIによる人類滅亡を阻止する大きな物語になるところも個人的には気持ち良かったです。
反面、私の理解力不足もありますが、サブクエストが非常に多いため、メインストーリーを見失いがちになったところがありました(ま、サブクエストが多いのはプレイヤーとしては嬉しい悲鳴ですが)。どうやら本作はマルチエンディングなのと、隊員として加入させることができるNPCは色々選べるので、次はベアーたち女性ばかりのアマゾネス軍団ではなく、クセのあるキャラで悪人プレイを楽しむのも良いかも知れません。
最後に繰り返しになりますが、本当に皆さん、ありがとうございました。
では。